二次面接ではどのようなことが聞かれるのでしょうか?
「一次面接よりもつっこまれたことを聞かれるのかな」
「二次面接に向けて何を準備すればいいのかわからない」
など、不安はありますよね。
今回は、長年広告代理店の人事担当をしていた私が二次面接の際に必ず聞いていた質問を用意しました。これは、どの企業でもよく聞かれる共通の質問で、主に一次面接の回答をもとにより掘り下げたものになっています。
二次面接の通過率は平均して約35%です。ここを突破すれば、確実に内定に近づきます。
今回は、二次面接の内容や対策、具体的な質問まで詳しくご紹介します。合否の分かれ目になる二次面接を確実に通過し、内定を勝ち取りましょう!
全体の質問集が見たい方はこちらの記事をご覧ください。 目次 志望度が高ければ高いほど、面接結果が気になりますよね。 また面接が上手くいっていれば、連絡は早めに来ることも多いので、面接結果がなかなか来ない時ほど気持ちも落ち込んでしまうのではないでしょうか? 面接は単にその場の受け答えだけではなく、自己分析や書類の書き方がベースにあるので、面接結果があまり良くない方は抜本的に見直す必要があるかも知れません。 もしご興味のある方は、以下のページで転職事情や上手な転職エージェントの使い方をまとめていますのでお時間のあるときにお読みください。 ⇒『自己紹介』と『自己PR』と混同している学生が多くいます。 <関連記事> 自己PRでは自分の強みを企業側に知ってもらうことがポイントとなります。 あなたが学生時代に真剣に取り組んだものをしっかりと分析し、その先にみえる自分の強みを企業側にしっかりとアピールし、会社で必要な人材であると面接官に思わせることが大切です。結論を先に述べ、次に根拠を言うとより強い印象を面接官に与えることができます。 このとき、インパクトの強い言葉を入れるとさらに面接官の関心をひくことができます。その後に、その根拠を話し、その強みを会社でどのように活かせるかを話します。 まず、しっかりと企業研究、自己分析等の事前準備をしましょう。志望動機も、まず『なぜ、その企業を志望したか』の結論から話すことがポイントです。 過去の経験から、あなたがどのように会社に貢献していけるか、なぜその会社でなければならないか、どのようなビジョンを持って働いていきたいかをできるだけ具体的に関連付けることが大切です。関連性が強いほど面接官にアピールすることができます。 しっかりと企業研究をし、その会社にしかないオリジナルの良さについて、面接を受ける前に考えておく必要があります。そのことを説明することができなければ、面接官にあなたの熱意を伝えることができません。 事前準備として、OB・OG訪問をしておきましょう。実際にその会社で働くOB・OGに仕事内容、やりがい、大変なことや求められる人材などについて質問し、情報収集します。 その他、ホームページやSNSなどで先輩社員がどのような仕事をしているか確認しておくことが大切です。その中から、自分がどのような仕事をしたいかを考えておきます。 過去の自分のエピソードや強みなどもまじえ、どのようにして、その仕事をしていきたいかを具体的に答えるようにしましょう。 社長の名前や従業員数など一般的に公開されている情報は頭に入れておきましょう。会社説明会、セミナーなどにも参加しておくとそこで情報収集することもできます。また、会社のホームページ、SNS、などにも目を通すことも大切です。 実際に足を運んで得た情報や時間やお金をかけて得た情報などであることが分かる回答であれば、面接官にあなたの意欲をアピールすることができます。 いままでで最も頑張ったことについて話しますが、その頑張りによりどのように成長したか、実績をあげたかまで説明し、それを根拠とするあなたの強みを面接官に伝えることがポイントです。その強みがどのように会社でも活かせるかまで関連づけて回答しましょう。 競合企業に勝つためには、自社とライバスの位置関係を把握し、より優位な状況を作りだすために、差別化を図る必要があります。まず、志望する企業の仕事内容を把握し、どのように差別化すれば良いかを考えましょう。 面接官はあなたの企業選びの傾向を知ろうとしています。 『大手』『有名』などが理由で企業選びをしていれば、その学生が本当にやりたい仕事が何かを分からず、面接官に良い印象を与えることはできません。一貫した企業選びをしていることを示すことが大切です。 広告代理店の仕事をしたいと真剣に考えているのであれば、同じフィールドの会社を受けていることを答えましょう。 この質問の意図は、あなたが『会社の仕事を具体的に理解しているか』『上昇志向があるか』を確認しようとしています。 企業研究をする中で、志望する会社でどのような職種の仕事をしたいかを考えておきましょう。また、会社の事業内容をしっかりと調べることも大切です。 希望する職種が興味のある事業にどのように関わっていけるかを考えます。そこから10年後、どの職種でどのような事業に携わっていきたいかを面接官に伝えましょう。ビジョンが具体的でなければ面接官に響きません。 まず、志望する企業の仕事内容をしっかりと理解しておくことです。 その仕事内容の中から、あなたが過去の経験から人に負けないと思う強みを生かして、会社に貢献できると思うものを掴んでおきます。その根拠をしっかりと裏付けて面接官に説明しましょう。 あなたの興味を持った授業についての概要をまとめるだけではなく、講義内容やレポートなどからあなたはどのようなことを考え、どのようなことを学んだかあなたの考えを説明しましょう。 大学の授業以外で、あなたがもっとも長期間熱心に取り組んだことを説明しましょう。 どのように努力しながら取り組んだか、実績をあげたかなどを述べ、その経験をどのように志望する会社で活かしていきたいかを関連付けて説明するようにしましょう。 その経験により学んだことを述べ、その学んだことを活かして、志望する会社でどのように活かしていきたいかまで説明しましょう。学習したことを仕事にも反映させようとする意欲を伝えることで面接官に熱意をアピールすることができます。 面接官が尊敬する人について質問するのは、あなたの価値観を知ろうとしているからです。 価値観は働くうえでもとても重要です。「誰を尊敬しているか」を回答するだけではなく、なぜ尊敬しているか理由も詳しく答えるようにしましょう。尊敬する人の影響で成長できたこともあれば、それも伝えるようにしましょう。
【まとめ】就活面接でよく聞かれる質問&回答ポイントを解説!
なかなか面接がうまくいかない方へ
上手な転職活動のやり方1.二次面接でよく聞かれる質問 15選
最後に、二次面接でよく聞かれる質問について例題を15問厳選しました。一度読んだ上で「自分であればどう答えるか?」と準備しておけば、いざ面接で聞かれた際に役立つはずです。それでは質問15問ご紹介します。(1)「簡単に自己紹介をお願いします。」
『自己紹介』を求められているにも関わらず、『自己PR』を話してしまうと面接官から意図しない回答をしていると判断され、あなたの評価を下げてしまうおそれがあります。『自己紹介』と『自己PR』の違いをしっかり理解しておきましょう。
「○○大学○○学部○○学科、氏名、主な専攻分野、趣味、特技、企業に対して魅力を感じていること、あいさつ」
【例文あり】就活面接で好印象を与える自己紹介とは(2)「自己PRをしてください。」
私は雑草メンタルです。大学時代に所属していた野球部は、入部当初あまり強くなく、何回も試合で敗退しました。また、試合中に骨折し、一ヶ月試合に出れないという困難にも直面しましたが、踏まれた分だけ強くなる、持ち前のメンタルを生かし、復帰後はチームをけん引し、見事我が野球部は昇格しました。
この精神力の強さを発揮し、御社で業務に従事して参りたいと考えております。
(3)「志望動機を教えてください。」
私は高校時代、アメリカに留学していました。その当時、現地の食事が合わず海外で生活して改めて日本製品のすばらしさを実感しました。特に私は貴社の○○という商品が大好きで、ぜひこの製品の美味しさをアメリカにも広めたいと考えました。
入社できた際には、持ち前の英語力を生かし、営業で貴社の製品の世界展開に貢献したいと考えております。
(4)「((3)に対して)もし○○が理由であれば、例えばB社でも良いと思うのですが、いかがですか?」
貴社の全ての商品は、どれも国産にこだわっている点が魅力です。原料からすべて日本で製図することで、確固たるブランドを保っていると思います。この点は競合他社と比べても貴社だけです。また、OB訪問をした際に、社員の方が皆、貴社の商品を愛していて仕事について語る際、生き生きとしている姿に何より印象的で、ぜひ皆様と共に働き、貴社の製品の世界展開に貢献したいと思いました。
(5)「入社したら、どのような仕事をしたいと思っていますか?」
私は、営業職を希望します。大学4年間、ベンチャー企業で営業のインターンを経験し、3年生の時からはインターン生の中でトップの成績を誇り、企業に貢献してまいりました。OB訪問の際に、営業職は様々な業界と接し、何も無い状態から1を生み出す初めの作業は営業職が担っていて、それがとても楽しいとおっしゃっている姿が印象的でした。人々の心を動かし、魅了する広告を作る仕事の中でも、初めの一歩となる営業を担当し、4年間で培ってきた営業力を武器に貴社に貢献したいと考えております。
(6)「当社について知っていることを話してください。」
まず、現社長は○○様で、「△△」という理念のもと、発達してきた会社であると存じております。また、業界シェア○%を誇り、日本だけでなく世界においても先駆者であります。
貴社は常に時代の作り手であるという認識でもあります。OB訪問をした社員の方々や貴社のインターン、そしてSNSの活動を見ていると、常に新しいことにチャレンジし、それが世間を巻き込むムーブメントを巻き起こしていると認識しております。
(7)「これまでの人生で最も頑張ったことはなんですか?」
ベンチャー企業での長期インターンです。インターンではグループワークでアプリゲームを制作しました。そのゲームのインストール率の伸びが悪く、なんとか改善したいと思い、
私の友人などに実際に利用してもらい、改善点を探しました。100人の大学生ユーザーによるアンケート調査を行い、改善点をまとめ、それを元にさらにバージョンをアップさせると、
インストール率が上がり、社内でトップのインストール数を誇ることができました。
このような経験から、私は徹底した調査力と粘り強さが強みです。
(8)「弊社が競合企業に勝つためには、どのような方法が考えられると思いますか?」
「○○」という企業理念やB社とは違い貴社の△△な雰囲気は強みだと考えております。貴社は古くからのお客様との付き合いを非常に大切にされており、OB訪問した際に、貴社はお客様一人一人を非常に大切にし、長い視野で見た付き合いをされているというお話を伺い、その姿勢を今後も続けていくことが要になると考えております。
(9)「他社の選考状況はいかがですか?」
業界としては○○業界を中心に志望しております。同業他社ですと、A社からすでに内定をいただいており、 B社は先日に最終面接を終え、今週末に選考結果をいただきます。
(10)「10年後は、どのような働き方をしたいと思っていますか?」
10年後には、社内の海外展開に関する大規模プロジェクトのリーダーになりたいと考えております。貴社の製品は近年海外に進出しており、今後は本格的な事業の海外展開が重要だと考えました。持ち前の語学力を活かして貴社に貢献するためには、まず5年後に10名程度の規模でのプロジェクトチームに所属したいと考えております。そこで、リーダーとして必要な力を学び、語学以外の能力を身に付けたいと考えております。
(11)「アナタが入社したら弊社にどのような貢献ができると考えていますか?」
私は、大学4年間で携帯販売のアルバイトをしてきました。アルバイトながら、2年目には店舗トップの販売営業を記録しました。携帯販売は、老若男女すべての世代が消費者となるため、お客様に合わせて営業スタイルを変える技術も身に着けました。
このアルバイトで身につけた持ち前のトーク力と営業力で、御社に入社できた際に営業職につき、多くの契約を勝ち取り、事業展開に貢献したいと考えております。
(12)「大学時代には、どんな授業に興味を持ちましたか?」
交渉学の授業です。この授業では、実際に行われた交渉の失敗例成功例を参考にした講義と実際のペアワークを通しての学びでした。相手を交渉するには、自分ばかりが有利な話で進めてはいけなく、双方に利益のある交渉をする大切さを学びました。
(13)「大学時代で、授業以外にどのような活動を行っていましたか?」
私は、大学で英語ディベート部に所属していました。入部当初はトイックの点数も500点ほどでしたが、ディベートの舞台に立つのは、点数の上位数人の選抜だったため、必死に勉強し、最終的には900点まで上がりました。
また、ディベート部では調査力とトーク力も求められるため、部員同士での模擬大会を実施するなどし、人前で立つことや地道に一つの問題を突き詰める力を身につけました。
(14)「(上記(13)に対して)その経験からどんなことを学びましたか?」
大学時代のディベート部に所属したことで、気になったことは徹底的につきとめる力をつちかい、また自分の思いを言葉にして発信する大切さを学びました。
御社に入社した際には、営業職につき、持ち前のトーク力と調査力を生かしていきたいと考えております。
(15)「あなたの尊敬する人は誰ですか?」
私の尊敬する人はスティーブジョブズです。彼は自分が作ったアップルをクビにされた後、CEOに戻り、アップルを立て直しました。
また彼は、何か1つのことが上手くいったら、そこにいつまでも留まらずに、別の素晴らしいことをやるべきだ。次にするべきことを見つけろ。という名言を残しています。
逆境にもたちむかい、様々な困難を乗り越え、生み出した発明品に固執することなく、次々に改良や発想の転換を行ったからこそ世界中で愛される製品を生み続けたのだと思います。
彼のような、私も自分の成功の余韻に浸らずに、次の困難に立ち向かい日々成長する人間を目標にしています。
2.最近の質問傾向
就活の面接でされる質問には、どの業界でも聞かれるようなオーソドックスな質問以外にも、奇抜なものもあります。
よくされる質問としては、「自分を○○に例えるとなんですか?理由もお答えください。」
というものです。
変わった質問をする背景には、学生のプレゼン力や素の姿を見たい、機転のよさを見極めたいなど様々な意図があります。
都市伝説として流すのではなく、変わった質問がされた時に対応できるよう、頭の片隅に入れておくのも良いでしょう。
以下のサイトでは、実際に聞かれた変わった質問を紹介しています。気になる方は是非参照してください。
先輩が語る「就活面接」でホントに出た質問集
就活生がビビった面接の質問!!
3.二次面接の内容とは?
二次面接の内容は、一次面接とはどのように違うのでしょうか。実は、二次面接では面接官や通過率も大きく変わってきます。では二次面接の面接官や通過率、一次との違いなどについて詳しく解説していきます。
(1)二次面接の面接官
①採用担当者
一次面接で現場の若手社員が面接官を行う企業の場合、二次面接で人事部の採用担当者が登場するケースがあります。就職後、職場でうまく人間関係を築けるコミュニケーションがとれるどうか、身だしなみ、一般常識があるかなど基本的な部分が基準をクリアできているかどうかがポイントです。
②管理職
二次面接の面接官で最も多いパターンは、中堅社員や現場責任者の管理職などが登場するパターンです。一次面接よりも時間をかけて面接し、つっこんだ質問をすることで、深く掘り下げて、あなたの強みやこれからどのくらい伸びていく要素(ポテンシャル)があるかなど探っています。
面接官は、採用後、一緒に働くことになる職場の上司になりますので、「この人と一緒と働きたい」と思わせることが二次面接を通過するカギです。
③役員・社長
最終面接の面接官で社長や取締役、本部長クラスなどの重役が登場することもありますが、企業によっては二次面接でこの重役クラスが出てくることも稀にあります。
このような場合、二次面接が実質的な最終面接となりますので、かなり突っ込んだ質問もされますし、将来のビジョンなど詳しく尋ねられる可能性もあります。
(2)二次面接の通過率について
二次面接の通過率は20~50%と言われています。
「20~50%」と企業によって通過率かなり大きな差があるのは、一次面接の通過率をどのように設定しているか、によって二次面接の通過率が大きく影響を受けるからです。
例えば、一次面接では受け答えやマナーなど最低限の部分しかチェックせず、通過率80%程度に高く設定している企業の場合、二次面接では深く突っ込んだ質問を用意しており、通過率が20%というケースがあり得ます。
逆に一次面接から厳しく質問をして、通過率を40%程度まで絞っている企業の場合、二次面接ではそこまで突っ込んだ質問はせずに通過率50%程度というケースもあります。
つまり、企業の各選考段階に対する考え方、通過率の設定によって、二次面接の通過率は大きく変わってくるのです。
(3)一次面接と二次面接の違いについて
一般的には一次面接では対応する人数が多いため、面接時間は基本的に短時間で終わります。第一印象が企業に相応しいか、志望動機や自己PRなどのよくある質問が多く、基本的な部分が基準をクリアしているかどうかで判断し、ふるいにかけています。
そして多くの二次面接では、面接時間が長くなり、質問の数も増えます。また、企業のカラーがでやすいことも特徴です。
一次面接で質問されたことをさらに掘り下げて質問されますので、あなたの回答に一貫性を持たせるためにも、一次面接で質問されたことに対してあなたがどのように回答したかを復習しておくことが大切です。一次面接で、あなたが回答した内容を忘れてしまわないよう一次面接が終わったら、すぐにメモしておきましょう。
事前準備として、一次面接よりさらに深く広く企業研究と自己分析を行い、どのような質問にも回答できるよう準備することで二次面接を通過できる可能性が高くなります。
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一次面接でよく聞かれる質問 15選 – 面接の仕組みも解説
4.二次面接を通過するために準備すべき対策とは?
二次面接は、一次面接と違ってより専門的な業界の知識を問われたり、深掘りした質問をされることが多くなります。では二次面接を通過するためには、具体的にどのような対策が必要なのでしょうか?ここでは、二次面接を通過するために必要な企業研究やキャリアプランの考え方等をご紹介します。
(1)企業研究を怠らない
二次面接では、一次面接よりも質問の数が増え、事前に対策をしておかなければ、回答できない質問が多くなります。回答できないことで『我が社にあまり興味がない』、『熱意がない』と面接官に判断されてしまわないよう、しっかりと対策をしておきましょう。
その企業のホームページ、SNSだけではなく、経営者などの書籍、実際にその企業で働くOB・OGの話を聞くなど、幅広く情報収集しておきましょう。
①事業内容を把握しておく
企業研究をするうえで、事業内容を把握しておくことは非常に重要です。必ず、ホームページなどで事業内容について書かれているものをすみずみまで目を通しておきましょう。
企業が何をどのように市場に提供することで利益を得ているのか、仕組みも理解する必要があります。さらに、売上、利益の基盤となる商品、サービスは何か、新規事業、そして今後どのような事業ビジョンを描いているのかも細かく把握しておきましょう。
事業内容を正確に効率よく調べるコツは、(上場企業であれば)企業のIR情報を読むことです。
「IR情報」とは企業が株主に対して、現在の事業売上やコスト、利益、そして今後の事業の方向性などを報告するために作成するレポートです。企業は株主に対して、現状を分かりやすく解説する必要がありますので、学生が読んでも分かりやすい内容になっています。
②企業理念について把握しておく
企業理念とは、その会社の進むべき方向性や組織の在り方についてまとめられた考えで、その会社の日々の事業運営・営業活動の基礎となる考えですので、必ずおさえておきましょう。
たとえば、トヨタ自動車は「オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす(一部抜粋)」という企業理念を持っていますし、ANAは「お客様と共に最高の歓びを創る」というブランドビジョンを持っています。
これらを知らないまま採用選考に臨む方はいないと思いますが、今一度確認しておきましょう。
(2)キャリアプランについて考えておく
あなたが将来的にどのように会社で活躍していきたいか、働く上でのビジョン(展望)をしっかりと思い描いておきましょう。たとえば「3年後」、「5年後」、「10年後」‥と、あなたが将来どのように仕事をしていきたいかを明確にしておくことが大切です。
企業は、目標に持って働く意欲的な人材が、将来会社をひっぱっていくことを期待していますので、将来のキャリアプランがしっかり描けている人材を探しています。
そのためには、志望する会社にどのような仕事があるかを把握し、自分のやりたい仕事を見つけておくことです。その仕事を通して、会社でどのように成長していきたいか、そして会社と社会に対してどのように貢献できるのか、具体的にイメージしておくことが重要です。
(3)エントリーシートで書いた内容を思い出しておく
面接官はあなたの記入したエントリーシートに目を通してから、面接に臨んでいますので、面接でも、あなたの回答に一貫性をもたせることがとても大切です。二次面接前に必ずエントリーシートに記入した内容を確認しておきましょう。
面接官から、エントリーシートで記入した内容と同じ質問をされたときには、基本的には同じ内容で良いのですが、それにエピソードなどをプラスアルファして、回答するようにしましょう。新しい内容が付加されていれば、面接官の関心をさらにひくことができます。
5.面接通過メールの返信の仕方について
面接の選考を通過していく中で、通過をお知らせするメールが届きます。直接選考には関わらないものの、お礼メールで人事担当者の印象を悪くはしたくないですよね。今回は、相手に好印象を与えられる適切なメール文面を紹介します。
(1)一次面接の通過に対するお礼メール
企業から一次面接の通過メールがきたら、お礼メールを送ることをおススメします。もちろんお礼メールを送らなかったからと言って、内定がもらえなくなる訳ではありませんが、メールを返信する必然性がない場合でもお礼メールを返すことで、ビジネスマナーができていると評価される可能性もあります。
返信は早い方が良いので、メールを確認したら、できる限り24時間以内に返信するようにしましょう。ただし、あまりに夜遅くに返信しまうと「不規則な生活をしている」と判断されるおそれがありますので、午前9時から午後9時までに返信した方が良いかもしれません。
メールの内容ですが、しっかりと感謝の気持ちを伝わる内容で、簡潔な文章にしましょう。
『件名』ですが、『Re:』で送付します。この方法で送ると失礼だと感じる方もいますが、件名を変えない方が、採用担当者のメール管理がしやすくなります。また、受信したメールに返信すると、相手の本文や何度かメールを往復した場合はやりとりがすべて残ります。これらすべての文章は残したまま送信しましょう。採用担当者が一目で、いままでのメールのやりとりを理解することができますので、管理しやすくなります。
また、メールを送る前には必ず誤字脱字がないかを確認しましょう。せっかく、メールを送っても、誤字脱字があれば台無しになってしまいます。
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【就活面接】 お礼メールは本当に送るべき?選考への影響はある?
○○会社 採用ご担当者様
日頃、大変お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科●● ●●と申します。
このたびは、一次面接を通過させて頂き、有難うございます。
精一杯頑張りますので、宜しくお願いいたします。
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○○大学○○学部○○学科
氏名 ●● ●●
電話番号 □□―□□―□□
アドレス ○○@○〇.○○
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(2)二次面接の日程調整メール
二次面接の日程を伺うメールが企業からきた場合は、返信する際、必ず伺う予定の日程を再度文面にいれましょう。文面に入れることで、採用担当者は連絡事項がしっかりと伝わっていると再確認することができます。
株式会社○○
人事部 採用担当 ○○様
日頃大変お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科●● ●●と申します。
このたびは、次回面接のご連絡をいただき、誠に有難うございます。
ご指示いただきました下記の日程でお伺いします。
日時:〇月〇日(月) 10:00~
場所:○○ビル2F
お忙しい中、日程を調整していただき、有難うございました。
当日は、何卒よろしくお願い致します。
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○○大学○○学部○○学科
氏名 ●● ●●
電話番号 □□―□□―□□
アドレス ○○@○〇.○○
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(3)二次面接の日時変更依頼のメール
提示された日になぜ面接に行けないかの理由をしっかり伝えることが必要です。また、二次試験に伺える日程をこちらからいくつか提示することで、採用担当者も次のスケジュールを組みやすくなります。
○○会社
人事部 採用担当者 様
日頃、大変お世話になっております。
○○大学○○学部○○学科 ●● ●●と申します。
ご多忙の仲、次回選考のご連絡をいただき、誠に有難うございます。
大変うれしく、是非、二次選考に参加させて頂きたいと思っております。
>>■月■日 ■■ビル 2F
ただ、ご指示いただいた日程ですが、あいにく、その日は、大学の試験があり、
参加することが難しい状況です。
誠に勝手なお願いで恐縮ですが、宜しければ、下記日程で再度調整して頂くことは可能でしょうか?
○○月○○日 10:00~18:00
□□月□□日 9:00~14:00
●●月●●日 終日可能
■■月■■日 13:00~18:00
こちらの都合で誠に申し訳ありませんが、ご検討下さいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
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○○大学○○学部○○学科
氏名 ●● ●●
電話番号 □□―□□―□□
アドレス ○○@○○.○○
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6.まとめ
いかがだったでしょうか?
就活の山場となる二次面接。二次面接によって、ほぼ内定者が決定してしまうことが多いため、企業側も会社でこれから活躍してくれる学生を採用するために、一次面接よりも深くつっこんだ質問をしてきます。どのような質問であったとしても、しっかり回答することで、内定の確率がより高まります。そのためには、綿密な事前準備が必要です。
二次面接でよく問われる質問に対して回答する練習をするなど、しっかりシミュレーションしておきましょう。そうすれば、本番で臆することなく、自信を持って二次面接に挑むことができます。
最後に、本番では『絶対にこの企業で働きたい!』という意思を強く持って面接に臨んでください。あなたの熱い思いは、必ず面接官に伝わるはずです!では二次面接も頑張ってください!!