【例文あり】就活面接で好印象を与える自己紹介とは

就活の面接の場でまず聞かれるのが自己紹介です。しかし、ざっくりとした質問で何を話せばいいか迷いますよね。

「自己紹介と言われてもどこまで話せばいいの?」
「自己紹介と自己PRは違うの?」
と曖昧なまま面接に望んでいる学生が多く見られます。

自己紹介ではまず大学名、名前、挨拶を言いましょう。その他には自己PRで詳しく触れて欲しい事項を簡潔に述べましょう。

自己紹介の対策をなおざりにしている学生が多いですが、最初のつかみとなり実は面接官がよく見ているポイントです。これを読み、自分オリジナルの自己紹介をあらかじめ作っておきましょう。

1.【例文】アピールポイント別自己紹介の例文一覧


1分間や3分間の自己紹介の参考になる例題文を紹介します。
インターン、ゼミ、部活の3タイプがあります。
これはあくまでも1例なので、自分の経歴に合わせて、「何を印象に残すか」という視点で組み立ててください。

(1)インターン経験について話す場合

 ◆例文  

○○大学 ○○学部 ○○○○と申します。
わたしは、好奇心旺盛で「何でもみてやろう」というのがモットーです。
例えば、旅行が好きなのですが、今までに日本全国47都道府県はすべて宿泊付きで行ったことがあります。
また、美術館や写真展、デザイン展、映画、演劇なども時間がある限りでかけています。

そんなわたしが、最近、カルチャーショックを受けたのが広告代理店の○○○様でのインターン経験です。
インターン実習では、現場のクリエーターの人の発想力や広告が完成するまでのプロセスを目の当たりにすることができました。
その凄まじいまでの葛藤や努力は想像を超えたものがあり、わたしにとっては生涯忘れられない経験ができたと思います。

自分もアイディア出しには自信があったのですが、プロの方の足元にも及ばないことが分かりました。
逆にそれが、ますます広告クリエーターになりたいというモチベーションになりました。
まだまだ未熟なわたしですが、様々な事象にアンテナを張り巡らせて、「何でも吸収してやろう」と思っています。
クリエイティブに強い、御社で働きたいと思っていますので、何卒、よろしくお願いいたします。

(2)ゼミでの活動について話す場合

 ◆例文  

○○大学 ○○学部 ○○○○と申します。
わたは、大学では法律関係のゼミに所属していました。
法律というと、何か突つきにくい印象があると思いますが、前例をひも解いていくと、興味深く人間臭い世界だということを感じました。

ゼミでは、実地研修で、何度か裁判にも足を運びました。
民事の場合は、弁護士である代理人が淡々と意見陳述をするだけのケースが多いのですが、刑事裁判はヒューマンなドラマに出会えていろいろと考えさせられました。
歴史には、まず法律ありきではなく、人々の暮らしの中から、より良い暮らしができるように、法律という戒律が生まれたのだという事がよくわかりました。

わたしは、推理小説が好きなのですが、これも法律を学ぶようになってからの影響です。
犯人を推理するのも楽しいのですが、犯罪に走ってしまった背景や理由について考えることに興味を引かれます。
時代、社会、個人という要素がからみあって、犯罪が生まれてしまうという因果関係はとてもおもしろいと思います。

わたしは、ゼミで法律を学んだおかげで、さまざまな考え方を学ぶことができたと思います。
特に、人間観察や物事を論理立てて考える能力が身に付いたのはないかと自負しております。

御社では、総務部を希望していますので、法律で学んだことが役立てると思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

(3)部活での活躍について話す場合

 ◆例文  

○○大学 ○○学部 ○○○○と申します。
わたしは、今まで野球一筋でやってきました。
最初に野球を始めたのは、小学校3年生の時です。
リトルリーグを経て、中学野球、高校野球、大学野球と進んできました。

高校では、甲子園に行くことはできませんでしたが、県大会のベスト8まで残ることができました。その試合で、わたしは5打数4安打と大活躍だったのですが、最後にわたしのエラーでサヨナラ負けをしてしまいました。

その時の悔しさや、仲間への申し訳ない気持ちは忘れることはできません。
一時は野球をできないくらいに落ち込んだのですが、チームメイトの励ましで立ち直ることができました。
今では、あのエラーは良い経験になったと思っています。

大学では、野球サークルに所属し、純粋に野球を楽しんでいます。
キャプテンをしていましたが、勝ち負けよりも練習のプロセスやチームワークを第一に考えて行動してきました。
みんなで技能を高め合うなかで、一緒に努力し、一緒に楽しむという経験は何事にも代えがたい財産になったと思います。

会社もひとつのチームです。
わたしのポジションは未定ですが、入社後には心強いチームメイトとして活躍できると思っていまので、どうぞ、よろしくお願いいたします。

2.【パターン別】面接官に好印象な自己紹介の内容・時間


自己紹介のやり方は、短いものから長いものまで様々です。
ここではケースごとに、面接官に好印象を与える自己紹介のポイントを紹介します。

(1)「名前と大学を述べて下さい」と言われたとき

◆時間
⇒15秒
◆内容
【基本】大学名、名前 + よろしくお願いします。

自己紹介の内容が指定されている場合は、それ以外の内容に触れる必要はありません。
逆に別の要素を盛り込むと、相手の意図と違うのでマイナスイメージになります。
面接官の目を見て、はきはきと大きな声で、大学名と名前を伝え、「よろしくお願いいたします」と一礼しましょう。

面接官が簡単な自己紹介を求める場合は、「見た目」の第一印象と「話し方」の第一印象をつかむために行うことを念頭に置いて、態度や話し方に気をつけましょう。

(2)「それでは、自己紹介をしてください」「1分間で自己紹介をして下さい」と言われたとき

◆時間:
⇒1分間(目安文字数:250~300文字)
◆内容:
【基本】大学名、名前 + 「よろしくお願いいたします。」
【選択】ゼミ、部活、サークル、インターン、留学の中から、のちに自己PRで触れて欲しいもの1~2つ(所属名、役職のみ)

1分間で自己紹介をしてくださいと言われたときは、のちに話すことになる自己PRに関連する内容を取り上げて、「このようなことをしてきました」と簡潔にまとめましょう。

1分は実際に喋ってみると、思っていた以上に長さがあります。
短すぎると内容のないものになり、逆に、あまり長すぎると、要点をまとめられない人としてマイナス評価につながります。あらかじめいうことを決めておくと良いでしょう。

(3)「3分間で自己紹介をして下さい」と言われたとき

◆時間
⇒3分間(目安文字数:750~900文字)
◆内容:
【基本】大学名、名前 + 「よろしくお願いします。」
【選択】ゼミ、部活、サークル、インターン、留学の中から、のちに自己PRで触れて欲しいもの1~2つ(所属名、役職 + 活動内容、実績など)

3分間で自己紹介をしてくださいと言われたときは、構成としては1分間の自己紹介と同じですが、核となるエピソードを盛り込みながら、より詳しい内容を述べましょう。
エピソードをいくつも盛り込んだり、本筋と関係ない話まで広げたりする必要はありません。
言いたいポイントを絞り込んで、ストーリーが散漫にならないようにしましょう。

3分という時間はとても長く、いきなりアドリブで喋れるものではありません。
事前に必ず、喋る内容を文章で書き起こしてください。
そのうえで、声に出して何度も練習して面接に臨むようにしましょう。

3.自己紹介で気をつけたいポイント


「自分が何者であるか」を相手に伝える自己紹介。
あれもこれも紹介しては、結局何も印象に残らないという結果になってしまします。
自己紹介は自分のすべてを伝えるものではなく、自分の概要を伝えるものです。
伝えたいポイントを絞り、面接官に好印象を残す自己紹介を心掛けてください。

(1)自己PRで話したい内容に関連するように話す

自己紹介は自己PRのイントロダクションです。
面接官は、自己紹介で気になった項目について質問をしてきます。
自分の最も売り込みたいフィールドに持ちこむためにも、自己紹介では自己PRにつながる話を盛り込むようにしましょう。

(2)エントリーシートの内容と矛盾しないように話す

エントリーシートに書いた内容と違う話をするのは絶対に避けるべきです。
面接官はエントリーシートを見ながらあなたと対峙しているので、矛盾があると混乱してしまいます。「この人は何者なの?」、「嘘つき?」などと思われないよう、自己紹介はエントリーシートに沿って組み立ててください。

(3)3分間以上でない限り、具体的な活動内容には触れない

一般的に自己紹介では1分または3分の時間が与えられますが、1分の場合は、具体的な活動内容にまでは触れないようにしましょう。
自己紹介では面接官は掘り下げた内容が知りたいわけではなく、純粋にあなたが一言で「何をしていたのか」を知りたいだけなのです。

1分の自己紹介で、詳しく内容について話し始めると、かえって全体の内容が薄くなり誤解して伝わってしまうか、時間をオーバーして止められてしまいます。
1分か3分か、時間により話す内容は明確に使い分けられるように、事前2つの原稿を用意して面接に望むようにしてください。

4.3ステップでできる!自己紹介の作り方


それでは、実際に自己紹介の作り方を紹介しましょう。
どこから手をつけていいか分からない人も、3つのステップを踏めば、簡単に内容のある自己紹介のストーリーが作れます。

(1)【STEP1】自己PRでアピールしたいポイントを決める

まずは、自己PRで売り出したい自分のアピールポイントを決めます。
例えば、「チャレンジ精神旺盛で、みんなを引っ張っていくタイプ」、「コツコツ真面目に努力して、最後には結果を残すタイプ」など、一言で自分のアピールポイントをまとめてください。
自己紹介は、そのアピールポイントにつながるエピソードを軸に組み立てていきます。

(2)【STEP2】アピールポイントの根拠となるエピソードを考える

次に、今まで経験してきたことの中から、自分のアピールポイントの裏付けるとなるエピソードを探します。
「チャレンジ精神旺盛」であれば、何にチャレンジしてきたのか?
例えば、日本一周自転車の旅に出かけた。
自分一人でサークルを立ち上げ、企業の協賛などを取り付けた。
アルバイトでメニュー開発までかかわったなど、主要なエピソードを1~2つ程度ピックアップします。
多すぎると散漫になるので主要なものだけに絞り込んでストーリーを組み立てましょう。

(3)【STEP3】エピソードに関わる団体や所属名を1~2つ決める

最後に、そのエピソードが生まれた時の所属団体などをピックアップします。
例えば、「学生時代に自転車サークルに所属し、日本一周の旅をなしとげました」という風に簡潔にまとめることができます。

5.まとめ

自己紹介は、面接での最初のつかみになります。
特に1分や3分など長い時間が与えられた場合、最初の自己紹介で面接官が興味をなくすと、それ以降に何を言っても印象が薄いままになってしまいます。

その他大勢にならないように、自分だけのストーリーを語り「自分は○○○○な人間」ということを、自己紹介では印象づけるようにしましょう。
そのためには自己紹介のシナリオが大切です。
今までの自分の経験してきたことを振り返り、客観的に見て好印象を残せる自己紹介のストーリーを描いてください。

                     

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