インターン選考で評価される自己PRのポイントとは?

最近のインターンでは、ベンチャー企業だけでなく、大手企業や外資系企業でも内々定やES免除などの特典を用意することが多くなっています。そのため人気企業では本選考並みの倍率のインターンも増えています。

インターン選考でも、本選考と同じく自己PRを書いたエントリーシートの提出が求められ、面接でも自己PRに関する質問が問われます。

今回はインターン選考で評価される自己PRのポイントについて、インターンタイプ別、業種別で紹介します!

1.就活本選考とインターン選考に大きな違いはない!


就活本番の面接やESでは、自己分析、志望動機、長所・短所などの質問が出題されますが、これはインターン選考の面接・ESでも変わりません。

なぜなら企業におけるインターンの位置づけはあくまでも「採用候補者と出会うための場」であり、本選考で採用する学生を一人でも多くインターンから獲得したいと考えているためです。

従って、インターン選考の対策は、ES、質問対策、マナー対策を含めて、採用本選考と同レベルの準備を行う意気込みで臨むと良いでしょう。

2.自己PRで面接官が求めている回答とは?


インターン面接においても間違いやすいのが、「自己PRを聞かせてください」と「学生時代に頑張ったことは何ですか?」という2つの質問です。

これらの質問は、似ているので混同してしまいがちですが、採用担当者の質問の意図としては、明確な違いがあります。

それは「学生時代頑張ったこと」の質問が「大学時代のエピソード」を求めているのに対して、自己PRは「幼少期からの経験で得られた価値観・強み」を、回答として求めているということです。

つまり面接官は、自己PRの質問を通して就活生の「価値観・強み」を知ろうとしているのです。

したがって自己PRでは、これまで約20年間生きてきた中で得られた経験にもとづいて、自分の価値観を簡潔に表現することが求められています。

3.長期インターンのための自己PRポイント


ベンチャー系企業でよく実施される長期インターンでは、どのような自己PRが望ましいのでしょうか。ここでは企業規模別に、長期インターン選考での自己PRポイントを解説します。

(1)メガベンチャーで求められる自己PR


メガベンチャー企業の定義は様々ですが、ここでは「創業後、短期間で従業員1,000人規模に成長し、上場を果たした企業」と定義します。例えば、サイバーエージェントやDeNAなどの会社です。

メガベンチャー企業のインターンでは、「業務体験型プログラム」に取り組み、学生同士でディスカッションを行ったり、発表を行います。

従って、メガベンチャーのインターンでは、「同世代のチームワーク」、「ディスカッション能力」、「提案力」などをアピールできる自己PRが望ましいです。

(2)成長中ベンチャーで求められる自己PR


「成長中ベンチャー企業」とは、メガベンチャー企業ほど大規模ではないものの、現在成長中のベンチャー企業です。例えば、会計ソフトのFreeeや、Wantedlyなどの会社が挙げられます。

成長中ベンチャー企業のインターンでは、「社員と一緒になって実務に取り組む」ことになるため、社員とコミュニケーションを取ったり、時には一人で地道に仕事に取り組むことが必要になります。

従って、成長中ベンチャーのインターン選考では、「上下関係を含めたチームワーク」、「成長意欲(向上心)」などをアピールできると良いでしょう。

(3)スタートアップで求められる自己PR


スタートアップ企業とは、創業から間もなく、まだ名も知られていないような数名規模の会社です。

スタートアップ企業のインターンでは、「実際の社員として実務に取り組む」ことになるため、実際のクライアントとのやり取りや、日々の仕事に取り組みます。

従って、スタートアップ企業のインターンでは、「継続力」、「熱意」、「コミット力(完遂力)」をアピールできることが望ましいです。

4.短期インターンのための自己PRポイント


日本の大手企業や外資系企業で実施される短期インターンでは、どのような自己PRが望ましいのでしょうか。ここでは業種別で見ていきましょう。

(1)広告代理店で求められる自己PR


広告代理店の自己PRと聞くと、とがった企画力や、人を惹きつける表現・コピーが求められるのではないか?と考えてしまいがちですが、必ずしもそうとは限りません。

代理店の仕事は、クライアントの商品・サービスを、目的となるコミュニケーションニーズに沿って、ターゲットに響く表現を、適切なメディアで伝えることです。

それを就活やインターンに置き換えると、学生に求められる能力は、他の人とは違う自分だけの経験を、相手に伝わりやすい自分の言葉で、的確に表現できる能力です。人によっては、その能力を「自己プロデュース力」と言うかもしません。

代理店のインターン選考で大切なのは、「自分の言葉で伝えようとしていること」です。広告代理店の仕事は、「ことばを使って人を動かすこと」であり、既存のありふれた言葉ではすぐに見透かされてしまいます。

従って、広告代理店の自己PRでは、文章の綺麗さやまとまりではなく、自分の経験に沿った自分ならではの表現で伝えることが大切です。

(2)商社での自己PR


商社で求められるのは、「コミュニケーション能力」と「タフさ(粘りやすさ)」です。なぜなら、商社では南米や中東、アジア、アフリカに至るまで世界各国で、様々な会社との契約、交渉などが必要となるためです。

また、商社の場合は取引先の商品を他の会社に卸したり、販売する業務を行うため、契約先企業との信頼関係を築き、粘り強く交渉していきます。

従って、商社の自己PRではコミュニケーション能力、そして異文化や厳しい環境でも貪欲に仕事を前に進めていくタフネスの高さをアピールすると良いでしょう。

(3)外資系企業での自己PR


外資系企業で求められるのは、論理的思考能力と自発性です。

自己PRの重要ポイントに「英語力」が入っていないことを意外に思われるかも知れませんが、そもそも外資系を志望する学生は英語力が高く、英語力ではほとんど差が出ないのです。

日本の企業が「人間関係重視」と言われるのに対して、外資系では効率的に仕事を進めていくためにも、論理的思考や論理性を非常に重視しています。データや数値を重視し、科学的に運営することを好みます。

また、積極的に主張することを嫌がる控えめな日本人では外資系企業では仕事にならないため、自発的で積極的な人間の採用を好むことも事実です。

従って、外資系企業のインターンでは、論理性と自発性(積極性)の2つを軸に自己PRを考えると良いでしょう。

5.インターン選考での自己PR例文一覧


ここでは、自己PRとしてよく使われる例文をいくつか紹介します。あくまでも例として参考にした上で、自分の経験に則って表現するようにしましょう。

(1)自分の価値観をアピールする場合

価値観とは、「正しさよりも、好き嫌いを大切にしてきました。」、「個人より、チームワークを第一に考えてきました。」など、それまで、約20年間生きてきた中で培われた考え方のことです。

価値観をアピールする場合は物事の背景が重要になるので、簡潔に話せるように準備が必要です。

<例文>

①約束や期日を守る

「私は時間や期日を厳守することを重んじています。自分の最大の成果物を期限内に提出したことによって、教授より高い評価を受けることできました。それだけでなく、約束の時間を守ることができる人間として、周囲から高い信頼を得られました。
この力は、仕事を滞りなく循環させるための要素であり、クライアントの信頼を勝ち取るために欠かせないものを考えています」

②人によって態度を変えない

「私は接する人ごとに態度を変えることは美徳でないと考えています。私が所属していた野球部の先輩にそのような人がいました。その先輩はOBに媚びを売り、後輩には理不尽な不満をぶつけていました。
周囲には尊敬する者も、親密な関係を望む者がおらず、先輩の態度を見兼ねた顧問が厳重注意として試合出場を停止されたこともありました。

自分の保身のために、人間関係を築くことは自分の首を締めることと学びました。強者に媚び、弱者に権威を振るうような人は、周囲との摩擦を生んで自身と周囲の人々が不幸に陥ることと思っています。
社会人の世界においてそのような人間は、信頼感の欠如につながり、自身も会社にも不利益を及ぼすものだとして、気をつけなければならないと思っています」

③人を助ける・喜ばせる

「私は人に与えることは素晴らしいことであると思っています。記憶に新しい大震災において、私は被災者として苦しい生活を余儀なくされたことがありました。心身ともに疲弊していた私に、同じ被災者である友人がわずかな食料を私に分け与えてくれたのです。
その時の友人はとても穏やかな表情で、与えることに喜びを感じている様子でした。

与えること、すなわち人の助けや喜びにつながる行為は人間の美徳であると体感しました。求める人に必要なものを与えることによって、相手を満たすことができます。

例えばそれが部下だった場合、モチベーションアップによる生産性の向上であったり、クライアントであれば信頼の獲得と関係性の強固を果たせるのではないかと考えています」

<PRポイント>
・価値観やモットーを一言で表せるようにする。
・価値観が育まれた経験・背景についてストーリー調で語れるようにする。
・価値観が、その後の人生で役に立った具体的な場面について話せるようにする。
・社会人になってから、その価値観がどのように活かされるのか説明できるようにする。

(2)自分の強みをアピールする場合

強みとは、同じ分野で他の学生と比べたときに差別化を図れる優位なポイントのことをいいます。企業側が採用したい学生同士を比較した際に、決め手にもなりうるポイントです。また、自分の強みを理解している学生は自己分析に優れていると評価されやすいです。

物事を客観的に捉えることができると、さまざまな状況に冷静に対応できると見込まれるからです。

<例文>

①責任感

「私の強みは責任感があることです。学生時代ではサッカー部のキャプテンとして、部内を牽引してまいりました。監督、コーチに任されたことは必ず成し遂げ、部員の悩みやスキルの向上など、彼らの活動が円滑になるように寄り添そってきました。

キャプテンとして要求されたことは決して中途半端にせず、自分のもてる力で全うしてきました。社会人になると、社内でもお客様からも与えられる仕事や任務がありますが、責任もって務め上げる自信があります」

②協調性

「私は協調性に優れていると自負しています。所属していたテニスサークル、大学のゼミ、アルバイト先では、活動を共にする仲間の存在を常に意識していました。誰一人孤立することがないよう、声をかけたり、話を聞いたりして、メンバーの一体感を維持するように努めてきました。

企業における協調性は重要であると考えており、メンバーの連帯感を高めて、大きな業績を出すためになくてはならない力だと思っています」

③情報感度の高さ

「私の強みは、得意分野に関する最新情報をいち早く入手することです。学生時代はゼミで学んだプログラミングに興味を持つようになり、独学で学びを深めるようになりました。技術は日々進歩するため、常に新しい情報をキャッチアップできなければ自分の技術は時代が求めるものとかけ離れてしまうと思っています。

会社や顧客が求める製品を提供するためにも、新しい情報を常に入手するスタンスをこれからも心がけていくつもりです」

<PRポイント>
・自己分析に基づき、客観的に表現できるようにする。
・アピールする強みは1つに絞って強調する。
・企業が求める人材と強みを絡めるようにする。

6.まとめ

企業にとってインターンの位置づけはそれぞれですが、少なからず会社に利益をもたらす人材の確保を目的としたものであることは間違いありません。インターンに応募する学生は企業にとって優れた人材であるかどうか見定められているのです。インターンでの実績は良くも悪くも本選考に影響を及ぼすと考えてよいでしょう。

近年、特にベンチャー企業などではインターンから本採用につながるケースが増えています。仕事を通じて学生の人間性、能力といったものを計り知ることができ、会社の人間として受け入れたい人材と判断された後に採用されるのです。

そのインターンの資格を得るためにも、自己PRは真剣に作成しなければなりません。どのような学生なのか、企業は提出された自己PRでイメージをします。そのイメージが企業が求めるものと合致すると判断できた学生が、インターンに採用されるようになるのです。

インターンは本選考につながる重要な機会と認識し、提出する自己PRは不備なく準備するようにしましょう。

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