面接の結果は尋ねても大丈夫? – 連絡が来ない時の正しい聞き方とは

就職活動で面接をしたあとは採用担当からの合否の結果を待つことになりますが、実際に連絡を受けるまでに時間がかかることもしばしばあります。その間は落ち着くことができず、早く結果を知りたいと焦る気持ちも募ることでしょう。

企業の人事は、新卒入社者を決めることだけが仕事ではありません。ほかにも多くの仕事をしながら採用業務を進めるため、時間もかかります。

しかし、学生から見れば、他社との採用結果との兼ね合いもあるので、少しでも早く結果を知っておきたいと思うことでしょう。もし面接結果の連絡がなかなか来ない場合は、企業に結果連絡の問合せメールを送ってみるのも1つの方法です。

今回は、企業からの印象を悪くしない面接結果の聞き方など、テンプレート文章も多数掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください!

1.就活面接では、予定通りに連絡されないことが多い!?


「1週間後に連絡します」と面接官から言われたものの、1週間以上経っても連絡がないという経験をしている人はたくさんいます。まず、以下2人の例を見てみましょう。

体験談①(H大学/経済学部/男性/関西の広告代理店希望)


私は、最終面接で1週間以内に連絡すると言われたにも関わらず、内定の連絡が10日後に来たことがありました。

7日目に連絡が来なかったときは完全に落とされたと思いましたが、連絡が来たときは驚きでした。人事からは「選考に時間がかかったため連絡が遅くなりました」と言われましたが、遅くなるなら事前に伝えてくれればいいのにと思いました。

体験談②(N大学/女性/教育系の代理店希望)


私は1次面接の合格発表で、会社から「3日以内に連絡する」と言われました。しかし、3日経っても連絡が来なかったため、自分から企業の人事へ電話をしました。

すると人事は「申し訳ありませんでした。他の業務で忙しく、内定の連絡が遅くなってしまいました。」と結果的には内定との旨を言われました。

今後の人生を決める大事な内定通知なのに連絡が遅れるというのはショックでしたが、とりあえず内定できたので良しとします。

以上の2人のように、会社の人事担当が忙しかったり、選考に悩んでいたりすることで内定通知が予定より遅くなることは、実はよくあることです。

連絡が来ないからといってすぐに諦めずに、しばらく待ってみたり、こちらから連絡してみることが大切です。

2.就活面接では、不採用連絡を送らない企業も


就活面接では、採用選考を申し込んだ学生全員が必ずしも連絡をもらえるとは限りません。

特に、大手企業の一次面接などで数百人規模の応募がある場合は、全ての人に結果の通知を行っていない企業も増えています。いわゆる「サイレントお祈り」と呼ばれるものです。

企業がサイレントお断りする理由としては主に以下の3つが挙げられます。

(1)人件費削減のため


人材の採用には、募集サイトへの掲載や面接の人件費など膨大な手間と費用が発生します。その中で、不採用者への通知のために多くの時間を割いてしまうとさらにコストが増えてしまうことになります。

そのため就活生にとっては失礼に感じるかもしれませんが、コストを削減するためにやむなく不採用者への連絡を取らない企業が増えているのは事実です。

(2)不採用者からのクレームを避けるため


近年では、就活生が採用選考に関して、企業へクレームをつける事例が増えています。

直接顔が見えないメールのコミュニケーションによって、クレームを付けやすい環境ができてしまったことが原因だと考えられますが、企業にとってクレーム処理は非常に手間の掛かる問題です。さらにクレームに適切な対応ができず、ネット等で炎上・拡散されてしまうと、これまで築き上げてきた企業ブランドさえも傷つけてしまうことになります。

以上のように、学生からのクレームを避けるためにも、不採用者にあえて連絡をしない企業も増えています。

2.面接の合否発表が遅くなる訳とは?


面接結果の連絡が遅くなるのは企業側の都合によることもあります。面接結果連絡が遅くなる例を以下3つ挙げますので参考にしてください。

理由1:選考に時間がかかっている

面接
企業が面接をするのは、会社に貢献できる優秀な人材を確保したいからです。そのため、どの学生が自社にとってふさわしい人物か判断するために、多くの学生を面接して比較する必要があります。

そのため、選考対象となる学生全員と面接を終えてから結果を出したいと考えている場合、企業からの合否連絡に時間がかかることがあります。つまり全ての学生との面接が終わるまでは、面接結果を知らせることができない状態にあるためです。

理由2:担当者が他の仕事で忙しい


面接官が他の業務と兼任している場合、仕事の忙しさが理由で合否結果を連絡できないという可能性もあります。

中規模以上で採用担当が置かれている会社では見られない例ですが、ベンチャー企業などではよく見られるケースです。従業員が少なかったり、会社の規模が小さい場合、各社員に与えられる役割が兼任であったり、仕事の掛け持ちが増える場合があります。

特にベンチャー企業などの場合は、一次面接は現場の若手社員に任せられるケースが多く、人事との連携不足で学生への連絡が遅くなるケースも多々あります。

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理由3:選考の判断で決め兼ねている


学生への連絡が遅くなる理由の一つとして、実際に企業内で選考判断に迷っている場合も考えられます。
当然ですが、どの学生を新卒として採用するか、会社内での話し合いが続いている状態では、面接者に合否連絡をすることができません。

また面接担当者は1人だけでなく、複数名で行われる場合もあります。各々の社員たちはそれぞれ部署や役職が違うことがあり、担当者同士の考えも異なり、学生に対する印象が異なる場合があります。

つまり、社員同士お互いの意見をすり合わせて、結論を出すのに時間がかかる場合があります。特に役員や社長などが出席した最終面接などでは、面接した役員や人事部などで会議の場を設けて話し合うケースもあります。会社全体で話し合いがなされるということは、それだけ重要な内容なので時間がかかることを理解しましょう。

3.どのくらい待てば良いのか?


丁寧な会社であれば、合否の連絡が遅れてしまう場合、事前にその旨を学生に連絡します。しかし、合否連絡をもらう予定日を過ぎても会社から連絡が無いことは決して珍しいことではありません。

まったく連絡がない状態が続くと、もちろん学生としては「自分は不採用なのではないか」と考えたり、他に内定をもらっている会社への返答に困ってしまったりすることがあります。

ただし先ほど述べた通り、会社側の都合で担当者が忙しく、連絡自体を忘れてしまっているケースもあります。そのような場合、学生みずから連絡して合否結果を知らせてもらうようにお願いしましょう。連絡をもらう予定日から1週間以上経っていれば、企業へ採用可否の問合せをすることは失礼にあたりません。

4.面接の合否結果を問い合わせるのはOK?


面接の合否結果を聞く際にはポイントがあります。以下の聞き方の違いが分かるでしょうか?

A:「面接の結果、私が合格なのか教えていただけますでしょうか?」
B:「面接の結果をいつごろ教えていただけますでしょうか?」

Aの聞き方が「面接の合否」を聞いているのに対して、Bの聞き方では「面接結果の日程」を聞いているのです。

このように面接結果の問合せをする際には、合否の結果を直接問い合わせるではなく、面接結果の連絡日程を聞くようにしましょう。

面接を受けた以上、学生が合否の結果を聞く資格は当然あります。しかし会社都合によって合否の判断が遅れている場合もあるので、連絡をもらえる時期を再度確認したいというニュアンスで伝えると丁寧になります。

問い合わせの仕方によって、担当者が学生に抱く印象が変わる場合もあります。採用に傾いていた担当者の考えが、不採用に至ることもないとは言い切れません。

問い合わせ1つで、社会人として求められるスキルを見抜かれることがあると肝に命じておきましょう。メールだと担当者が時間をとれた時に確認しやすいので、丁寧な文章を心がけてメールで問い合わせることがポイントです。

5.真似るだけ!面接合否結果のお問い合わせメールの書き方


ここから面接担当者に失礼のないメールを送るためのテンプレート例をご紹介します。そのまま利用することができますので、参考にしてみてください!

(1)結果の問い合わせだとわかる件名をつける

件名はシンプルかつ内容がわかるものにしましょう。ポイントは面接結果についての問い合わせだと一目でわかるものであること。また、連絡待ちがほかにも多数いるかもしれませんので、自分の名前を記載しておくと担当者が把握しやすく、親切な印象として受け止められやすいです。

【問い合わせるときの件名の例】
「●月●日の面接結果につきまして:自分の名前(△△大学)」
「二次面接の選考結果の問い合わせ【△△大学・自分の名前】」
「採用試験結果のお伺い(△△大学・自分の名前)」
「御社での面接試験の結果について:自分の名前」
「●月●日選考面接結果のお問い合わせ【△△大学・自分の名前】」

(2)相手の会社名・部署・名前を書く

会社宛に送るメールは社員全員で共有している場合もあります。ですので、面接を担当してもらった社員宛てということがわかるように、本文の前に記載する必要があります。

会社名・担当部署・名前を書けばOKです。担当者の名前がわからない場合は、面接ご担当者様などと入れるようにしましょう。

【問い合わせるときの宛名の例】
「株式会社●●△△部 ■■課 ◯◯様」
「●●株式会社人事部 ◯◯様」
「株式会社●●採用面接ご担当者様」

(3)挨拶→所属大学・名前を名乗る

本文に入り、まずは挨拶を述べましょう。丁寧に表現したいと思うかもしれませんが、読みやすさを考えて、手短に済ませることが重要です。そのあとは、自分の名前と大学を名乗ります。件名で表記している場合でも、改めて誰から送ったのかわかるように名乗りましょう。

【メールの書き出し挨拶の例】
「いつもお世話になっております。」
「先日の面接では大変お世話になりました。」
【メールでの名乗り方の例】
「△△大学■■学部〇〇学科の(自分の名前)です。」
「△△大学■■学部の(自分の名前)でございます。」

(4)面接のお礼を述べる

いきなり要件を伝えるのは失礼なことです。まずは忙しい中、面接の機会を設けてもらったことに対するお礼を伝えるようにしましょう。このワンクッションともなる表現があるかないかで、メールを受け取った担当者の印象が大きく変わるといっても過言ではありません。

【メールでのお礼の伝え方の例】
「先日はお忙しいところ、面接の機会を設けてくださりありがとうございました。」
「先日は貴重なお時間を頂戴し、面接を受けさせていただけたことに心より感謝いたしております。」

(5)結果ではなく、連絡の期日を教えてもらう

合否の結果を早く知りたいという気持ちがあるかもしれませんが、結果を知りたいという内容を直接表現することは避けましょう。

連絡の期日を過ぎている時点で、企業側に責任があることは確かですが、個人情報の問題もあるので、企業は、問い合わせに対する回答として面接の結果を教えてくれるということはありません。

【連絡がもらえる期日の聞き方の例】
「●月●日の面接結果につきまして、いつ頃ご連絡をいただけるかお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「先日の一次面接の合否結果について、◯◯様からご連絡可能な日はいつ頃になりますでしょうか?」
「先日の面接試験から1週間後に合否のご連絡をいただけると伺っておるのですが、結果のほどはいかがでしたでしょうか?」

(6)催促することに対する詫び文を入れておく

合否の連絡をもらうのは当たり前、と横柄な態度であってはなりません。連絡の行き違いなどの可能性もあるため、失礼のないように文章をまとめていくようにしましょう。

【催促することへの詫び方の例】
「ご多忙のところにこのような催促の連絡を差し上げて誠に恐縮ですが、ご連絡いただけますと幸いです。」
「本来でしたら連絡をいただける予定日に確認すべきところを、このような催促めいたメールを差し上げる形となってしまい申し訳ありません。」

(7)相手の手間を気遣う

結びの挨拶として、丁寧にお願いする文章を心がけましょう。連絡を知りたいという自己都合をお願いすることとなるので、忙しいところ手間取らせてしまうことに配慮した表現がよいでしょう。

【先方の手間の気遣い方の例】
「お忙しいところ、このようなお願いを差し上げて誠に恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。」
「ご多忙とは存じ上げておりますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
「ご多忙中のところ大変恐縮ではありますが、ご返信いただけますと幸いです。」

6.面接結果の問合せメール全文を紹介!

先程の章では、面接結果の問い合わせメールの書き方を項目別に紹介しました。ここでは、そのまま使えるテンプレート文を紹介します。
面接結果の問い合わせメールであれば、オリジナル要素を加えなくても失礼にあたることはほとんどないので、日時の部分だけを変更して使ってもらえると良いでしょう。

■メール全文例
○○○○株式会社
○○様

お世話になっております。
○○大学○○学部の○○と申します。

先日は、お忙しい中面接のために貴重なお時間を頂き
誠にありがとうございました。

ご返事をお待ちしておりましたが、
その後の選考状況はいかがでしょうか。

お忙しいところ催促という形になってしまい
大変恐縮ではございますが、ご連絡を頂けますと幸いです。

お手数おかけいたしますが、
何卒よろしくお願いいたします。

○○

=================
○○大学○○学部○○学科
○○ ○○
TEL:000-0000-0000
MAIL:○○.○○○○○@example.com
=================

6.まとめ

いかがだったでしょうか?
面接結果は自分の今後の人生を大きく決める大事なものですから、早く結果を知りたいと思うのは当然のことです。約束していた期日が過ぎていると、焦る気持ちが湧いてきても仕方のないことでしょう。

しかし、面接の結果連絡が遅れる本当の理由は、残念ながら企業側にしか分かりません。もちろん業務多寡によって単なる連絡ミスの場合もあれば、会社の未来を担う新人を採用するために悩みぬいているケースもあります。

また先ほど述べた通り、ベンチャー企業などでは若手社員などが業務の合間に面接を行うケースも多く、結果的に社員の負担が増えて、対応が後手後手になってしまう場合もあります。ですので学生はそれら会社側の背景も考慮した上で、面接担当者に失礼がないように問い合わせることがポイントです。

相手の状況を汲み取って対応する能力は、これから社会人としても求められるスキルですし、このようなスマートな対応ができる人材を求める企業は多いです。

結果が来ない不安な気持ちも十分分かりますが、自分の都合を優先させている態度が伝わってしまうと、その時点で会社との縁が途切れてしまうこともあります。お互いの事情を尊重した連絡の問い合わせができるようにしましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

Ayakaida

就職活動を経て大学卒業後は教育業界に従事。結婚後、フリーライターに転向。卒業論文で取り上げた「アサーティブコミュニケーション」を生かし、立場や業界にこだわらない円滑なコミュニケーションの研鑽と実践を日々繰り返す。