【企業研究】メディアレップ大手D2Cの強み、成長性、採用情報などを分析!/キャリアレップ

D2CはNTTドコモ・電通・NTTアドの共同出資により設立され、モバイル端末ユーザー向けにマーケティング活動を行う世界初の「モバイルマーケティング企業」として誕生しました。現在ではモバイルに限られずデジタルに関わる全ての領域において、広告からWEBサービス、スマホアプリまで幅広く事業を展開しています。

2018年10月には株式会社NTTデータとの協業を発表し、ビッグデータの解析を元にさらなるビジネス領域の拡大に取り組んでいます。

今回は企業情報や事業内容など様々な観点から、D2Cがどのような企業でライバル企業と比較してどこに強みがあるのかを分析していきます!

1.D2Cの強み

最初に結論を言うとD2Cの強みは【ドコモとの繋がり】を活かした他社ではできないビジネスと、業界の変化に対応しながら成長した【デジタル分野を広くカバーする事業領域】です。

ドコモのモバイルメディアでの広告商品はD2Cのみが独占的に売ることができます。
約5000万人という膨大な数のドコモユーザーのデータを活用してマーケティング戦略を立てられるのもD2Cの特徴です。
そしてデジタル領域の事業拡大に合わせ5つのグループ企業を設立した上で、さらに「アプリ甲子園」など、業界を活気づけるイベント運営なども積極的に行っています。

詳しくは記事の後半でお伝えいたします!

通常版

2.会社概要


社名 :株式会社 D2C
設立 :2000年6月1日
資本金:34億8000万円
代表取締役社長:宝珠山 卓志
売上高:73億2200万円
社員数:649名 (連結子会社含む、社外取締役除く/ 2018年3月末時点)
本社 :東京都中央区銀座6-18-2 野村不動産銀座ビル

3.事業


元はモバイルユーザーに向けたビジネスから始まったD2Cですが、現在は広告からWEBサービス、スマホアプリまでデジタルに関わる全ての領域において様々な事業をおこなっています。これらの事業は3つに分類できます。

(1)デジタルマーケティング事業

D2Cはインターネット広告・モバイル広告の利用状況調査をはじめ、スマートフォンの利用・普及動向などの独自調査を実施しています。
さらにWEB サイトやアプリ、キャンペーンなど、アイデアを実現するコンテンツやソリューションの企画立案および制作もこのデジタルマーケティング事業で行われています。

さらにはメディアプランニングを提案し、自社メディアや広告のデータ分析と改善運用も行います。

(2)ドコモ事業

NTTドコモの モバイルメディアを専売で取り扱っています。ターゲットやプロモーションの目的に合わせ、様々な広告商品から一番効果があるものを、広告主にむけて紹介しています。

またデータ解析、データ活用などから、クライアントのサービスとシステムの価値向上を図る事業もこのドコモ事業で行われています。

(3)海外事業

中国、台湾、インド、インドネシア、シンガポール、タイに拠点を設け、日本で培ったデジタルマーケティングのノウハウを活かし、各国の環境や文化に合わせ現地のグループ会社と共に、マーケティング事業全般を展開しています。

国ごとに最適化したクリエーティブ、コピーの制作を含め、日本企業の各国におけるプロモーションを支援しているのがこの海外事業です。

4.売上高

続いては直近4年間の売上高の変化を見ていきます。
売上高を分析することで、会社の規模や業績の推移がわかります。

売上高は年々緩やかに上昇していましたが、2017年度に84.9%減の73億2200万円になっています。

5.経常利益/当期純利益

経常利益は売上高からコストを引いて出た企業の本業から出た利益に、投資して得た金融収益(営業外収益)を加えた金額になります。

直近の経常利益は前年と比べ、213.0%増の11億0800万円になっています。

当期純利益は当期純利益は経常利益から特別損益を足し引きし、税金等を引いたものになります。

損失が続いていましたが、直近だと4億5400万円の最終利益が生まれています。

6.D2Cの強み

冒頭でも記述しましたが、D2Cの強みは【ドコモとの繋がり】と【デジタル分野を広くカバーする事業領域】にあります!

【ドコモとの繋がり】について現在、ドコモのモバイルメディアでの広告商品はD2Cのみが独占的に売ることができます。約5000万人という膨大な数のドコモユーザーのデータを活用してターゲティングをし、効率的に広告を配信するなど戦略を立てられるのもD2Cの特徴です。
またNTTドコモがユーザーにむけて配信する「メッセージS」というメール型広告は他社には無いものなので、ライバル企業との差別化に繋がっています。

後者の【デジタル分野を広くカバーする事業領域】について、D2Cは世界初のモバイルマーケティング企業として市場を牽引し、事業を拡大する中でアプリのプロモーションやクリエーティブ制作など様々な領域が成長しました。その中でグループの中核企業である「株式会社D2C」を軸に、デジタル領域を総合的にカバーする5つのグループ企業が誕生しています。
さらにプログラミング教育に関するメディアの運営や、アプリ開発コンテストや広告賞の運営など、モバイルに限られずより総合的なデジタルマーケティング企業へと進化しています。

7.D2Cの採用・選考基準は?


D2Cの募集要項には、会社が求める「理想の人物像」について述べられている箇所があります。
実際に中途採用の募集要項26個を分析してみると、「スピード感を持っている」「好奇心がある」「向上心・柔軟・改善」といったようなワードが多く現れていることがわかります。

これはD2Cグループが事業を展開しているインターネット・デジタルの業界は、変化が激しく、厳しい競争環境にあるからだと言えます。

業界内の変化に対応して仕事をこなす「スピード感」がまず必要であり、変化に関する情報を積極的にキャッチする「好奇心」もなくてはいけません。そして最後に、変化の対応に追われるだけではなく、「向上心・柔軟性」を持ってより仕事の質を高くする。
そのような人物を求めているのではないでしょうか。

選考の中で、「理想の人物像」に書かれているキーワードに沿った自分の強みをアピールすることをおすすめします。

8.D2Cの実際の求人内容

D2Cでは新卒採用と中途採用を行なっています。そのため、募集中の職種がある場合にはいつでも応募することができます。
中途採用は2018年11月現在、グループ会社も含め現在26つの職種が募集されていますが、今回はその内2つをピックアップしました。

(1)アカウントプランナー

広告会社、広告主、協力会社に対し自社商品(ドコモ広告媒体)を中心としたメディアプランニング、提案活動の実施。

◆具体的な業務内容
・担当広告主のマーケティング課題を抽出
・広告主/広告会社/媒体社との折衝の上、メディアプランを作成し提案
・出稿後の広告効果分析(レビュー)実施
・協力広告会社の営業担当者への、自社商品ドコモ広告媒体の提案促進  など
◆必要とする能力、経験
・広告業界での職務経験
・営業職の経験
・PPT/excelに関する基礎知識
・コミュニケーション力
・顧客開拓深耕に対する熱意
◆勤務地:D2C東京本社(東京都中央区銀座6-18-2 野村不動産銀座ビル)
◆転勤:無
◆休日/休暇:年間120日(土・日・祝日、年末年始6日など)
◆想定年収:350万円~600万円程度(経験・能力等考慮の上、規定により優遇)
◆雇用形態:正社員

(2)WEBメディア企画

国内No.1携帯キャリア、NTTドコモのオウンドメディア/広告商品における広告収益を最大化させることがミッションです。※ドコモへ出向の上業務をしていただくことを想定しています。

◆具体的な業務内容
・広告事業の事業計画策定
・年次、上期、下期、中期の事業計画策定
・目標達成に向けての方針検討
・既存オウンドメディアの広告収益最大化
・弊社セールス側との各種調整(現状の把握・改善要望の吸い上げ、施策策定など)
・媒体社(ドコモ)との各種調整(課題解決に向けての各所調整など)
・新規広告ビジネスの企画・開発・運用
・キャリアの保有する独自データを活用した市場競争力のある新ビジネスの検討、立ち上げ
・他、収益最大化に向けた新規企画・プロジェクト推進  など
◆必要とする能力、経験
・WEBメディア業界、WEB広告業界における業務経験/知識
・関係各所との調整/折衝に必要なコミュニケーション能力、資料作成スキル
・出向先/自社双方のカルチャーに適応する柔軟性
◆勤務地
①D2C東京本社(東京都中央区銀座6-18-2 野村不動産銀座ビル)
②NTTドコモ(東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー)
◆転勤:無
◆休日/休暇:年間120日(土・日・祝日、年末年始6日など)
◆想定年収:400万円~600万円程度(経験・能力等考慮の上、規定により決定)
◆雇用形態:正社員

引用:https://www.d2c.co.jp/recruit/career/

9.D2C関連の著名人

その企業出身、または関連する著名人について面接で聞かれることもあるので、2〜3人知っておくと安心です。
ただ知識として名前を覚えるだけではなく、なぜその人の事が印象に残っているかなど自分が持つ意見を伝えることで一歩進んだ面接官へのアピールになるでしょう。

(1)四栗 崇氏


グループ会社であるD2C dotの代表取締役です。D2C出身で、2013年の設立時からD2C dotに携わり、2015年に現在の役職に就任しています。
D2C dotはWebサイト・アプリの企画、運用やWebサービス運用保守などを担当しています。最近では同社が制作に携わった2つの作品が、2017年に引き続き2年連続でアジア太平洋地域を代表する広告賞「Spikes Asia 2018」にて6つの賞を受賞しています。

(2)小池博史氏


グループ会社である株式会社イメージソースの代表取締役です。
同社は2017年にD2Cの子会社になりました。デジタルクリエーションとコミュニケーションの企画・制作を担当しており、カンヌライオンズをはじめとする世界各国の広告祭で多数の受賞歴を持っています。
小池氏は百貨店のそごう出身で、1998年にデジタルクリエイティブエージェンシーとしてイメージソースを設立しています。

10.まとめ

就職活動をする上で必須となる企業研究ですが、今回のD2Cの企業研究はいかがでしたでしょうか。

市場規模で4大マスメディアを次々と追い抜いているネット広告業界ですが、就活においてきちんと代理店やメディアレップの違いを理解し、自分のやりたいことができる企業を見つけることが鍵となるでしょう。

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