企業系列系代理店(ハウスエージェンシー) – 代表企業や総合広告代理店との違い

日本には様々な種類・形態の広告代理店があり、広告業に関する事業所数は全国で約9200ヶ所(経済産業省、平成27年特定サービス産業実態調査より)存在しています。

その広告代理店の分類方法の一つとして、「企業の資本関係による分類」が挙げられます。
今回は、広告代理店の資本関係による分類の中でも、「企業系列系代理店(ハウスエージェンシー)」に分類される企業について紹介したいと思います!

1.企業系列系とは?代表的な代理店を紹介!

「企業系列系の広告代理店」とは、特定企業・特定グループの傘下に位置している広告代理店の事を指します。従って、企業名には資本元となっている企業やグループの名前が含まれる事が多いです。そしてこの企業系列系代理店は、業界では「ハウスエージェンシー」と呼ばれるのが一般的です。

たとえば、広告代理店ランキング上位企業の中には、ジェイアール東日本企画(jeki)や、東急エージェンシー(東急グループ)が入っていますが、これらは企業系列系の代理店です。また、広告代理店ランキングには含まれていませんが、高い売り上げを誇っている企業として、NTTアド(NTT系)や、ロッテ・アド(ロッテ系)も企業系列系に分類されます。

さらにデルフィス(トヨタ系)、アイプラネット(三菱電機系)は親元である企業やグループの名前が含まれていませんが、これも企業系列系に分類されています。

2.企業系列系の2つの分類、ハウスエージェンシーと総合広告会社について

企業系列系の広告代理店は、更にハウスエージェンシーと総合広告会社の二つに細かく分類されます。では、それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか?

(1)特定グループの広告を扱うハウスエージェンシー

ハウスエージェンシーとは、メインの株主である特定企業の広告を専門的、かつ独占的に担当する広告会社の事を指します。端的に分かりやすく言うと、「ハウス」とは一つの企業グループのことを指しています。英語では一つの組織内で行うことを「in-house」と呼ぶため、そのグループの広告をメインで担当する代理店としての関連会社を「ハウスエージェンシー」と呼ぶようになったのです。

代表的な企業は、先程挙げたジェイアール東日本企画(jeki)です。ジェイアール東日本企画は、売上構成比の主体が交通広告と、他の広告代理店とは一線を画しています。

また、NTTアド、ロッテ・アドもハウス・エージェンシーの代表格ではありますが、これらの広告代理店は、親会社の広告部門を独立させて別法人としており、自社でメディアの取り扱いをしていません。なので、実際の売上金額は高くもランキングには登場しないケースが多いそうです。

一方、アイプラネットやデルフィスはハウス・エージェンシーとしての色合いが強くとも、自社でメディアを取り扱っているためランキングに登場します。

↓ハウスエージェンシーの詳細はこちらをお読みください
ハウスエージェンシー – 特徴、他の代理店との違い、年収、採用について

(2)様々な広告とクライアントを持つ総合広告会社

総合広告会社は、単独グループに属さず多様な顧客を持ち、あらゆるメディアを扱う広告代理店の事を指します。
※総合広告会社については以下のページを参考にして下さい!
総合広告代理店の実情 – 仕事内容、職種、他代理店との違い

企業系列系の広告代理店は、その多くがハウスエージェンシーに分類されています。しかしながら、一部の企業は特定企業からの案件に加え、一般企業からの案件にも取り組んでいますので、広義では総合広告代理店とも言えるでしょう。

その代表例が、東急エージェンシーです。東急エージェンシーは、東急グループの一員でありながら、一般企業からの案件も扱っているため、独立系と同様の位置付けをされるケースもあります。

3.まとめ

いかがだったでしょうか?
企業系列系の広告代理店とは、特定企業・グループの傘下に位置している広告代理店の事を指します。また、企業系列系の広告代理店は、ハウス・エージェンシーと総合広告会社の2つに分類されます。

ハウス・エージェンシーの代表企業としては、ジェイアール東日本企画、NTTアド、ロッテ・アド、デルフィスなどが挙げられます。総合広告会社の代表企業は東急エージェンシーです。

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