集団面接のマナーを徹底解説 – 入室から退室まで

集団面接は、一次面接など、選考の初期段階で行われるグループ形式の面接方法です。集団面接で気をつけたいのは、個人面接と異なる様々な質問形式やマナー。

入室時のノックの仕方や挨拶、着席のタイミングなど、一緒に行動する学生が多いことで、気をつけるべきポイントも多くなります。

また、質問に対する回答においても、一人あたりの持ち時間が短くなりテンポよく進んでしまうことで、回答の仕方も個人面接とは変わるので注意が必要です。

そこで、今回の記事では、集団面接で気をつけたいマナーや個人面接との違いについて順を追って詳しく解説していきます。確実に面接マナーを身に付けて、万全の態勢で集団面接に臨みましょう。

1.集団面接の入室から退室まで

「最初と最後が大切」という言葉通り、集団面接においても、第一印象となる入室時、そして最後を締めくくる退出時のマナーはとても重要です。

まずは、集団面接の入室から退室までを、流れに沿って詳しく説明していきます。

(1)入室


入室時は、先頭の人がドアを軽く3回ノックし、相手から「どうぞ」など入室の許可を得てから入るようにしましょう。もし、ドアが開いていたとしてもノックは必ずしてください。

ドアを開けたら、入室の前に「失礼します」と挨拶をします。そして、次の人にドアノブを渡して入室します。

一歩入ったところで、面接官の方を向いて一礼し、速やかに奥の椅子まで進みましょう。後に続く人も同様に面接官に対して挨拶、一礼をします。

最後の人は面接官に背を向けないようにドアに対して半身に立って両手でドアノブを持ち、静かにドアを閉めた後に、面接官に向き直り挨拶、一礼をします。

挨拶と一礼のタイミングが重ならないように気をつけましょう。

入室したら、全員が部屋に入るまで椅子に座らずに待ちます。

入室時のポイント

・「失礼します」と言って頭を下げて入室する
・最後に入る場合は、ドアの方を向いて静かにドアを閉める
・指定がなければ、最初に入室した人が一番奥まで進む

(2)着席


全員がそろったら、面接官から「お座りください」などの言葉があるので、その指示があってから着席するようにしましょう。

着席したら、しっかりと背筋を伸ばして深めに腰掛けます。背もたれには寄りかからず、男性は手を軽く握るようにして、女性は手を重ねるようにして太ももの上に置きます。

座るときのポイント

・基本的に、指示があるまで座らない
・席が指定されている場合もあるので、気をつける
・着席時は、背筋を伸ばし、手は太ももの上に置く
・女性⇒手を重ねるように、男性⇒手を軽く握るように、太ももの上におく

(3)自己紹介


自己紹介は、基本的には入室した順番に行います。面接官の目を見て、大学名、学部、名前などをはっきりした声で述べてください。最後には「よろしくお願いします」の一言も忘れずに付け加えましょう。

自己紹介は自己PRの場ではないので、ここで自分の能力や意欲を長々とアピールするのは控えましょう。

自己紹介をするときのポイント

・指示されなければ、最初に入室した人から話し始める
・面接官の目を見て、はっきりした声で話す
・自己紹介時に、長々と自己PRをしない

(4)質問開始


質問は、一人ひとりに志望動機や学生時代に力を入れたことなどを話す機会が与えられます。質問に答えるときは、面接官のネクタイあたりを見ながら大きな声ではっきりと話しましょう。

自分が話している時だけではなく、他の人が話している間の態度も面接官はチェックしています。他の人が話しているときに、ぼっとしたり、足を組んだり、髪を触ったりせずに、話にしっかりと耳を傾けましょう。

質問されているときのポイント

・自分が質問されているときは、面接官のネクタイあたりを見ながら話す
・自分が質問されていないときは、回答している学生または、面接官の顔を見る
・座っているときに、足を組んだり髪を触ったりないように気をつける

(5)「何か質問はありますか?」(逆質問)


面接の最後には、「何か質問がありますか?」と面接官から逆質問を求められます。面接官に印象を残すチャンスなので、積極的に挙手をして最低でも一度は質問をしてください。

逆質問は、仕事への意欲や熱意をアピールする最後の機会なので、会社の今後の事業展開や仕事内容など業務に関する質問をするのがベストです。自分の強みをアピールするような質問をしても好印象を残せます。

福利厚生や休日など、HPに掲載されているような質問は逆効果となるので避けましょう。

逆質問のポイント

・最低でも一度は質問をする
・事業展開や仕事内容、自分の強みをアピールするような内容なら好印象
・福利厚生や企業サイトに載っているような内容に関する質問はNG

(6)退室


面接が終わったら、静かにイスの横に立ち、「ありがとうございました」と挨拶をして、深く一礼をします。挨拶と一礼を同時にしないのがマナーです。

退室する際は、ドアに近い学生から順番に退室していきます。退室する前に、面接官の方を振り返り、「失礼します」と挨拶した後に、一例をして退室します。

最後に退室する人は、面接官に背を向けないように半身に立って両手でノブを持ち、大きな音をたてないよう静かにドアを閉めて退室しましょう。

退室時のポイント

・面接が終わったらイスの横に立って挨拶をする
・ドアに近い人から退室する
・最後に出る場合は、静かにドアを閉める

(7)退室後


退室後は、面接が終わってリラックスしたい気持ちも分かりますが、会社を出るまでは気を抜かないでください。社員の方たちが、常に学生の動きを観察しています。

面接が終わった者同士で話をしたり、携帯を触ったり、ネクタイをほどいたり、だらしない態度は最低のマナー違反です。退室した後に会社内を見学するのもNGです。そのまま真っすぐに会社を出るようにしましょう。

退室後のポイント

・学生を観ているのは、採用担当者だけではない
・会社を出るまでは、私語を慎む
・面接室を退室した足で、そのまま会社を出る

2.集団面接と個人面接の違い

集団面接と個人面接の大きな違いは、面接時の学生の持ち時間にあります。当然、集団面接の方が個人面接より一人当たりの持ち時間は少なく、質問の内容も違ってきます。

◆個人面接

個人面接は、一人当たり20分から30分程度の持ち時間が与えられます。一つのテーマに対して、より深く突っ込んだ質問をされるのが特徴です。
定型の質問だけではなく、学生のプロフィールや受け答えに合わせて臨機応変に質問内容は変わっていきます。

当然、自分一人に対する質問に限られるので、コミュニケーション能力や人間性まで徹底的に探られることになります。

個人面接の特徴

・一人当たりの持ち時間は20~30分程度
・特定の質問に対して深掘りする
・学生に合わせて、質問内容が変化しやすい
・自分に関する質問に限られ、人間性まで探られる

◆集団面接

集団面接の場合は、例えば25分間に5人が面接すると、一人当たりの持ち時間はわずか5分間です。当然、深掘りした質問より定型の質問が多くなりますが、少ない時間で他の学生と差別化をして自分をPRするという難しさがあります。

時には、一緒に面接を受けている他の学生に対して質問を求められたり、他の学生から質問をされたりというケースもあります。

集団面接の特徴

・一人当たりの持ち時間は実質5分程度
・時間の関係上、深掘りした質問は少ない
・予め準備された定型の質問が多い
・一緒に面接を受けている他の学生に関する質問をされることがある

このように、集団面接と個人面接では大きく雰囲気が異なります。人により得手不得手があると思いますが、その違いをしっかりと把握して面接に臨むことが大切です。

事前に2つの面接形式のシミュレーションを行い、集団面接でも個人面接でも自分の良さを最大限にアピールできるように準備をしましょう。

3.【アイテム別】知っているだけでできる集団面接マナー

「ノックの仕方を知らない」という理由で不採用になった人もいます。このようにちょっとしたことが命取りになることがあります。しかし、アイテムごとのマナーを知れば怖いものはありません。しっかりとチェックしてください。

(1)ドアに関するマナー

①ノック

面接で入室する際のノックの回数は3回が正解です。
国際標準マナーであるプロトコールマナーでは、ノック2回はトイレの在室確認、3回は家族、友人など、4回以上がオフィシャルな場となっています。
しかし、4回はくどいので、今ではノック3回がビジネスマナーとして定着しています。

②ドアの開閉

入室時は、次の人が入ることを考えてドアは大きく開けます。そして、ドアを放して「失礼します」と言った後に一礼します。
自動で閉まるタイプのドアは、ドアノブを持ったまま「失礼します」と言って入り、次の人にドアノブを渡します。そして、入室後に一礼して席に進みます。

(2)椅子に関するマナー

①着席

着席の際は、イスの横に気をつけの姿勢のまま立ち、面接官から着席の指示があるまで動かずにいます。座るときは、一度イスの前に立ち、そのままゆっくりと静かに着席します。

②離席

面接終了の指示を聞いたら、静かにイスの横に立ちます。そして「ありがとうございました」と挨拶した後に、一礼をします。

(3)カバンに関するマナー

①カバンを置く時

カバンは、「おかけください」と言われた後に、イスのすぐ横の床に置いて着席します。もし、隣の席が空いていたとしても、イスの上にカバンを置いてはいけません。必ず自分のイスの横の床の上に置いてください。
面接時に書類を出す場合もあるので、利き腕の側の床の上に置くようにしましょう。

②カバンを取る時

面接が終わったら、イスを立って一礼します。この時には、カバンを持たずに一礼するのがマナーです。一礼した後に、カバンを持って出口に向かいます。

(4)コートに関するマナー

①コートを脱ぐタイミング

冬の面接の場合、コートや手袋をしていく場合があります。コートや手袋は、会社の入り口の入る前に脱ぐのがマナーです。そして、手袋はカバンの中に、コートはきれいに形を整えて腕にかけましょう。

②コートの置き方

面接時に、コートは床に置いたカバンの上にたたんで置くのがマナーです。イスの背もたれに掛けたり、膝の上に置いたり、直接床に置くことはやめましょう。
もし、面接官からコートかけに掛けるように指示があれは、素直に指示に従ってください。

②コートを着るタイミング

コートを着るタイミングは、脱ぐ時と同様に会社内ではなく、会社の入り口を出てからです。面接が終わってホッとしたからといって、部屋を出てすぐに着るのはマナー違反です。

4.まとめ

いかがでしたか。面接マナーは、知ってしまえば決して難しいものではありません。

マナーとは、本来、相手が不快に思わない作法であり、相手を敬う気持ちのあらわれでもあります。相手や周りの人気遣い、思いやる心があれば自然とできてくる行為ともいえます。

集団面接の場合、ほとんどの人がマナーを身に付けて臨んでいるので、マナーに外れた行為は目立ってしまい、すぐにNGのチェックマークが入ります。
逆に、美しい姿勢や完璧にマナーを身に付けている人は、それだけで好印象を残すことができます。

マナーは、社会人になれば必ず守らなければならない基本ルールです。この機会にしっかりと身に付けて、集団面接での合格を勝ち取ってください。

この記事が気に入ったらいいね!しよう
ADviceの人気記事をお届けします。

                     

ABOUTこの記事をかいた人

ADvice編集部

ADviceは電通・博報堂など一流広告代理店への就職を目指す学生を応援する、広告代理店に特化した就活情報メディアです。 選考情報、広告代理店の業界情報、広告代理店内定獲得のノウハウを配信します。