【徹底調査!】博報堂の年収はホントに高い!?残業は多いのか?

みなさんは「広告代理店=年収が高い」というイメージをお持ちでしょうか?

一般的な世の中のイメージでは、「広告代理店マン」と言うと、かなり年収が高いイメージがあります。ただし、ひとえに「広告代理店」といっても、大手の電通・博報堂から中小の広告代理店、さらにはネット広告代理店まで幅広く会社が存在しています。

そこで今回は、広告代理店の2大巨頭のひとつ、博報堂の年収について徹底的に調べてみました。

1. そもそも広告代理店は、他業界と比べて年収が高い業界なのか?


まず、広告代理店業界自体は、他業種と比べて年収が高い業界といえるのでしょうか?

結論から言うと、初任給時点では広告代理店はメーカーや小売に比べると年収が高いといえます。

メーカーや小売業では、大学新卒の入社一年目の初任給はおよそ18万~20万程度、保険料や所得税などの控除額を除いた手取りだと更に下がり、16万~18万程度となっています。

その一方で、広告代理店では、例えば電通は24万円(総合職、2015年度実績)、博報堂は28.5万円(総合職、年俸制、2015年度実績)、ADKは21万円(総合職、2015年度実績)といったように、大手の広告代理店では初任給がかなり高くなっていることが分かります。

ただし、生涯収入という観点で考えると、広告代理店やメーカーなどでそこまで差が開くとは言えません。なぜなら広告代理店では実力主義・成果主義の傾向が強く、出世コースから外れてしまいキャリアアップできなくなった場合は昇給が止まったり、転職せざるを得ない状況になってしまうリスクもあるので、給与が確実に上がるとは言えないからです。

メーカーや小売業界では、年功序列制度が残っている企業も多く存在し、高い確率で安定的な昇給を見込むことが出来ます。したがって広告代理店および広告業界は初任給は高くても、生涯賃金で見るとリスクも伴う業界といえるようです。

さらに広告代理店の場合、労働時間はメーカーや小売よりも比較的長いので時給で見ると高いとは言えないのが現実です。メーカーや小売の多くが決まった時間で帰宅できる可能性が高いのに比べて、広告代理店ではクライアントの対応に追われることもあるので日によっては残業となる場合も多くなります。

もちろん最近の世の中の傾向に従って、広告代理店や広告業界も残業の考えを見直したり、働き方改革を行う企業も多くなっていますが、収入を労働時間との対比で考えたい人にとっては必ずしも給与効率が良いとは言えない業界だともいえます。

2.博報堂とグループ会社の新卒初任給はどれくらいなのか?


では実際に、博報堂の新卒初任給について見ていきたいと思います。

一言で博報堂といっても、本社である博報堂DYホールディングスをはじめ、クリエイティブを専業とする子会社や、ネット広告を専業とする子会社など合わせて31ものグループ会社(連結子会社)が存在します。ここでは各社の事業と共に、年収を詳しく見ていきます。

(1)博報堂DYホールディングス


新卒1年目の年収:28.5万円(年俸制342万円、総合職、2015年度実績)

博報堂DYホールディングスは、博報堂の各グループ会社を取りまとめる本社です。
博報堂では、各グループ会社とは別に新卒採用を行っています。
(※画像はhttp://www.hakuhodody-holdings.co.jp/より引用)

(2)博報堂DYメディアパートナーズ


新卒1年目の年収:28.5万円(年俸制342万円、総合職、2015年度実績)

博報堂DYメディアパートナーズは、博報堂、大広、読売広告社のメディア部門を担当するグループ会社です。具体的には、映画やドラマ・アニメの制作・配給・買い付け・出資・販売などを行っている会社です。
(※画像はhttp://www.hakuhodody-media.co.jp/より引用)

(3)博報堂アイ・スタジオ


新卒1年目の年収:25万円(年俸制300万円、総合職、エンジニア職、クリエイティブ職2015年度実績)

博報堂アイ・スタジオは、博報堂のクリエイティブ部門を担うグループ会社です。具体的には、テレビCMの映像制作、ネット広告のクリエイティブ制作などを行っています。
(※画像はhttps://www.i-studio.co.jp/index.htmlより引用)

(4)博報堂プロダクツ


新卒1年目の年収:25万円(月給制、デザイナー職、プロヂューサー職、プランナー職、2015年度実績)

⇒博報堂プロダクツは、広告に係る企画制作やイベント企画を担うグループ会社です。具体的には、テレビCMの構成企画、各種キャンペーンやイベントの企画運営などを行っています。
(※画像はhttp://www.h-products.co.jp/より引用)

3.博報堂社員の残業時間と残業代事情について


広告代理店業界は、残業が多いイメージが有りますが、大手代理店である博報堂の残業事情はどうでしょうか。
結論から述べると、博報堂も広告代理店である以上、例に漏れず残業は多いと言えます。
残業時間平均:70.3時間
残業手当:30,000~50,000円前後(上限100時間)
(出典:キャリコネ/株式会社博報堂/残業の口コミ)
博報堂では、新卒4年目まで残業時間を100時間まで報告することができ、残業時間に合わせて手当を受け取ることが出来ます。しかし5年目以降は、裁量労働制となるため予め残業時間を含めた給与が支払われる仕組みになっているという情報もあります。

ただし、社員の中には適切に仕事を管理し、定時で帰る人も存在します。彼らは予めスケジュールを立て、仕事に関わる人間をマネジメントすることで、無駄な残業時間を作ることなく、任された仕事で高い成果を上げています。従って、残業時間を長引かせてしまうか否かは、本人の能力次第で変わってくるとも言えるでしょう。

4.博報堂と電通の年収比較


国内広告代理店の2大巨頭といわれる「博報堂」と「電通」ですが、両社には年収の違いはあるのでしょうか。電通と博報堂の年収について比較していきたいと思います。

まず結論から述べると、初任給においては賞与やインセンティブを考慮すると、電通と博報堂ではほとんど差はありません。

電通の初任給:24万円(全職種共通、賞与、インセンティブ制度有り、2015年度実績)
博報堂の初任給:28.5万円(総合職、賞与、インセンティブ制度有り、2015年度実績)

しかし、売上規模と社員数の相関から役員クラスでは年収に差が出やすく、生涯賃金で見ると、博報堂の年収は電通と比べて8割程度だと言われています。では実際の社員の年数事例を幾つか見ていきましょう。

【勤続年数別】電通社員の年収事例
入社1年目22歳Aさん:640万円
(基本給25万円/時間外手当10万円/定期賞与200万円/インセンティブ賞与20万円/)
入社8年目29歳Mさん:967万円
(基本給30万円/時間外手当25万/通勤手当6千円/定期賞与300万円)
入社16年目37歳Yさん:1,005万円
(基本給40万円/時間外手当30万円/通勤手当1万円/定期賞与150万円)

【勤続年数別】博報堂社員の年収事例
入社1年目24歳Kさん:432万円
(基本給23万円/時間外手当8万円/在宅手当2万円/通勤手当3万円/)
入社8年目29歳Sさん:896万円
(基本給58万円/定期賞与200万円)
入社18年目39歳Nさん:1,272万円
(基本給65万円/役職手当15万円/通勤手当1万円/定期賞与300万円)

(出典:キャリコネ/株式会社電通の年収投稿/株式会社博報堂の年収投稿を参考)

年収の実例としては、上記のような年収を得ている方がいるようです。
ただし、実際には働く人次第なので、担当する仕事がしっかり評価されて昇格するかどうかによって、年収は大きく変化しますし、そもそも評価されなければ社員として会社に残ることも厳しくなっていきます。

従って、電通と博報堂では年収に若干の差があるものの、その差額を考慮して会社選びをするよりも、自分に適した仕事の取り組み方ができるか、自分に合った社風か、といった適合性を基準として検討したほうが良い社会人生活を送れる可能性が高くなるといえるでしょう。

5.まとめ

以上、広告代理店全体と博報堂の年収について述べてきましたが、いかがだったでしょうか?

まず広告代理店は、メーカーや小売業界に比べると初任給では比較的高い収入を得やすい業界だといえます。ただし、労働時間で比較するとメーカーや小売勤務の方に比べて残業が多くなりがちなので、収入を労働時間との対比で考える方にとっては非効率であるとも言えます。

続いて、博報堂グループ会社の年収についてですが、多少基本給に差があるものの、初任給は300万~250万前後と、ほとんど差がないと言えるでしょう。

また、博報堂の年収を電通と比較した場合、役員クラスでは、売上規模と社員数の相関から電通の約8割程度と言われるようですが、初任給では、25万~28万円程度とほとんど差がないと言えます。

将来への不安や安定を求めるために、会社や業界を選ぶ基準として「年収」を最重要とする風潮が強まってきました。もちろん生活する上で最低限の収入は必要ですし、収入が増えるに従って生活の幅が広がり、生活の質が向上することも事実です。

しかし、収入というのはあくまでも取り組んだ仕事の社会的価値に対する対価です。任された仕事で高い成果を上げることができれば昇給・昇格が得られ、逆に成果を上げられなければ収入が増加しないばかりか、会社にいることもままならなくなります。

従って、会社は年収で選ぶより、社風の自分とのマッチで選ぶことで、結果的に昇給ペースが上がることで高い年収が得られると考えられます。

皆さんがより良い会社選びをし、就活がうまくいくことを願っています!

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ABOUTこの記事をかいた人

こうへい

広告代理店に勤めるサラリーマン。走るのが得意です。最近のマイブームは『水曜どうでしょう』と『オールナイトニッポン』