【電通デジタルで働くには?】急成長のデジタル領域を先導、電通デジタルの強み・特徴・採用情報を徹底分析!|企業分析

昨年の2018年、ついに全世界でのインターネット広告費がテレビ広告費を上回りました。
日本国内においても2019年内には同様の現象が起こると予想されており、最も影響力のあるメディアは、テレビからインターネットメディアへと変化しつつあります。

総合広告代理店トップである電通グループの売上総利益を見ても、近年は四割以上がデジタル領域から生み出されたものです。
このようにデジタル領域が急成長を続ける中、電通は2016年にデジタルマーケティングに特化した専門子会社として「電通デジタル」を設立しました。

今回はこの「電通デジタル」に焦点を当て、同社がどのような企業で、ライバル企業と比較してどこに強みがあるのかを分析していきます!

1.電通デジタルの強み

最初に結論を言うと電通デジタルの強みは、業務領域が広告に限定されない点、電通グループの今まで蓄積してきた膨大なデータやノウハウを活用できる点にあります。

「電通」と聞くと広告のイメージが強いので「電通デジタル」という社名から、業務内容がインターネット広告だと思い浮かべる方も多いと思います。しかし実際には、コンサルティングを含め、デジタルマーケティングに関わるツールの開発から実装、運用まで行っています。
そして、同社は電通内のデジタルマーケティングセンターと呼ばれる組織、電通イーマーケティングワン、ネクステッジ電通の三社が統合したことで生まれた企業なので、各企業が持っていた多様な強みがあります。

詳しくは記事の後半でお伝えいたします!

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2.会社概要


社名 :株式会社電通デジタル
設立 :2016年7月1日
資本金:4.4億円
代表取締役社長:鈴木 禎久
売上高:非上場企業のため非公開
社員数:約1300名
本社 :東京都港区東新橋1-8-1電通本社ビル

3.事業

(1)デジタルトランスフォーメーション関連サービス

「デジタルトランスフォーメーション」とは、デジタルテクノロジーを通して既存ビジネスの枠組みや収益性について再度組み立て直すことを意味します。電通デジタルでは特にマーケティングとビジネスプロセスのデジタル化を支援しています。
例えば、同社はオフライン(はがき募集など)で展開していたサンプリング応募申込をデジタル化し、広告の流入元やアンケート回答など様々な角度からユーザーを分析し、それに合ったコンテンツ制作や広告配信を行った事でクライアント商品の市場シェアの拡大に貢献した実績を持っています。

既に日本企業の7割以上がこのデジタルトランスフォーメーションに一部着手、または将来的に着手予定だと回答しているので、今後も多くのニーズがあることが予想されます。

(2)カスタマージャーニー関連サービス

「カスタマージャーニー」とは顧客が商品・サービスを認知、そして購入に至るまでのプロセスの事を指します。このカスタマージャーニーをまとめることで、複雑になった顧客の行動を整理し、分析できるようになります。
電通デジタルでは、この認知から購入までのあらゆるポイントにおけるサービスを提供しています。例えば、認知の段階ではオンライン動画やソーシャルメディアを活用した施策を提案、購入段階では直接、クライントのECサイトの設計から運用まで対応しています。

実際に電通デジタルは、ある化粧品会社の商品の認知部分から購入に至るまでのプロセスを一括して管理し、その施策がSNSで話題になり広告賞を受賞したことがあります。

(3)テクノロジー&データ関連サービス

ビッグデータを含む多種多様なデータや、電通グループが保有する最新のテクノロジーと知見で、マーケティングを支援する事業です。
SNSや口コミメディアなど、複数のメディアから訪日観光客に関するデータを抽出・解析し、来訪者は少ないものの評価の高い穴場スポットや、もらった人は少ないけれど、評価が高い商品など隠れた観光資源を発掘し、新しい地方創生施策の開発に繋げた実績があります。

4.電通デジタルの強み

冒頭でも記述しましたが、電通デジタルの強みは、業務領域が広告に限定されない点、電通グループの今まで蓄積してきた膨大なデータやノウハウを活用できる点にあります。

前述した電通デジタルの主な3つの事業は、デジタルマーケティングの全ての領域に対するコンサルティング、開発、運用までカバーしています。
つまり、デジタルマーケティング分野の経営戦略、プロモーション、さらにはデータ領域すべての課題をワンストップで解決できる国内でも数少ない企業の一つと言えます。

そして電通デジタルは電通社内のデジタルマーケティングセンターと呼ばれる組織、電通イーマーケティングワン、ネクステッジ電通の三つが統合したことで生まれた企業です。
電通イーマーケティングワンはデジタル領域のプランニングやビジネスモデル支援に強みを持つほか、ネクステッジ電通は運用型広告などパフォーマンスマーケティングと言われる領域に特化していました。このように各分野の強みを持っている事で、様々な角度からデジタルマーケティング施策を打つことができるのです。

5.電通デジタルの採用・選考基準は?

電通デジタルのHP内には、求める人材・人物像について記載されているページがあります。そこに書いてある事を要約すると、メディアを取り巻く環境の変化に遅れずに能動的にどんどんと動いていける人、今まで以上に幅広いデジタル領域・マーケティング領域に携わっていきたい人が電通デジタルの仕事を楽しめると書かれています。

20~30代の社員が多く在籍しスピード感のある業務を強みにしている同社は、やはり変化に柔軟に対応できる力や、業界の最新情報をきっちりと頭の中にインプットできる人材が欲しいのだと分析できます。

これを踏まえて選考の場においても、「求める人物像」に書かれているキーワードに沿った自分の強みをアピールすることをおすすめします。

6.電通デジタルの実際の求人内容

電通デジタルは新卒採用以外にも、経験者採用を行っています。

(1)事業戦略コンサルタント

コンサルタント
業務内容:
マーケティングの構造改革(デジタルトランスフォーメーション)に、質の高いソリューションと量的に充足する体制をもって寄り添い、得意先企業が新たな価値を社会や顧客に提供する事の支援。具体的には新規事業開発・サービス開発、既存事業のデジタル対応、オムニチャネル化など。
必須条件:
事業戦略コンサルタントとしての実務経験に裏打ちされた戦略構想力
CEO・CMOのカウンターパートとなれる経営・マーケティングの広範な知見
特定業界・業種に関する専門的知識
戦略策定に必要とされるさまざまな思考フレームワークの柔軟な活用力
クライアントの事業成長、困難を伴う変革の実現にコミットする情熱
歓迎条件:
コンサルティング会社における事業戦略コンサルティングプロジェクトの プロジェクトリーダーとしての経験、論点設定、リサーチ、戦略構想、合意形成のプロセス全体を通じて 実質的リーダーシップを発揮する存在。
給与:
年収 360万円 〜 1500万円

(2)SEOコンサルタント

業務内容:
顧客企業のオーガニック経由の成果を最大化するためのコンサルテーション。具体的には
SEOコンサルティングに必要な各種ツールを用いた分析、検索エンジンに最適化されたWebサイトの設計、プランニングなど。
必須条件:
大規模サイトのSEOコンサルティング経験、顧客折衝経験がある方
SEO、キーワードマーケティングについて深堀りしたい、探究したい方
SEOに限らずサイト全体のパフォーマンス改善にも取り組める方
従来のSEOに課題を感じ、より本質的なインバウンド流入最大化のビジネスモデル作りに強い想いをもって取り組める方
SEOをベースとした、Webサイトのデータドリブンなコンサルティング経験
歓迎条件:
HTMLに関する基礎知識をお持ちで、SEO内部施策設計の出来る方
給与:
年収 360万円 〜 1500万円

いずれの職種も以下のようになります。
雇用形態: 正社員
勤務地 : 東京都港区東新橋1-8-1、東京都中央区銀座8-21-1
(出典:https://www.dentsudigital.co.jp/)

7.電通デジタルに関連する著名人

広告代理店の面接ではその企業に関連する著名人について聞かれることもあるので、2〜3人知っておくと安心です。
ただ名前を覚えるだけでなく、その人が携わった広告作品に対する自分なりの意見などを用意しておくと良いでしょう。

(1)並河進 氏


現在9人いる電通デジタルの執行役員のうちの1人です。
電通に入社しコピーライターとして勤務したのち、電通デジタル社内にクリエイティブの専門部署を設立し、リーダーとして活躍しました。
この部署ではクリエイターを中心に広告のプランニングなどを行い、最近ではバナーを自動生成するAIツールの設計・作成にも携わっています。
また並河氏は度々話題になっているグッドデザイン賞の審査委員や、世界的に有名なプレゼンテーションイベントのTEDからライセンスを交付されたイベント、「TEDx」でスピーチしたりと、活躍の場を広げています。

(2)八木克全 氏


現在9人いる電通デジタルの執行役員のうちの1人です。
もともとは電通に勤務していましが2016年に電通デジタル出向し、電通グループにおけるデジタルマーケティング事業を推進しています。デジタルを活用し、マーケティング課題を統合的に解決するソリューション提供を得意としています。
IT領域を中心に学習動画を提供している「schoo」というサービスにて、八木氏もデジタルマーケティングのポイントを紹介する動画に登壇しているので、興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

8.まとめ

就職活動をする上で必須となる企業研究ですが、今回の電通デジタルの分析はいかがでしたでしょうか。

電通の子会社としてどのような役割を果たしているのか、そして自分が電通デジタルのどの部署で活躍したいのか明確に喋れるよう準備しておくと安心です。
またデジタル分野は変化が激しいことで知られています。ニュースなどから、最新の情報も取り入れるよう心がけましょう。

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