第二新卒って一体いつまで?意味や人気の理由、転職成功のポイント

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「第二新卒」という言葉を聞いたことがある人も多いかも知れませんが、一体どういう意味なのでしょうか?

「新卒」と付いているので、「新卒かそれに近しい若者」ではないかと想像できますが、今回は「第二新卒」が(年齢的に)いつまでなのか、本当の意味、そして第二新卒として転職を検討する際のポイントなど、詳しく解説していきます。

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1.第二新卒はいつまでか?

まずこの記事の結論をお伝えします。
第二新卒は入社3年以内の25~26歳までの方を指し、現在企業からの採用ニーズも高いため、人によっては新卒で諦めた大手企業等への転職も可能です。

ただし第二新卒での転職では、「退職理由」「志望理由」を明確にしなければ、キャリアアップはおろか転職も難しい場合もあるでしょう。

2.そもそも「第二新卒」とは?


はじめに第二新卒の意味や、具体的にいつまでなのか、さらには「既卒」と「新卒」の違いについて確認します。

(1)第二新卒とは?

そもそも「第二新卒」は、どういう意味なのでしょうか?

結論を言うと、第二新卒は「新卒で企業に入社してから3年未満で、転職を検討している人」を指します。大卒の人であれば、ちょうど25~26歳ぐらいの人が第二新卒に含まれます。

ただし「第二新卒」には法的な定義や決まりはないので、厳密に「3年以内、26歳以内」という訳ではありません。

(2)「既卒」と「第二新卒」は違う?

ちなみに第二新卒と似た言葉で、「既卒」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「既卒」は、学校を卒業してから一度も就職しておらず、社会人経験がない人の事を指します。つまり、年齢の上では似ていますし、新卒ではないという意味で両者同じ条件ですが、「第二新卒」と「既卒」は「社会人経験の有無」という意味で全く異なるものだと分かります。

(3)「中途採用」と「第二新卒」は違う?

では「中途採用」と「第二新卒」はどう違うのでしょうか?

「中途採用」は、第二新卒以外の転職枠を指し、第二新卒よりも世代的に上(新卒入社後3年以上)で、転職回数や職歴も幅広い人を指します。

つまり第二新卒は新卒入社後3年以内で、転職歴が無い人ですが、中途採用はそれ以外の人たちです。

第二新卒には高いスキルや経験を求められることはなく、仕事への意欲や順応性が採用ポイントとなりますが、中途採用にはスキルや経験など即戦力となれるよう能力が必要となってきます。

(4)第二新卒は新卒募集枠に応募できる?

残念ながら、第二新卒の方は新卒には応募することはできません。

新卒の採用枠は、まだ学校を卒業していない人のみが応募可能であるため、第二新卒の人は第二新卒枠や中途採用枠へのみ応募可能です。

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3.第二新卒は重宝される?第二新卒の実態や背景


新卒で入社したばかりにも関わらず、転職しようとする第二新卒の方にはどのような前途が待ち受けているのでしょうか?ここからは「第二新卒」の転職状況がどのようなものなのか解説していきます。

<第二新卒の転職状況詳細>
第二新卒の転職はホントは厳しい?成功のポイントとは

(1)第二新卒は歓迎されている

意外かもしれませんが、現在の日本の転職市場の中で、「第二新卒」は非常に貴重な存在であり、引く手あまたの状況と言っても過言ではありません。

その理由は詳しくは後ほど説明しますが、簡単にいえば企業にとって若手社員が不足しているからです。

では具体的に第二新卒がどれくらい企業から求めらているのか、データに基づいて説明していきます。

■グラフ:転職サイトにおける第二新卒歓迎の割合

※広告就活・転職メディア「ADvice」独自調べ

上の表は、リクナビNEXT、en転職、マイナビ転職という有名転職サイトに掲載されている求人数の中で、「第二新卒歓迎」となっている求人数です。

リクナビNEXTでは全求人数の約51%、en転職では全求人数の約75%、そしてマイナビ転職では全求人数の約84%が第二新卒歓迎となっています。これらの転職サイトを平均しても全体の約7割が第二新卒歓迎の求人です。

繰り返しになりますが、新卒から入社後3年以内の第二新卒人材の企業ニーズが高いという事がデータ上からもお分かりいただけたと思います。

(2)第二新卒が企業に人気の理由は?

では一体なぜ第二新卒がこれほど人気なのでしょうか?ここからはその理由について詳しく説明します。

①企業の若手人材が不足しているから

実は、近年アベノミクスなどから景気が上向きはじめ、経済状況も好転しつつある中で、これまで採用数を抑えてきた企業にとって人材は常に不足している状態です。

そのような背景のもと、多くの企業が新卒採用に力を入れていますが、採用条件を下げることはなかなか出来ない為、どうしても目標の新卒採用数を下回る事態も続いています。

そのため、新卒で取り切れなかった人数を、企業が「第二新卒」として採用していることが第二新卒が人気の理由の一つです。

②もともと新卒で入社した人が辞めてしまうから

上で述べたように、そもそも新卒入社の人を計画通りに採用し切れていない企業が多い中、さらにはその新卒社員たちも辞めてしまうのも、第二新卒が求められる大きな原因です。

■グラフ:入社3年以内の離職率(全業種計)

※引用元:新規学卒者の離職状況 |厚生労働省

上の表は厚生労働省の統計データを元に算出したグラフですが、これによれば新卒入社後3年以内に辞めてしまう人の確率(離職率)は、約3割にものぼります。また入社2年以内の離職率は約2割、入社1年以内の離職率は約1割です。

つまり新卒社員たちは入社3年の間に、1年に約10%ずつ減っていってしまう計算となります。例えば新卒100名を採用した企業は、1年目は90名、2年目には80名、3年目には70名しか残らないことになります。

したがって企業は離職する新卒社員を補充する目的で、第二新卒に熱い視線を送り、採用しようとしているのです。

③第二新卒はあまり手が掛からないから

先ほど述べた通り、「第二新卒」は入社から3年以内の人を指しますので、第二新卒の方々は新卒で入社した会社である程度の新人教育を受けたと考えられます。

「新人教育」はビジネスマナーなど社会人として最低限必要な知識や経験などが含まれていますので、採用した企業にとって見ればまたイチから教育や研修し直す必要はありません。

もちろん第二新卒枠で異業界に転職した人は、その業界や事業構造を改めて勉強し直す必要はありますが、それは一般的な中途採用と変わりません。

つまり、企業が第二新卒を必要とする理由の一つには、新卒よりも教育コストが掛からないという事もあります。

(2)第二新卒は、一般的な中途採用と何が違うのか?

では第二新卒は、一般的な中途採用と一体何が異なるのでしょうか?

結論から言えば、第二新卒は即戦力となるスキルの有無を問わない、という点で一般的な中途採用とは大きく異なります。

これまで述べてきた通り、企業にとって第二新卒という存在は、「新卒の補充」や「次代を担う人材の登用」という意味合いが強いのです。

一般的な中途採用では、その人に即戦力としてスキルの高さや経験の豊富さを求めることが多いです。なぜなら中途採用者には、その事業(事業部)に欠けている戦力を即時に埋めることを目的とし、さらには新卒や第二新卒よりも高額な年収を用意しているからです。

しかしながら「新卒以上、中途採用未満」の存在である第二新卒には、良くも悪くも即戦力としては期待していません。これから徐々に会社に馴染み、将来有望な社員となってくれることを会社が望んでいるからです。

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4.転職先の企業が第二新卒に期待していることは?

ではここからは企業が第二新卒に期待していることを、データをもとに解説していきます。

■グラフ:企業が第二新卒に期待すること

※参考:「就職・転職活動に関するアンケート」調査レポート 2018年3月版

上のデータから読み取れるのは、やはり企業にとって第二新卒は「新卒以上、中途採用未満」の存在だという事です。つまり第二新卒は即戦力としては期待されておらず、ある意味ですぐに結果を出さなくても許される存在、と言えるでしょう。

というのも、企業が第二新卒に求めることは「入社意欲の高さ(41.5%)」、「一緒に働ける人材か(36.5%)」、「社内と合いそうな人柄か(33.7%)」といった項目が上位にランクインしています。

したがって、第二新卒に求めているのは、あくまでも新卒と似たような要素であり、企業も「次代を担う人材になってもらいたい」、「長く働いて欲しい」、「年齢の近い新卒とうまく馴染んでもらいたい」という想いで第二新卒採用に臨んでいるのです。

5.第二新卒からのキャリアアップは可能?


結論から言えば、第二新卒からキャリアアップすることは大いに可能です。また、本当は入社したかった業界・企業へ再チャレンジすることも不可能ではありません。

なぜなら、先ほど述べた通り、企業は新卒で不足してしまった人材を補充する意味で第二新卒を募集しているため、高いスキルや豊富な経験などは特に必要としていないからです(ポテンシャル採用)。

さらには、スキルや業界経験を求められないことから、一般的な中途採用では非常にハードルの高い「業界未経験」としての転職も可能なのが、この第二新卒の大きな特徴です。ただし、次章で詳しく説明しますが、自己分析や退職理由などをしっかり行うことが最低条件となります。

以下は、第二新卒で採用している(していた)大手企業の一例です。
・博報堂:アカウントプロデュース(営業職)
・ADK:営業/インタラクティブ・プランニング/情報システム
・サイバーエージェント:アカウントプランナー(営業)
・セプテーニ:アカウントプランナー(営業)

<第二新卒から大手企業への転職詳細>
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6.第二新卒の就職成功のカギは?


ここまで第二新卒の人気が高い理由や、第二新卒に期待されていることなどを説明してきましたが、実際に第二新卒の方が転職する際の成功ポイントを解説していきます。

(1)退職理由と志望理由を明確にする

先ほど説明した通り、企業が第二新卒を求めるのは新卒の補充という意味合いが強く、新卒同様に活躍してくれる人材を求めています。

そのため第二新卒採用時に、期待している要素は、新卒採用時と同様に、「入社意欲の高さ」、「会社に合う人材か」といった視点でした。

しかし同時に、第二新卒を採用する企業は「1社目と同じように、すぐに退職してしまうのではないだろうか」という不安感も覚えているのは事実です。

そんな企業に対して、「社員・社風と合わなかったから」、「思っていた仕事と違ったから」という安易な退職理由を述べたら、どう思われるでしょうか?

人事担当者は間違いなく「うちの会社に来ても同じことになるだろう」と思うことでしょう。したがって、第二新卒で転職を成功させる場合には、まず退職理由をきちんと深堀りしておく必要があります。

また応募企業への志望理由も同様に、自分のキャリアプランやどういうビジネスマン・ビジネスウーマンになりたいのかを明確にしておかなければ、人事担当者から「志望理由が浅いので、またすぐに辞めそうだ」と思われてしまいます。

(2)自己分析を徹底的におこなうのが成功のカギ!

上記の退職理由・志望理由と関連しますが、第二新卒での転職成功の大きいなポイントは自己分析です。

いくら企業が第二新卒を積極採用しているとはいえ、第二新卒の方が新卒入社後、早期退職している事実は変わりません。つまり採用する企業にとっては、またすぐに離職されてしまうリスクを負っていることも頭に入れておかなければなりません。

つまり、第二新卒の転職で成功するには、それを上回るだけの退職理由や志望理由を用意しておく必要があります。

新卒時に自己分析を怠った方にとっては、ここが最後のチャンスだと思って徹底的に自己分析することを強くオススメします。

「なぜ早期に退職することにしたのか」、「何を変えるために転職したいのか」、「ビジネスマン・ビジネスウーマンとして今後どのようなキャリアプランを築きたいのか」などを、新卒時の行動はもちろん、大学時代や高校時代まで振り返って深堀しなければなりません。

自分自身のためにも、うわべの理由ではなく、自己分析を十分にやったうえで本当に自分に適した企業を見つけ、転職活動することが重要なのです。

<参考記事>
就活成功者はみんなやっている!オススメ自己分析のやり方3選
【本当の志望企業が見つかる】就活の自己分析に使えるワークシートを25枚紹介

7.転職エージェントの活用も一つの方法


第二新卒で、転職エージェント(人材紹介)を利用するのも一つの方法です。

人材エージェントを上手に利用することで、転職をスムーズに、そして有利に進めることが可能です。ここからは人材エージェント利用のメリットとデメリットを簡潔に解説します。

(1)転職エージェント(人材紹介)とは

転職エージェント(人材紹介)とは、一般的な転職サイトとは異なり、専門のキャリアコンサルタントと相談をしながら、転職応募先を探していきます。

この際、転職サイトには公開されていない求人案件を紹介されることもあり、さらにはキャリアコンサルタントから採用を有利に進めるための面接テクニックや自己PRの仕方、履歴書の書き方などもアドバイスをもらえます。

というのも、キャリアコンサルタントはこれまでの面接結果から、どのようなポイントが人事から評価されるのかを把握しているからです。

このような転職エージェントの活用メリットを大いに利用して転職活動をスムーズに進める方法もあります。

(2)転職エージェントを利用するメリット

転職エージェント(人材紹介)を利用するメリットは以下の通りです。

・専任のキャリアコンサルタントに相談できる
・非公開求人案件にも応募ができる
・履歴書や職務経歴書などの添削をしてもらえる
・応募先の企業情報や面接する上でどこがポイントなのか教えてもらえる
・利用料は基本的に無料のエージェントが多い

(3)転職エージェントを利用するデメリット

逆に転職エージェントを利用するデメリットは以下の通りです。

・希望する求人案件が無いこともある
・自分と合わないキャリアコンサルトが担当することもある

以上のような転職エージェントのメリット・デメリットを踏まえ、第二新卒の転職の際に活用するのも方法のひとつです。是非ともよく検討して利用してみてください。

<関連記事>
【第二新卒向け】元キャリアコンサルタントがオススメする転職サイト

8.第二新卒の転職がうまくいかない人はどんな人?


先ほど、第二新卒の採用ニーズは非常に高く、多くの企業が熱視線を向けていることをご理解いただいたかと思いますが、必ずしも第二新卒の転職がうまくいくとは限りません。ここでは第二新卒の転職がうまくいかない人のケースを考えています。

(1)企業や条件へのこだわりが強い、理想が高い人

第二新卒として転職を検討している方の多くは、1社目に新卒入社した企業で何かしらの不満を抱えている方がほとんどです。もちろんこのような方は転職を検討する際に、「次の会社では満足する仕事に就きたい」と考えています。

ですので、次に転職する企業への理想を高く持ってしまう傾向があります。
「現在の年収よりも高い会社にいきたい」
「もっと権限を与えてもらえる会社にいきたい」
「残業が少ない会社にいきたい」
このような希望を持つこと自体は普通のことですし、当たり前のことだと言えますが、こだわりが強すぎるとかえって応募企業が見つからない可能性もありますし、何より自分の可能性も狭めてしまいます。

従って、第二新卒で転職を検討する際には、あくまで自己分析に基づいたうえで、「自分は何を求めて転職するのか」、「様々な条件の中で何を優先したいのか」といったことを明確にしなければなりません。

(2)真剣に考えていない人

いくら第二新卒の企業ニーズが高いとはいえ、あくまでも転職活動には変わりません。
新卒の延長線上で、「どうにかなるだろう」、「1社目の雰囲気と何となく合わなかった」などという安易な考えを持ったまま転職活動をしてしまうと、なかなか目標の企業に採用されることはありません。

先ほど述べた通り、第二新卒を募集する企業は「若い世代に入ってもらいたい」という熱い要望がある一方で、「またすぐに辞めてしまうのでは?」といった懐疑的な目も持ち合わせていることを忘れてはいけません。

自己分析などで退職理由そして志望理由を明確にしたうえで第二新卒の転職に臨まない限り、希望する企業から遠ざかってしまうことを念頭にいれておく必要があります。

(3)決断や実行ができない人

新卒で入社した会社の労働環境や人間関係が悪く、疑心暗鬼に陥っている方によく当てはまるタイプです。

「転職した会社が再びブラック企業だったらどうしよう」
「転職しても仕事や人間関係が合わなかったらどうしよう」

という気持ちが湧いてくるのは理解できます。

ただし、どれだけ調べても企業の情報は完璧には分かりません。仮に分かったとしても、あなた自身がその企業に適していかどうかは入社しない限り分かりません。転職するあなたも、企業側も「絶対的な保証は無い」というお互いの条件を理解したうえで転職活動を行うことが大切です。

もちろん転職活動を行うに前には、しっかり自己分析を行ったうえで、きちんと企業研究も行い、さらには面接でも何回も確認する等、入社後のギャップ・リスクを減らしたうえで転職活動を行うことが肝要です。

9.まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、そもそも第二新卒がいつまでなのか、といった定義や意味の部分から、第二新卒が求められている背景・理由、さらには第二新卒での転職の成功ポイントといった事までご紹介してきました。

改めて申し上げますが、現在第二新卒は非常にニーズが高く、新卒時にいけなかった業界や職種にチャレンジすることも可能です。ただし同時に、企業の人事採用担当は「またすぐに離職してしまうのではないか」と不安に思っている側面もあります。従ってこの機会に改めて自己分析を徹底的におこない、新卒1社目を離職するに至った背景や経緯、そして今後どういったキャリアプランを描き、どんな会社で、どのような仕事をしていきたいのか、といった事をハッキリしておく必要があります。

是非とも第二新卒として新たな仕事人生がうまくいくことを願っております。

                     

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