【徹底解説】 就活面接の流れ- 入退室のマナー

広告代理店の仕事は、クライアント(顧客)の要望に基づき、伝えたいメッセージを作成し、媒体(メディア)に出稿することです。そのため代理店はクラアイントが伝えたいを聞き出し、それをクリエイティブ(制作)担当と共有しながら、取材や企画・制作をして広告メッセージを作り上げていきます。

クライアントや、社内外の多くのスタッフと連携を取りながら仕事を進めることが多い広告代理店にとって、コミュニケーション能力は必要不可欠なスキルです。そしてビジネスマナーは、そのコミュニケーション能力を最大限に活かし、円滑に仕事を進めるための基礎でもあります。

何百人、あるいは何千人という就活生を見ている百戦錬磨の面接官にとって、「部屋に入る」、「部屋を出る」、「椅子に座る」といった何気ない立ち居振る舞いの中で、ビジネスマナーが備わっているか否かを見抜きます。

就活面接に臨む前に、入室・退室の基本的なビジネスマナーを覚え、考えなくても自然と動けるようになるまで何度も練習しておくことが大切です。

今回はそんな面接の流れ、特に入退室のビジネスマナーを徹底解説しますので、是非参考にしてみてください。

目次

1.就活面接での入退室の流れを知ろう


就活面接では、細かい一つ一つの所作(立ち振る舞い)からビジネスマナーや礼儀の有無を判断されます。まず面接の基本的な流れについて、以下5つのシーンを解説していきます。

(1)面接に入るまでの流れ


多くの会社では、以下のような流れで面接が始まります。受付が無い会社の場合、内線で訪問を告げるか、案内表示に従って移動しましょう。

【面接に入るまでの流れ】
①受付で要件と名前を伝える
②控え室に入る
③呼ばれたら入室を
④入室したらドアを閉める
⑤椅子に移動して着席

入室のポイントと注意点です。

①面接は会社に入った時から


面接会場には、遅くとも指定時間の10~15分前には着くようにしましょう。もちろん遅刻は厳禁です。また30分前など早過ぎてしまう事もまたマナー違反です。

受付では「面接に伺いました、○○大学の○○です」と、要件と名前を簡潔に伝えます。

<ポイント>
・携帯電話は、建物に入る前に電源を切るかマナーモードにして鞄に入れましょう。
・コートは建物入る前に脱ぎ、シワにならないように腕に掛けましょう。

②控え室も面接の一部


控え室では他の社員にも必ず挨拶をしましょう。担当者も面接官の1人です。ここでの様子が面接官にも知らされる場合もあります。

◆友人が居ても、私語は控えましょう。
◆服装や髪を軽く整えるのは良いですが、鏡を見て人目を気にせず直すのはNGです。

③入室のノックは3回


呼ばれたら荷物を片手にまとめて持ち、ドアへ進みましょう。
入室時のノックは3回です。リズムよく、ハッキリ聞こえるように叩きます。

「どうぞ」「お入りください」と声が聞こえたら開け、落ち着いて入りましょう。

④入室時のドアの閉め方に注意


入室したら、ドアに体を向けて静かに閉めます。
◆後ろ手に閉めてはいけません。

⑤椅子の左側に移動して着席


ドアを閉めたら面接官の方に向き直り、「失礼します」と言ってから椅子に向かいましょう。椅子の左側に立ち、学校名と名前を言って「よろしくお願いします」と挨拶します。

面接官に「お掛けください」と言われてから「はい、失礼します」と言って座りましょう。

(2)面接室に直接通された場合は

控え室が無い会社では、直接、面接室に通されることがあります。面接官が先に居た場合は、その指示に従って席に着きましょう。

面接官より先に入室する場合には、以下の3つの待ち方があります。

①「こちらにお掛けになってお待ちください」と言われたら

指定された席に座って待ちます。それが上座であっても、指示された場所に座りましょう。

②「お掛けになってお待ちください」と言われたら

席を指定されなかった場合は、下座の椅子に座って待ちましょう。一般に、下座は出入り口に一番近い席を指します。ソファーがある場合はそちらが上座です。

③「こちらでお待ちください」と言われたら

下座の椅子の前か脇に立って待ちます。座るのは面接官に着席を促されてからにしましょう。

◆案内担当の社員が退室する時も立ち上がり「ありがとうございました」とお礼を言いましょう。
◆上記①・②の場合、面接官が来たらすぐに立ち上がり、挨拶をします。座ったままや中腰は失礼です。

(3)面接が終了したら退室を

面接官は、終了後も退室する姿を見ています。会社を出るまでが面接と心得ましょう。

<面接終了~退室の流れ>
①面接のお礼を言って終了
②立ち上がって再び感謝を伝える
③ドアの前で最後の挨拶
④会社を出るまで緊張感を持つ

面接終了~退室のポイントと注意点です。

①座ったままお礼を言う

面接が終了したら、座ったまま「ありがとうございました」と述べましょう。
◆自分のために時間を割いてもらったことへの感謝です。

②立ち上がってもう一度お礼を

椅子の横に立ち、もう一度「ありがとうございました」と挨拶します。
◆面接官の顔を見て、しっかり感謝を伝えましょう。

③ドアの前で最後の挨拶

ドアの横で面接官の方に向き直り、「失礼します」と言って退室します。
◆後ろ手で開け閉めしてはいけません。

④会社を出るまでが面接

廊下で会う社員もまた、面接官と同じです。最後まで緊張感を持ちましょう。

◆携帯電話を出すのは建物を出てからです。
◆会社の化粧室に寄るのも避けましょう。

2.正しいカバンの置き方と取り方を覚える


面接室内でのカバンの置き方と、取り方のマナーを覚えましょう。

(1)カバンは必ず持って行く


まれに「荷物が少ないから」と言って、カバンを持たずに面接に臨む人がいます。
しかしカバンは社会人の必須アイテム。渡された資料や書類をそのまま持つのは失礼ですし、面接官の印象も非常に悪くなります。

また、お財布や携帯電話でポケットが膨らんでいるのは、社会人としてマナーに欠ける姿です。必ずカバンに入れて行きましょう。

(2)入室後のカバンの置き方


カバンの置き方にもマナーがあります。基本を押さえてスマートに置きましょう。

<カバンを置く流れ>

  • ①置くのは座る直前に
  • ②利き手側に置くと良い
  • ③椅子の全面からはみ出さず、並行に
  • ④椅子の上には置かない
  • ⑤膝の上、持ったままはマナー違反
  • ⑥コートはカバンの上に

カバンの置き方のポイントと注意点です。

<カバンの置き方ポイント>

  • ①面接官に「お座りください」と言われたら、カバンを床に置いて着席します。倒れないように丁寧に置きましょう。
  • ②書類や筆記具などが取り出しやすいように、利き手側に置きます。口は閉めておきましょう。
  • ③カバンの横を椅子の前面に揃え、椅子の側面に対して並行に置きます。斜めになるとだらしなく見えます。
  • ④カバンを机の上や隣の椅子の上に置いてはいけません。汚れが座面に付き、失礼です。絶対にやめましょう。
  • ⑤カバンを膝の上に置いたり、手に持ったままではマナー違反です。見た目にも美しくありません。手を放して、話に集中しましょう。
  • ⑥コートはカバンの上に2つ折りでバランスよく乗せるか、背もたれに掛けます。

◆お奨めのカバンは
自立しないタイプのカバンの場合、椅子にもたれかけて倒れないように置きますが、見た目が悪く、だらしない印象です。また面接官もそちらに気を取られ、話が弾まなくなってしまうこともあります。

床に直接置くことを考えると、リベット(底鋲)の付いた自立タイプのビジネスバッグがお奨めです。

(3)面接後、退室時のカバンの取り方

退室時のカバンの取り方を覚えましょう。

  • ①カバンは立ってから持つ
  • ②片手でしっかりと。肩掛けタイプは押さえて
  • ③コートは反対の手に掛ける
  • ④持つときは黙って

①カバンを手に取るのは、座ったままの挨拶が終わり、立ち上がってから。立ち上がりついでに取るのは良くありません。
手が届きにくい場合は、椅子の脇に移動してからでも大丈夫。持ち易い所に立って取りましょう。

②持ち手の短いカバンの場合、片手で安定よく持つとスッキリ見えます。
女性用の肩掛けタイプは、片方で持ち手をまとめて持ち、もう片方で軽く押さえていると綺麗です。すぐ肩に掛けた場合は、挨拶した時にずり落ちないようにしっかり押さえておきましょう。

③コートは先に取り、反対の腕に掛けましょう。

④面接終了後、カバンを取りながら話し続ける人が居ます。
面接官に話しかけられたら手を止めて、しっかり向き直って応えましょう。それ以外は黙って持って退室します。

3.好感度が上がる座り方と立ち上がり方


ここでは面接室内での立ち座りのマナーをご紹介します。

立つ・座るなどの立ち居振る舞いは、面接官の印象を大きく左右します。

身のこなしや姿勢が悪いと「だらしない」「やる気が無い」と思われてしまいますが、逆に無駄の無い動きで立ち振る舞えれば面接官にも「洗練された、デキる学生」の印象を与えることができます。

緊張する場面でも自然にできるように、自分の歩幅やきれいに見える動作・所作をを研究して、何度も練習しておきましょう。

<座り方・立ち方のポイント>

  • ①座る前の立ち位置は
  • ②移動は「左足→右足→左足」の3歩で
  • ③浅目に座る
  • ④座り直しは1度まで
  • ⑤姿勢良く座る
  • ⑥立ち上がりにも気を配って

(1)立ち位置は、椅子の左側に立つのが基本

立ち位置は、椅子の左側に立つのが基本ですが、会場によっては、前や後ろに立つ場合もあります。状況や指示に合わせて適切な場所を判断しましょう。
◆どの場合でも、面接官に促されるまでは座ってはいけません。

(2)左側から椅子に座る場合「左足→右足→左足」の順

左側から椅子に座る場合「左足→右足→左足」の順で椅子の前に移動します。後ろに立った場合は椅子の左側を通り、そこから3歩で移動しましょう。

(3)椅子には浅目に座る

椅子には浅目に座りましょう。自然と背筋が伸び、シャキッと好印象を与えます。目安は座面の前1/3~半分程度。太ももの半分くらいが乗るようにすると安定します。

◆背もたれに背中を付けるのはNG。腹筋が緩み、横柄でだらしなく見えてしまいます。

(4)座ってから動かない

座ってからモゾモゾ動くのは良い印象を与えません。座り直しは多くても1回にしましょう。

(5)座ったときの手の正しい位置

座ったら、男性は軽く足を開いて体を安定させましょう。手は自然に膝の上に置くと、適度にリラックスしながらきちんとした姿勢になります。

女性は膝をきちんと閉じて座ります。膝下は90度におろした位置からわずかに前に出すように置くと、少し長く、美しく見える効果があります。

多少横に傾けても良いですが、流し過ぎないように注意しましょう。

(6)立ち上がる時

立ち上がるときは、膝裏で椅子を後ろに押さないように注意しましょう。
椅子の前に立ったら、座る時と同じく「左足→右足→左足」の順で椅子の左側に移動すると、無駄無くスッキリした動きになります。

4.ドアの開閉の仕方にもマナーがある


面接室の入口には、押し引きして開けるドアと、スライド式の引き戸があります。

どちらのタイプでも困らないように、開け閉めの基本的なマナーを覚えましょう。

(1)ドアと引き戸の開き方

あなたの第一印象は、面接室の扉を開けた瞬間に決まります。ドアや引き戸の開閉動作も、自然にきちんとできるようになりましょう。入室時も退室時も、動作の基本は同じです。

  • ①ドアの開け方
  • ②引き戸(スライド式)の開け方
  • ③後ろ手は厳禁
  • ④体の回転は半回りで

ドアと引き戸の開け方のポイントと注意点です。

①ドアは一気に開けない

ドアは一気に開けないようにしましょう。勢いよく開けると風が起きるだけでなく、中の人や椅子にぶつかる恐れもありますので、慎重に開けましょう。

また、必要以上に開け放つのも良くありません。体や荷物がぶつからない広さに開けたら静かに停止させて入ります。

②引き戸の場合

引き戸の場合は、右手を取っ手にかけて10cmほど開け、一度軽く止めてから入れる広さまで開けます。滑りが良すぎて一気に開く場合もあります。最初に見極めましょう。

③後ろ手で閉めない

後ろ手(体の後ろに手をまわすこと)で閉めるのは、敵意や警戒を表す、非常に失礼な行動です。

ドアでも引き戸でも、後ろ手で閉めてはいけません。必ずドアの方に向き直りましょう。

④ドアを向くときは一回転しない

ドアの方を向く時は、ノブを握る方の肩を軸にして半回転します。面接官に向き直る時は、それを戻るように半回転しましょう。

逆に1回転するのは子供っぽく、バタついた印象になります。

(2)退室する時は

開け閉めの動きやポイントは、入室時と同じです。

①ドアの場合

ドアまで移動し、入室時と同じようにドアに体を向けて開きます。面接官に向き直り、一礼してから出ましょう。

②引き戸(スライド式)の場合

入室時と同じく、一気に開けないように注意します。外に出たら向き直って閉めましょう。
面接官に向き直り、一礼してから出るのはドアと同じです。

◆挨拶しながらドアを開けたり、何度も頭を下げるのは卑屈に見えてしまうのでNGです。おじぎは、挨拶を言い終わって1度だけにしましょう。
◆首だけ動かすおじぎは、相手を軽視する動作です。きちんと腰から曲げましょう。

5.面接にふさわしいノックの仕方を覚えよう


ドアのノックにもマナーがあります。気持ち良く話してもらえるように、面接にふさわしいノックをしましょう。

(1)ドアを開ける前には必ずノックを

ドアの前で大きな声で「失礼します!」と言って、ノックをせずに開けてしまう人がいます。

これは大人のマナーとしてはNG。中の面接官も驚いてしまいます。どんなに緊張していても、開ける前には必ずノックをして入室を伝えましょう。

(2) 面接室に入る時のノックは

ドアを開ける瞬間は緊張するもの。一度深呼吸をして、気持ちを落ち着けてから叩きましょう。

  • ①回数は3回が正解
  • ②音量にも気を配る

面接室に入る時のノックのポイントと注意点です。

①入室時のノックは3回

入室時のノックは3回が正解です。適度なスピードでリズムよく「コン、コン、コン」と叩きましょう。

早過ぎると、せっかちで落ち着きが無いと思われます。また、あまりにゆっくりでも調子が狂い、面接官によっては不快と感じる場合もあります。テンポよく刻みましょう。

②ハッキリ聞こえる強さで叩く

ハッキリ聞こえる強さで叩きましょう。音が大き過ぎると「やかましい」「配慮が無い」と思われてしまいます。

また、音が小さ過ぎると「自信が無い人」という印象を与えます。気付かれず、いつまでたっても「どうぞ」の声が掛からない場合もあります。最初の音が小さくなったら、2回目以降は少し強めに叩きましょう。

(3)ノックの回数による違い

ノックの数には意味があります。何回打つべきか迷ったら、その意味を思い出してみましょう。

①2回のノックは「トイレノック」

2回のノックは「トイレノック」といわれる、在室を確認するためのノックです。「入ってますか?」と確認する意味をあらわす回数ですから、面接室に入る時にはふさわしくありません。

②3回めのノックは、入ることの意思を伝える

3回目を打つことで「入ります」の意志を伝え、入室の許可を求めます。面接では3回のノックが正解です。

③4回は欧米スタイル

4回は欧米スタイルです。欧米系のホテルなどではこれを標準とするところもありますが、日本の会社の面接では多過ぎます。

6.まとめ

今回は面接の流れ、特に入退室のマナーについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?

ビジネスマナーとは、堅苦しく、面倒くさい決まり事では決してなく、それぞれが適度な距離感を保ちながら気持ちよく接し、仕事ができるかを考えて発達してきたものです。

もちろん、未だその重要性を実感したことの無い学生さんが完全に理解するには、少し難しい部分もあるかもしれません。

面接官も当然これから社会に出る学生さんに完璧は求めていません。しかし、ここまでお話してきた入室・退室時におけるマナーは、「社会に出る前に、このくらいは心得ていて欲しい」というレベルのものです。

社会人として最低限必要な礼儀ですから、社会人になるための準備の1つとしてきちんと覚えておきましょう。

もし、本番で少々戸惑ったり間違えたとしても、必要なポイントさえ押さえられていれば大丈夫です。

真摯かつ誠実な姿勢が伝わっていれば、それだけで落されることはありませんので、形式的な動き方にばかり気を取られないようにしてください。

それよりも面接時の話の中身の方が大事です。
これらのマナーを覚えるのと同時に、その会社で働きたい理由や取り組みたい事、意気込み、質問事項などを自分の中できちんと整理しておきましょう。

また、自分の言葉で伝える力と、人の話を聞く力を磨いておくことも忘れないでください。

落ち着いて面接に臨み、良い結果を得られるように頑張ってください!

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ADvice編集部

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