インターネット広告の市場規模(2018年版) – 費用や成長率など詳しく解説

広告業界におけるインターネット広告の市場規模は年々存在感を増しています。今回はインターネット広告の市場規模について詳しく解説していきます。

1.ネット広告の市場規模は約1.5兆円、全体の1/4を占める


結論から言うと、2017年のインターネット広告費は約1.5兆円に達し、日本全体の広告費の約1/4を占めています。

日本の広告費用でもっとも金額が大きいのはテレビの1.8兆円ですが、2番目に市場規模が大きいのがインターネット広告の1.5兆円、3番目が大きく下がって5,000億円の新聞です。

つまり、インターネット広告の市場規模はテレビを猛追し、現在日本で2番目に大きな市場規模となっています。

※参考:電通「日本の広告費 2017」

2.ネット広告は6年連続で2桁成長


※データ参照:電通「日本の広告費」

インターネット広告費は、4年連続で2桁成長しています。

これがどれほどスゴイことなのかを説明するためには、産業別もしくは日本全体の成長率を考える必要があります。

例えば、2015年の全産業の成長率は昨年度比で2.8%です。また情報通信分野(IT)に限っても成長率は4.8%です。

これに対してインターネット広告は毎年10%以上市場規模が拡大しており、2016年には42%も成長していました。これでネット広告の市場成長率が非常に高いことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

3.インターネット広告はテレビ広告に迫る勢い

先ほど申し上げた通り、広告市場の中でのネット広告は年々存在感が高まっており、現在はテレビ広告の市場規模に肉薄するまでになりました。

下の図は、過去6年の各広告費用の推移を表したもので、ネット広告(黄線)が年々高まり、テレビ広告(赤線)に近づいていることが分かると思います。

2017年時点では、新聞、雑誌、ラジオの3媒体の広告費用を合算し、さらに約1.8倍しなければネット広告費用には及びません。これまでテレビ、新聞、雑誌、ラジオの4媒体を指し「4マス」と呼んでいましたが、インターネット広告の影響力は新聞・雑誌・ラジオよりも遥かに超えて成長し続けているのです。

4.動画やSNS、そしてスマホのネット広告が特に好調

これまでは広告市場全体の中でのインターネット広告の市場規模、そして成長率といった部分を俯瞰的に見てきましたが、ここからはインターネット広告の具体的な中身についてみていきましょう。

先ほど述べた通り、2017年のインターネット広告費は約1.5兆円でしたが、このうち9,400億円はいわゆる「運用型」と呼ばれるネット広告です。

運用型広告と呼ばれるのは、例えばリスティング広告、ディスプレイ広告、SNS(Facebookやinstagram)広告、そして動画広告などの事を指します。

また、SNSやYoutubeなどの広告市場は特に拡大していて、今後もスマホなどを中心に広告費用が伸びていくことが予想されています。

さらに、インターネット広告の市場規模が拡大すると同時に、ネット広告の受け皿となるウェブページやバナーなどの広告関連制作の市場も順調に拡大しています。

5.まとめ

いかがだったでしょうか?

インターネット広告の市場規模が6年連続2桁成長し、テレビ広告に今にも迫るぐらい好調であることがお分かりいただけたかと思います。

またネット広告の中でも特に好調なのは、Youtubeをはじめとした動画広告や、Facebook・instagramを中心としたSNS広告です。

皆さんが移動中にスマホで閲覧している通り、もちろんPCよりもスマートフォン上のネット広告が伸びています。

                     

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