【電通に内定するためには?】広告業界最大手、電通の強み・成長性・採用情報を分析!|企業研究

電通は日本最大の広告代理店であり、広告業界に収まらず他業界にも大きな影響を与えています。
これは国内に限った話ではなく、2012年以降は積極的なM&Aで海外の広告会社を傘下に加えて規模を拡大し、広告代理店グループとして世界5位の規模を誇るまでに成長しました。

残業に関する問題などネガティブな面でも度々ニュースになる電通ですが、今回は企業情報や事業内容など様々な観点から、同社がどのような企業で、ライバル企業と比較してどこに強みがあるのかを分析していきます!

1.電通の強み

最初に結論を言うと電通の強みは、グループ会社の多様な専門性と環境の変化に柔軟に対応する経営戦略です。

電通は広告市場の中で24.4%のシェアを持ち、業界内で圧倒的なリーディングポジションをとっています。それに加え子会社数は現在800を超え、それぞれの強みを活かして幅広い事業領域をカバーしています。ライバル会社である博報堂DYホールディングスの子会社が約200社という状況を見ると、いかに電通グループが巨大な組織であるかという事がわかるかと思います。
また、現在急成長中のデジタル領域における広告への対応や、海外進出のスピードは他の広告代理店を1歩リードしています。

詳しくは記事の後半でお伝えいたします!

通常版

2.会社概要


社名 :株式会社 電通
設立 :1901年7月1日
資本金:746億981万円
社長執行役員:山本 敏博
売上高:5兆1,873億(2017年度、連結)
社員数:60,064名(連結)
本社 :東京都港区東新橋1-8-1

3.事業


電通はクライアントのニーズに合わせ、多岐にわたり事業を展開しています。それらは「マーケティング」「デジタルマーケティング」「クリエイティブ」「プロモーション」「メディア」「コンテンツ」「PR」「グローバル・ビジネス」の8つの事業に分類できます。
今回は注目すべきものをいくつか紹介していきたいと思います。

(1)デジタルマーケティング事業

デジタル化が進んだ事やテクノロジーの進化により、人々の生活が変化しています。それに対応し、これまで個別に機能することが多かったマーケティング活動を統合させ、「コンサルティング」「開発・実装」「運用・実行支援」の3つを提供し、クライアントの課題を解決する事業です。

Webメディアにおけるデータ分析などもこの事業内で行われており、まさに現在成長中のインターネット広告に関連しています。データの分析や効果検証が行える電通独自のツール等も提供しています。

(2)クリエイティブ事業

私達が目にするCMなどの広告作品が創り上げられる事業です。
日本広告業協会が年間で最も優れたクリエイターを選出する「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」では、全29回の中で27回、電通のクリエイターが選出されている事から、他の広告代理店と比べ大きな実力を持っている事がわかります。

約900人の電通クリエイターが、企業と顧客間のコミュニケーションにおける課題を解決しており、中には世界的に有名なクリエイターも多数在籍しています。

(3)メディア事業

ここでは、ターゲットに対して広告を効果的に届けるために、利用する媒体と利用方法の最適化を図る「メディアプランニング」や、媒体社から広告枠の仕入れ・買い付けを行う「メディアバイイング」などが行われています。

ここで取り扱うメディアは交通広告や屋外広告、デジタルメディアまで様々なものがあります。
電通グループだけが取り扱えるメディアなどもあり、他社との差別化を図っています。

(4)コンテンツ事業

スポーツや、映画、音楽などのエンターテイメントコンテンツに関わる事業です。
電通ではコンテンツをただ広告として利用するだけでは無く、コンテンツに参画し、自ら作り上げ、コントロールするといった業務も行っています。

例えば、映画領域では話題作への出資や、企画段階からの開発なども行っています。
キャラクター領域においては、人気キャラクターの運用を行ったりもします。
ちなみに「豆しば」は電通がオリジナルで開発したキャラクターです。

4.売上高

続いては、売上高の直近4年間の変化を見ていきます。
売上高を分析することで、会社の規模や業績の推移がわかります。

これらのグラフは連結での数値になっています。連結とは、親会社の他に子会社や関連会社の会計を加算したものです。

グラフからも分かる通り、売上高は常に4兆円以上を維持しながら順調に伸び続けています。
オーガニック成長(企業内部のヒト、モノ、カネや情報などの資源を駆使し、現状の製品やサービスの売上を伸ばすこと)とデジタル領域での増収が主な成長の要因です。

5.営業利益/当期純利益

(1)営業利益

売上高から原価と販売管理費を引いた、本業から企業が出した純粋な利益金額です。企業の実力を見る際によく用いられる数値がこの営業利益になります。

こちらも多少の振れ幅はあるものの、安定して営業利益を出していることがわかります。

2017年度の営業利益が前年と比べて微減している原因として、国内事業での労働環境改革費用や海外事業での新しい成長のためのIT費用などの増加が挙げられます。

(2)当期純利益

当期純利益は経常利益から特別損益を足し引きし、税金等を引いたものになります。
当期純利益を分析することで、その年の企業の成果がわかります。

前述した労働環境改革などの費用増加にともなって、2017年度の当期純利益は前年と比べ微減しています。しかし全体的に見ると、安定して利益を維持している事がわかります。

以上の分析を通して、電通は堅実かつ効率的な経営ができていると言えます。

6.電通の強み


冒頭でも記述しましたが、電通の強みはグループ会社の多様な専門性と環境の変化に柔軟に対応する経営戦略にあります。

電通は業界内で一位のシェアを持つ企業です。業界内でリーディングポジションを取る意味は大きく、電通グループにしか取り扱えないメディアやイベントがあります。
そしてグループ会社が持つ多様な専門性による構想力、構成力、表現力、説得力は国内外にて非常に高い評価を得ています。

また、電通のデジタルマーケティング部門や関連する子会社を統合した「電通デジタル」を2016年に設立するなど本格的にデジタル領域への進出を進めています。この統合は、単なる代理店機能を提供するだけでなく、デジタルマーケティング領域のコンサルティングにも展開していこうとするものです。

そして、2016年度の電通の売上総利益に占める海外事業構成比はおよそ54%もの割合を占めています。それに対して博報堂やADKは、どちらも約10%です。
海外展開が進む広告代理店の中で、電通の海外展開への取り組みが際立って成功しているという事がわかります。

7.電通の採用・選考基準は?


電通ではここ5年以上に渡り「アイデア×実現力」を持った方を求めているという話をしています。それに加え、広告業界の仕事は社内外含めた多数の人々を巻き込みながらチームを組んで進んでいくものなので、コミュニケーション力は必須です。

ただし、インタビューの中で人事部の方が、ただ能力の高さを見ているのではなくいかに察することができるか」「洞察することができるか」を評価している「という事をおっしゃっています。

なので、面接時には自分が成し遂げた成果を表面的にアピールするだけではなく、その体験を通じてどんなことを感じ、何を考えたかを話に盛り込むことで面接官に自身のエピソードを印象づけましょう。

また電通では近年、デジタル領域事業にも力を入れて取り組んでいます。この領域に関連する知識やスキルは大きなアピールポイントになるでしょう。

8.電通の実際の求人内容

電通では新卒採用以外にも社員を募集しています。正社員の募集は職種別採用と通年採用の二種類がありますが、現在は通年採用のみ複数求人があります。(2018年12月)

(1)デジタル事業領域

業務内容:
デジタル広告領域におけるメディアプランニング業務
デジタル広告領域におけるコンサルティングおよび広告運用業務
データ分析に基づく統合マーケティング戦略立案業務
データ分析に基づく広告配信や各種ソリューションの提案業務
AI、機械学習などを活用したプラットフォーム / 事業開発業務
関連するシステムおよびツールの開発

応募資格:
3年以上の業務経験のある方
雇用形態:正社員
応募方法:電通の採用ページからweb登録を行う

(2)広告営業職

業務内容:
ビジネスプロデュース担当として、クライアントのコミュニケーション施策に関するさまざまな業務。一例として媒体セールスに伴う業務全般、TVCMやWEBサイト等のクリエイティブ制作業務全般、調査・マーケティング業務全般など

応募資格:
・営業経験
・販売接客業等における顧客折衝および数値管理の経験
・マーケティングもしくは事業計画、販促計画の知見・経験
(上記いずれか)

勤務地:本社(東京都港区東新橋1-8-1)
雇用形態:契約社員
予定年収:350万円~750万円(残業手当:有)
待遇、福利厚生:通勤手当、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険
休日、休暇:完全週休2日制、有給休暇11日~20日

(出典:https://doda.jp)

9.電通関連の著名人

広告代理店の面接ではその企業に関連する著名人について聞かれることもあるので、2〜3人知っておくと安心です。
ただ名前を覚えるだけでなく、その人が携わった広告作品に対する自分なりの意見などを用意しておくと良いでしょう。

(1)梅田悟司


国内外の広告賞・マーケティング賞を多数受賞している、電通コピーライター・コンセプターです。
主な作品としてジョージアの「世界は誰かの仕事でできている。」や、タウンワークの「バイトするならタウンワーク。」など老若男女問わず馴染み深いものが挙げられます。
梅田氏は「語彙力」を軸に、自分の考えを適切に表現する事を重要視しています。この考え方が、コピーライターの仕事でも生かされているのでしょう。
書籍を多数発表しているので興味がある方はぜひ一読し、電通のクリエイティブに対する理解を深めてみましょう。

(2)佐藤 雄介


電通のCMプランナー・コピーライターである佐藤雄介氏は、2017年に日本広告業協会の会員社の中から最も優秀なクリエイターを称える「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
普通とは少し異なった「ズラし」の表現で、何度も見たくなる面白い作品の創出に取り組んでいるそうです。2016年には、同氏が携わった日清カップヌードルのCMが「CM好感度一位」を受賞しています。
クリエイターによって広告を通じて発信するメッセージの伝え方が異なるので、自分なりに分析してみましょう。

10.まとめ

就職活動をする上で必須となる企業研究ですが、今回の電通の分析はいかがでしたでしょうか。

同社は巨大な組織ゆえ、提供するサービスの幅が広くイメージがつきにくい点もあると思います。なので、各事業がどこの領域を担当しているのかなどを深く理解した上で選考に臨みましょう。

広告は毎年人気の業界であり、それゆえ転職活動でも志望者が多く狭き門だともいえます。弊社では広告・Web業界に強みに持つ転職支援サービスを展開しています。他社と比較し、代理店出身のキャリアアドバイザーによるきめ細やかにサポートを受けられるので信頼性も高いです。ぜひこちらのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

                     

ABOUTこの記事をかいた人

ADvice編集部

広告就活・転職メディアADviceは、広告をシゴトにするすべての人を応援するメディアです。 選考情報、広告代理店の業界情報、広告代理店内定獲得のノウハウを配信します。