【厳選】人気webメディア10選、カテゴリー別ランキング【メディア業界研究】

人気のwebメディアであれば、そのPV数(ページが閲覧された回数)は月間1000万にも達します。現在インターネット上のメディアの数も膨大に増え続けていることからも、ウェブメディア業界がいかに成長しているかが理解できるかと思います。

今回は、ウェブメディアのランキングや、各メディアの特徴、さらにはWebメディアの今後などについても詳しく解説していきます。

1.ウェブメディアランキング概要

結論から言うと、月間PV数の観点ではキュレーションサイトのパイオニアである「NAVER まとめ」がトップで、またSNSでの情報拡散力の観点から見ると「モデルプレス」が一位となっています。
ただし、PVや拡散力という観点だけではウェブメディアを図ることは難しく、各カテゴリなどで大きな影響力を持っているメディアもあるので、後ほど詳しく解説していきます。

2.各カテゴリ別の有力ウェブメディア

ここからは、様々な分野における有力Webメディアやその特徴などを紹介していきます。

(1)出版系(雑誌、新聞)

①月間約1200万人が訪れる大型メディア【AERA dot.】


総合ニュース、ビジネスサイトとして男女問わず20代から50代の多くの人々が集まるwebメディアです。自社サイトのみのPV数が月間約9000万ある上に、AERA dot.内のコンテンツがYahoo!ニュースやスマートニュースなどのキュレーションメディアに配信されているため、さらに多くの人々から読まれていることがわかります。

朝日新聞出版によって設立、運営されているため出版社ならではの取材力で情報を提供できるという強みがあります。

②圧倒的知名度【日経ビジネスオンライン】


前述のAERA dot.とは対象的に基本的にYahoo!ニュースやスマートニュースなど外部メディアへコンテンツの配信を行わないことが特徴の一つとしてあげられる、ビジネス系webメディアです。そのためPV数は月間約2000万とAERA dot.と比べると少なくなってしまいますが会員数は250万人を超えています。

発行部数ナンバーワンのビジネス誌、「日経ビジネス」を発行する日経BPによって運営され、その知名度も強みの一つとなっています。

③ビジネス誌系No.1サイト【東洋経済オンライン】


ビジネスを軸に教育やライフスタイルまで幅広いジャンルをカバーし、若年層から経営者層まで支持されたことで、2億6,000万PVを誇るビジネス誌系の中でナンバーワンのネットメディアです。大半のコンテンツを会員認証なしで読めることもこのPV数に繋がった要因だと考えられます。

運営会社は四季報を発刊している東洋経済新報社であり、ユーザーの信頼も得ています。

ちなみにビジネス系メディアは一般のメディアと比較すると、有料での購読や実名での会員登録につながりやすいという特徴があります。

④他メディアとの連携性が強い【LEON.JP】


中年男性層をターゲットに人気を集めるwebメディアです。このメディアの特徴として、本誌である「LEON」の特集を再編集した記事を提供している点や、雑誌内で紹介された商品が買える公式オンラインショップが存在するなど各メディアの強い連携が挙げられます。PV数は1000万を超え、根強い人気が伺えます。

「週刊女性」や「JUNON」など、有名雑誌を発刊している主婦と生活社によって運営されています。

⑤外部メディアを活用しユーザーを獲得【Non-no web】


大学生から新社会人をターゲットとする女性向けウェブメディアです。このメディアの特徴として、他では見られない専属の読者モデルがいること、また拡散ツールとしてLINEやインスタグラムなどのSNSを上手く活用している点が挙げられます。

毎日のモデルのコーディネート紹介や専属読者モデルのブログなど、web限定のコンテンツも充実させ、本誌には無い付加価値を付けることで人気を伸ばしており、月間のPV数は1500万を超します。

通常版

(2)ライフスタイル系

①4コマでまとめた独特な形態の記事で人気に【4meee!(フォー・ミー)】


20~30代の女性をターゲットに、ファッションから恋愛まで様々なコンテンツを提供しているメディアです。有名ショッピングサイト「BUYMA(バイマ)」を運営するエニグモ社のグループに加わり、記事内でBUYMAの取り扱い商品を紹介するなど、他メディアには無い双方の特徴を活かした強みを持っています。

2018年にエニグモ社を離れ、インタースペースグループに加わっています。

②月間約1.3億PVの国内最大級メディア【モデルプレス】


圧倒的な拡散力をもつ女性向けwebメディアです。キュレーションメディアではなく、自社で取材、撮影し記事執筆するオリジナル性を強みにしています。2016年には「SNS情報拡散力一位」のメディアとして評価されており、その影響力の強さがわかります。

運営会社は株式会社ネットネイティブで、同社は人気旅行情報サイト「女子旅プレス」も運営しています。

(3)キュレーションメディア

①アクセス頻度が強み【MERY】


若い女性をターゲットにしたキュレーションサイトとして莫大なPV数を生み出していたwebメディアです。ユーザーの1日の平均滞在時間が約14分という他のメディアと比較してひときわ目立つアクセス頻度の高さが強みとなっています。

DeNAの子会社によって運営されていましたが記事の盗用問題後、小学館が66.66%、DeNAが33.34%を出資して生まれた新会社「株式会社MERY」によって運営されています。現在の社長は人気雑誌「CanCam」の元編集長です。

②月間約20億PV【naverまとめ】


エンタメからビジネスまで、幅広いジャンルのまとめ記事を提供するキュレーションサイトです。「キュレーションサイト」を世間に広めたパイオニアとして知られ、SEO(検索エンジン最適化)に強いという特徴を持ち、月間のPV数は約20億という突出的な数字をたたき出しています。

LINE株式会社によって運営され、アクセス数に対してまとめ記事制作者に報酬を支払う制度があります。

③集英社による信頼のキュレーションサイト【HAPPY PLUS ONE】


2017年に集英社によって設立、運営されているキュレーションサイトです。月間のPV数は1.6億、サイトに訪れる人数は800万を超え、数あるキュレーションサイトの中でも特に注目されています。
プロによるオリジナルコンテンツを毎日配信し、記事の量だけではなく質にもこだわっている点が特徴です。

またSeventeenをはじめ、集英社の人気9誌のサイトコンテンツが集まるというHAPPY PLUS ONEならではの強みがあります。

4.多くのPVを得ているメディアの特徴


何千万回というPVを得ているメディアの特徴を3つ紹介します。

(1)SNSの活用

1つ目は、何といってもSNSを上手く活用している点です。

例えばLINEやtwitterなどにアカウントを作り、新着・注目記事などのお知らせをしている例が挙げられます。この活動によりユーザーを再びサイトに誘導するだけでは無く、リツイートなどから拡散される可能性もあり、多くの人にアプローチすることができます。

LINE公式アカウントで1,354,000人から友達追加されている「non-no Web」などがこれに当たります。

(2)外部へのコンテンツ配信

2つ目は外部メディアにもコンテンツを配信している点です。

運営するサイト上にだけコンテンツを配信するだけではなく、スマートニュースやグノシーなど多くの利用者がいるキュレーションサイト、ポータルサイトなどにコンテンツを配信することでPV数が増加します。またこれにより、新規のユーザーの獲得にもつながる可能性があります。

Yahoo!ニュースをはじめ複数のサイトにコンテンツを配信し、自社サイトだけではなく配信先の外部サイトのPV数を合計すると約3億PVになる「AERA dot.」などがこれに当たります。

(3)ネットを超えた認知力

3つ目はオフラインでも多くの人に認知されている点です。

オンライン上だけでは無く雑誌などオフラインでもサービスを展開すると、今までアプローチできていなかった層にも認知されます。
有名雑誌などのコラボ企画等によって話題を生む可能性も出てきます。

例えば「MERY」はウェブメディアに留まらず、2016年に出版社と共同で紙雑誌の発行にまで進出しています。

5.Webメディアの分析の仕方


以前まではページが表示された回数を示す「PV」が、メディアを分析・評価する最もわかりやすく重要な指標として考えられてきました。
しかし現在ではどれほどそのサイトに滞在したのかを示す滞在時間やどれほどの頻度でサイトに訪れたのか示す訪問頻度などがウェブメディアを分析する要素として重要視されています。これはPV数に応じて得られる広告収入の他にも、有料購読など様々なビジネスモデルが発展してきたからです。

これらの情報は運営会社が発表している「媒体資料」に掲載されていることが多いので、そちらを参照しながらPV数だけではなく様々な観点から分析することで、より深い理解が得られると思います。

6.Webメディアのこれから


現在、人々のインターネットの接触時間が増えたことなどが後押しし、日々無数のwebメディアが生まれる状態にあります。
このような激しい競争状態の中、一部のwebメディアが雑誌や実店舗を出すなどオフラインでも工夫を凝らし、そのブランドを確立しています。今後もオンライン、オフライン合わせた施策を練ることで、無数にあるライバルメディアとの差別化が図れると考えられます。

また一般に多くの人から支持を得るメディアだけではなく、ターゲットを絞り込んだニッチメディアが数を増やしている流れは今後も続くと予想できます。

7.まとめ

いかがだったでしょうか。
人気メディアの裏側を紐解くと、運営会社やそのまわりの環境からなぜそのwebメディアが特定の分野において強みを持っているのかという理由がわかります。

メディア業界は成長を続け、人々の暮らしと離れさせることができない存在になっています。その一方で数々の企業が参入したことにより複雑化もしています。
運営会社だけではなく、その親会社や提携先の企業を調べることで周りのライバルより一歩進んだ業界研究ができるでしょう。

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