就活でボブの髪型はOK?人事担当者に聞いてみた

就活を始めるときに気になる髪型。「合否は第一印象で決まる」とよく言われますが、どんな髪型だと印象がよくて、どんな髪型はNGなのか分からないものです。

「ボブヘアは就活の時ありなの?」
「髪型で有利不利はある?」
と悩みますよね。

結論から言うと、髪の長さによって就活で有利不利もなく、ボブももちろん許容されます。大切なのは清潔感とTPOをわきまえているかです。

今回は、ボブヘアでも注意すべき点や人事が見ているポイントを解説します。

1.就活でボブの髪型はOKなの?

就活でボブの髪型にするのは、「OK」です。正直、就活で「この髪型はOK・NG」というものはありません。そして「この髪型は人事ウケが良い・悪い」というものもほとんどありません。就活の髪型で大切なのは「清潔感のある髪型」「“企業の新卒採用に応募している=1年後、あるいは数か月後から社会人として働く”という覚悟と意識を学生ながらに持っているか」ということです。
上記2点を理解し、TPOをわきまえているかが重要です。就活でボブの髪型をする際のポイントを2点ご説明します。

(1)清潔感があるボブヘアにすること

ボブヘアはロングヘアと比べて、髪の毛の重みが軽いものです。そのため、特に、髪の毛が広がりやすい方、髪の毛の量が多い方は、ボブヘアにすると髪のボリュームが増して、清潔感に欠けた印象を与えてしまいます。(よく「モサっとしている」と表現される、そんなイメージです)そのため、“自分の髪質に合った髪型”をすることが大切です。清潔感があるボブヘアというと、比較的髪質が柔らかく猫っ毛、直毛の方がすると似合うでしょう。

(2)1年後、数か月後から“社会人として働く”意識をもったボブヘアにすること

就活でボブの髪型にするのはOKだということ、正直、就活で有利・不利な髪型などないとご説明したのも、“1年後、数か月後から社会人として働く意識を持った髪型にすること”を理解したヘアスタイルをすることが大切だということを伝えるためです。
社会人は学生とは異なり、「自分がしたい髪型」あるいは「人からキレイ・かわいいと思われることを意識した髪型」は基本的に、してはいけません。社会人は、「企業カラー・業界・職種に合った髪型」、そして社内・社外から「社会人としてしっかりしている・信頼できる髪型」をすることが当たり前だとされています。

つまり「自分のための髪型」ではなく、極端な表現になりますが「企業の看板を背負う覚悟をした髪型」をすることが大切です。

例えば、あなたが百貨店にジュエリーを買いに行ったとイメージしてください。「このネックレス素敵だな」と思ったときに、販売員さんがそのネックレスを身に着けていたとします。そして、販売員さんの顔、ファッション、髪型を見た時に清潔感に欠ける髪型や、その人に似合っているが、そのジュエリーブランドのイメージとはかけ離れたカジュアルな髪型や、奇抜な髪型をしていると、購入意欲は下がりませんか?それと同じです。

社会人になる自覚を持つということは、「自分が企業カラーに合わせる」「学生気分を捨てる」という意思表示を表すことです。そこで、就活生として正しい髪型をすることがとても大切です。

2.ボブで好印象!髪型をボブにするメリット


続いて、就活時の髪型をボブにするメリットを3つご紹介します。

(1)柔らかい、女性らしい印象を与えられること

ボブヘアは柔らかい、女性らしい印象を与えます。特に、顔立ちがハッキリしていたり、よく「クールだね」と言われたり、「怒っている?」と人から勘違いをされてしまうタイプの方は、就活で落ち着いているけど、女性らしい柔らかい印象を与えるためにボブヘアはおすすめです。
輪郭の形に合わせて髪の毛が流れているボブヘアは、童顔タイプの方から大人っぽいタイプの方まで似合うことが多い髪型ですし、就活時に女性らしい雰囲気を出したいときには最適です。

(2)ヘアセットをする必要がないこと

就活時は髪型に悩むことはもちろん、ロングヘアの方はポニーテールが良いのか、ハーフアップが良いのか…などヘアアレンジにも悩むものです。その点、ボブヘアだと、スタイリングをする必要がないので、ヘアアレンジに悩むこともありません。また、美容・ブライダル・ジュエリー・アパレル業界以外は、極端に凝ったヘアアレンジをして就活に臨むと、マイナス評価をされてしまうことも多いです。
迷った結果、マイナス評価を受け、失敗してしまうよりも、余計なヘアセットをする必要がないボブヘアはおすすめです。

(3)落ち着いた印象を与えること

ボブヘアは落ち着いた印象を与えます。よく、ボブヘアというと、「幼い印象を与える」「かわいらしくなってしまう」と言われがちですが、前髪を作らず、ボブの長さにレイヤーを合わせて流した前髪を作ると、幼い、あるいはかわいらしい印象ではなく、落ち着いた印象を与えます。
特に、人前で話す際に緊張しやすいというタイプの方は、髪型で落ち着いた、しっかりとした印象を与えるためにボブヘアにすることもおすすめします。

3.就活でボブにする時に、気をつけたいこと

次は、就活でボブにする時に、気を付けたいことを3つご紹介します。

(1)ヘアケアは怠らないこと

冒頭でご説明した通り、ボブヘアは髪の毛が広がりやすく、手を抜くと清潔感に欠ける髪型になりがちです。もちろん、ボブヘア以外の髪型も同様ですが、ロングヘアの場合ポニーテールなどのヘアアレンジをすることで、広がりやごわつきを隠すことができます。しかし、ボブヘアはヘアアレンジをしないので、ありのままの髪型になってしまいます。そこで、会社説明会や面接前はトリートメントをするなど、艶やかなボブヘアをキープするように、ヘアケアは怠らないようにしましょう。

(2)ヘアカラーは漆黒にしないこと

就活時は漆黒のヘアカラーや黒染めをする方が多いものです。もちろん、就活で茶髪などの明るい髪型はNGですが、漆黒になりすぎないようにしましょう。よく「日本人形みたい」と表現されることもありますが、漆黒カラーのボブヘアにすると、重たい印象を与えてしまいます。漆黒にせず、できるだけ自然の黒髪になるようヘアカラーに気を遣いましょう。

(3)眉を出すこと

就活でボブヘアにする際は、必ず眉がでる前髪にしましょう。よく、男子学生の就活で「眉毛と耳を出すように」と指導されますが、これは女子も同じです。清潔で真面目な印象を与えるためには、眉を出した髪型をすることが必須です。
前髪もボブヘア全体と同じ長さにする、あるいは、前髪を分けて眉を出す、前髪を耳にかけるなど、工夫をしましょう。

4.これはさすがにNG!就活でNGなボブの髪型

ここまで、就活でボブヘアがOKな理由、ボブヘアのメリット、そして気を付けることについてご紹介しました。最後に、就活でボブがOKといっても、さすがにNGなボブの髪型を3つご紹介します。

(1)パッツン前髪のボブヘア

就活の時の髪型でボブがOKというと、まれにパッツン前髪のボブヘアをする学生がいます。IT業界やアパレル・美容業界、広告業界など個性を重んじる業界はOKということもありますが、基本的に社会人でパッツン前髪はNGです。
特に、営業職に就く場合はパッツン前髪を禁止している企業もあります。
前髪を分けるのが似合わない、ワンレンのボブが似合わないという方も就活時だけはパッツン前髪を避けましょう。

(2)カラーリングをしたボブヘア

先述した通り、漆黒カラーのボブはNGですが、カラーリングをしたボブも避けましょう。よく、「明るいヘアカラーでなければOKなのでは?」という学生がいますが、原則就活はおしゃれをして臨むものではありません。カラーリングをしたボブヘアは避けることをおすすめします。

(3)アイドル風前髪のボブヘア

2017年現在、アイドル風前髪と呼ばれる、前髪をクルンとカールして分けているボブヘアをする女子学生が増えています。前髪をカールさせたボブヘアはかわいらしい印象を与えます。しかし、先述した通り、就活=社会人になる覚悟が必要です。かわいらしさは求められていません。就活時はアイドル風前髪のボブヘアはしないことをおすすめします。

5.まとめ

今回は、就活でボブの髪型についてご紹介しました。結論としては、就活でボブの髪型にすること自体は問題ありません。
「柔らかく、女性らしい印象を与えられる」「ヘアセットが楽になる」など就活女性にとってのメリットも多くあるので、ボブの髪型は、就活でおすすめの髪型の一つということができます。

ただし、就活時は「清潔感があるボブヘアをすること」「1年後、数か月後”社会人として働く”という意識をもったボブヘアにすること」が大切です。
就活で女性が髪型をボブにするメリットはいくつかあり、例えば「柔らかく、女性らしい印象を与えられる」「ヘアセットが楽になる」などがあげられます。

就活の髪型に迷っている方、ボブにしたいけど大丈夫なのか?と心配をしていた方は、ぜひ注意すべきポイントを守ってボブの髪型に挑戦してください。
そして、外見にとらわれずに、自分の思いを出し切った就活をしてくださいね!

                     

ABOUTこの記事をかいた人

大学卒業後、教育系中堅広告代理店で高校教員、大学職員、企業人事と協力して、若者の進学・就職支援事業に従事。 現在は、新人教育・新人研修・採用・コンサルを行う。また、若者の就職、仕事に関する記事の作成を中心に執筆活動も行う。