新卒1年目で転職する人は多い!?原因と対策、転職のポイントまで

この記事を読んでいただいている人の中には、新卒入社後3年以内で転職を考えている人、さらには早期離職はしたくないと考えている学生の方も多いのではないでしょうか。

せっかく苦労して入社した会社を1年足らずで辞めてしまうのはもったいないですよね。

今回は、新卒1年目で転職する人はどんな原因で辞めてしまうのか、また早期転職を防ぐためにはどんな対策が必要なのかを解説します。さらにはもし仮に、1年目で転職をするなら何がポイントなのかも併せて解説していきます!

結論から言うと、新卒1年目で辞めてしまう人は全体の12.2%と意外にも多く、早期離職の原因は「ヒトの問題」、「仕事の問題」、「環境の問題」の3つに分類されます。

さらに「1年」という早期離職を防ぐには新卒就活時に「OBOG訪問」と「自己分析」が重要となりますし、現在1年で転職しようと考えている方にとっても「徹底した自己分析」、そして「退職理由と志望理由を明確にする」ことが重要です。

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1.新卒1年目で離職する人はどれくらいいるのか?


新卒で企業に入社した人が1年目でどれくらい辞めてしまっているのかをご存じでしょうか?社会人はすぐに辞める事はないだろうと考える人も多いのではないでしょうか。

しかし驚くことに新卒1年目で離職をしてしまう人は全体の12.2%で、実に10人に1人以上が1年で離職・転職しているのです。


※引用:厚生労働省「新規学卒者の離職状況」

実際、上の厚生労働省データでも「3年以内の離職率33.2%。そのうち12.2%が新卒1年目」と1年で離職・転職する方が非常に多いことが分かります。

新卒1年目は、学生時代から生活・環境が大きく変わるため、その環境の変化で仕事を辞めたいと考える人が多いのかも知れません。

では、一体なぜ1年目で辞めてしまうのか、その原因についてこれから詳しく見ていきたいと思います。

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2.新卒1年目で離職する原因は?

これまで述べてきた通り、新卒1年で離職をしてしまう人が全体の12.2%と非常に高いことが分かりました。

では具体的には、どの様な理由で辞めるのでしょうか?

※引用:マイナビ「第二新卒の転職理由、1位は?」
https://news.mynavi.jp/article/20171012-a188/

マイナビが実施した第二新卒(新卒1年目も含む)向けアンケートによると、最も多い転職理由は「人間関係・社風が合わない」という、いわゆる「ヒトの問題」でした。

続いて「ワークライフバランスが悪い」という環境の問題、さらには「そもそもやりたい仕事ではなかった」という仕事の問題も離職に繋がりやすい原因です。

アンケートデータから、転職理由の多くは人間関係や社風など「ヒトの問題」からきていることが分かりますが、率直に言って「ヒトの問題」は入社前ではどの様な社員と関わるのか分からない為、事前に防ぐことが困難です。

しかし仕事や環境の問題については、入社前に調べたり、確認することで事前に防ぐことも十分可能です。例えば「やりたい仕事ではなかった」や「給料が低い」といった離職理由などは、入社前にある程度調べることもできます。

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3.新卒1年以内の離職はどんな業界が多いのか?

先ほど新卒入社した10人に1人以上が1年以内で辞めてしまっている事実をお伝えしましたが、では実際に離職率が高いのはどの業界でしょうか?


離職率を業界別にまとめた上の表を見ても分かる通り、教育業界や医療福祉業界の早期離職率が高いことが分かります。

ここでは、業界別に見た時に、離職率が高いとされる2つの業界と、広告業界が含まれる情報通信業に着目し、なぜ離職率が高いのかを考えていきたいと思います。

(1)教育業界

教育業界は、誰もがこれまでの人生でお世話になってきたかと思います。たとえば大卒の方であれば、6歳から22歳くらい、つまり約16年間は教育業界に身を置いていたことになります。

そんな教育業界ですが、新卒3年以内の離職率がなんと47.3%、つまり約2人に1人が3年以内に離職している計算です。

離職理由を調べると以下の理由が挙がりました。
【教育業界の離職理由例】
・一般的な民間企業と異なる特殊な環境で、他の人に相談しても理解されない
・同僚や生徒、保護者とは嫌でも最低1年単位で関わらなければいけない
・近年のモンスターペアレンツ増加

(2)医療、福祉業界


お医者さんの華やかなイメージ、そして介護などの泥臭いイメージの双方が伴う医療、福祉業界ですが、こちらも生活をしていく上で、大きく関わっているのではないでしょうか。

医療・福祉業界も、教育業界と同様、離職率が高いです。離職理由を調べると以下の理由が挙がりました。

【医療・福祉業界】
・患者や同僚との人間関係
・働いている時間と賃金がマッチしない
・企業理念への不一致

(3)情報通信業界

世間から見て、華やかなイメージを持つ広告代理店やIT系企業などを含めた業種が情報通信業です。

激務と言われることも多いですが、実際の離職率データを調べると、新卒3年以内の平均離職率は30%未満と平均より下回っていることが分かりました。

勤務時間が長いことなどから、激務であることに目が行きがちですが、昨今はフレックスなど自由な働き方が取り入れられるような取り組みもなされています。

このように離職率を調べると、業界ごとのネガティブな面に目が行きがちになってしまいます。しかし、将来を見据えた最近の傾向や取組みなどにも着目すると、自らの視野を広げることができます。

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4.「1年」という早期転職のメリット・デメリット

「入社して1年目で転職」と言うと、ネガティブなイメージを持つ人も多いかと思いますが、果たしてどうなのでしょうか。具体的なメリットとデメリットを説明していきたいと思います。

(1)1年目の転職メリット


まずは、メリットから見ていきましょう。

①再就職しやすい

最大のメリットの一つとして、「第二新卒」としての採用枠が存在する企業であれば比較的再就職しやすい、という事が挙げられます。

現在、第二新卒の採用ニーズは増加傾向にあると言われています。第二新卒は、長年のキャリアを持つ転職者に比べると、社会経験が少ないぶん柔軟な考えで仕事に取り組むことができ、企業風土に染まりやすいという点を評価してもらえるためです。

②ストレスを感じにくい

やりたいことがあるのに、自分の気持ちに嘘をついて人生の大半の時間を過ごすのは、精神的にも肉体的にもきついものです。昔から「一度はじめた仕事は3年は継続すべき」と言う人も少なくありませんが、ストレスで体に支障をきたすよりも、自分にとってより最適な環境で仕事する方が良いのではないでしょうか。

(2)1年目の転職デメリット


続いては1年目で転職するデメリットです。

①ストレス耐性がないと思われる

3年以内に仕事を転々とする人を「ジョブホッパー」と言います。企業側からも「採用してもすぐに辞めてしまうのでは」というマイナスイメージを持たれる事も少なくありません。

②金銭的負担

毎月振り込まれていたお給料が入らなくなりますので、金銭的にゆとりをもって辞めないと、生活を圧迫してしまう原因になりかねません。また、1年以内に早期退職すると失業保険がもらえません。会社によって異なりますが、1年未満では退職金が貰えないケースが多いです。

5.1年目の転職を防ぐには?


第1章で見た通り、転職理由の多くは「ヒトの問題」です。

「ヒトの問題」は、入ってみないと分からないため事前に防ぐことが困難である一方、「仕事の問題」「環境の問題」は事前に調べるなどの対策すれば十分防ぐことができます。

ここでは、特に「入社前のイメージ」と「入社後のずれ(ギャップ)」をいかに減らすかに着目し、防ぐための方法を探っていきます。
※以下、対策できる離職理由である「仕事の問題」に必要な対策を挙げます。

(1)OBOG訪問


入社後のイメージギャップを防ぐのに有効なのがOBOG訪問です。

実際にその企業で働いているOBOGに話を聞くことで、実際の仕事内容や社内の雰囲気など、貴重な情報を現場の社員から直接聞くことができます。学生にとって普段なかなか出会うことのできない社会人と接点をもつ貴重な機会です。

今回は、その中でも2つの方法を紹介します。

①大学キャリアセンター


各大学のキャリアセンターには、卒業生した学生の就職先の名簿が残されています。同じ大学の先輩・後輩という共通点がある為、初対面の方でも共通の話題を持って話を聞くことができます。

また、OBOG側も同じ大学の後輩を応援したくなる気持ちもあると思うので、より中身の濃い時間を過ごせる可能性が高いです。
自分の志望する業界や企業の先輩がいれば積極的に活用していくべきです。

②OBOG訪問アプリ


「なかなか行きたい企業のOBOGが見つからない」と考えている人には、情報量が多いOBOGマッチングアプリがおすすめです。

その中でも、特に情報が豊富な「VISITS OB」は、最前線で活躍する社会人と学生をつなぐサービスです。

公開されている多くの素敵なプロフィールの中から会ってみたい社会人を選んで、話を聞くことができます。今まで面倒だったOBOG訪問を手軽に行うことができるのです。

また、お会いするOBOGによっては選考が有利に進む可能性もあります。


VISITS OB

(2)自己分析


そもそも就職活動では「自分はどんな人間なのか」、「なぜこの会社を選んだのか」を企業側に明確に伝える必要があります。

自己分析を行えば、自分の長所・短所を明確にすることができますし、エントリーシートや面接で伝えることが明確になります。さらに、企業選びの軸を見つけ、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

さらに言えば、自己分析とOBOG訪問を同時に行うことができれば、さらに効率よく、深堀りして行うことができます。その為にはOBOG訪問でコンタクトを取る時、自己分析に協力して頂けるかどうかOBOGに確認するようにしましょう。

上記の通り、「OBOG訪問」、「自己分析」は就活をするうえで欠かせない要素が詰まっています。1年など早期離職に繋がらないためには必ず行うようにして下さい。

6.「1年目」という早期転職のタイミングは?


ここまで、早期転職の現状と対策について述べてきました。

いざ転職をしようと考えても、どのタイミングで転職すればいいのか悩んだり、分からない人も多いのではないでしょうか。

語学や経験を積むために海外留学する人もいれば、アルバイトをしながらキャリアについて改めて再考する人も多いのではないでしょうか。

ここでは、第二新卒を採用対象とした企業の採用枠をもとにどのタイミングで動けば、良い早期転職に繋がるのかを考えていきましょう。

結論から言うと、早期転職するのであれば1年目など可能な限り早く動くべきです。

ちなみに過去3年間に第二新卒を採用対象とした企業の採用枠について調査がありました。

第二新卒者の主な採用枠をみると「第二新卒者は中途採用者と同じ枠で採用している」が 51.9%、 「第二新卒者は新卒者と同じ枠で採用している」が 40.1%となっおり、「新卒者・中途採用者とは別の枠で採用している」は 2.9%と少ないことが分かります。

以上のデータから、第二新卒者が転職する際、90%以上は「新卒採用と同じ枠」もしくは「中途採用者と同じ枠」として見られていることがわかります。
特に、新卒1年目で転職の場合は「新卒採用者と同じ枠」として見られる可能性が高いです。

新卒と同じ扱いで転職できることは良い面がある一方で、注意しなければならない事もあります。
それは、第二新卒を「新卒者枠」としての採用している場合、年齢や卒業年次に上限を付けている企業が多い点です。
企業側は「25歳まで」、「卒業3年以内」など条件付きで「新卒者枠」を設定している可能性が高いからです。

従って「新卒者枠」として上限を定めている企業が多いので、もし転職を決意した場合はできるだけ早期に就職活動をするべきです。

ちなみに離職期間は「フリーター」としてみなされ、その経験は評価されない、もしくはマイナスに評価する企業も多いので、転職を決めた場合は可能な限り早く正社員としての雇用機会を探す必要があります。


※第二新卒者の採用実態調査 JILPT調査シリーズ

7.1年目で転職する場合、何をすれば良いのか?


皆さんは、早期転職に対して、ネガティブなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
勿論、ネガティブな面も多くありますが、一方でキャリアアップなどポジティブな面も多くあることを忘れてはいけません。

ここでは、いざ早期転職をすることになったら、どのようなポイントがあるのか述べていきたいと思います。

(1)退職理由と志望理由を明確にする


先ほど説明した通り、企業が第二新卒を求めるのは新卒の補充という意味合いが強く、新卒同様に活躍してくれる人材を求めています。

そのため第二新卒採用時に、期待している要素は、新卒採用時と同様で「入社意欲の高さ」、「会社に合う人材か」といった視点でした。

しかし同時に、第二新卒を採用する企業は「1社目と同じように、すぐに退職してしまうのではないだろうか」という不安感も覚えているのは事実です。

そんな企業に対して、「社員・社風と合わなかったから」、「思っていた仕事と違ったから」という安易な退職理由を述べたら、どう思われるでしょうか?

人事担当者は間違いなく「うちの会社に来ても同じことになるだろう」と思うことでしょう。したがって、第二新卒で転職を成功させる場合には、まず退職理由をきちんと深堀りしておく必要があります。

また応募企業への志望理由も同様に、自分のキャリアプランやどういうビジネスマン・ビジネスウーマンになりたいのかを明確にしておかなければ、人事担当者から「志望理由が浅いので、またすぐに辞めそうだ」と思われてしまいます。

(2)自己分析を徹底的におこなうのが成功のカギ


上記の退職理由・志望理由と関連しますが、第二新卒での転職成功の大きいなポイントは自己分析です。

いくら企業が第二新卒を積極採用しているとはいえ、第二新卒の方が新卒入社後、早期退職している事実は変わりません。つまり採用する企業にとっては、またすぐに離職されてしまうリスクを負っていることも頭に入れておかなければなりません。

つまり、第二新卒の転職で成功するには、それを上回るだけの退職理由や志望理由を用意しておく必要があります。

新卒時に自己分析を怠った方にとっては、ここが最後のチャンスだと思って徹底的に自己分析することを強くオススメします。

「なぜ早期に退職することにしたのか」、「何を変えるために転職したいのか」、「ビジネスマン・ビジネスウーマンとして今後どのようなキャリアプランを築きたいのか」などを、新卒時の行動はもちろん、大学時代や高校時代まで振り返って深堀しなければなりません。

さらに詳しく知りたい方は、以下も参考にしてみてください。
第二新卒って一体いつまで?意味や人気の理由、転職成功のポイント

8.1年目転職の成功事例の共通点


1年というかなり早い離職・転職にも関わらず、転職に成功した方たちは、どんな取組みを行っていたのでしょうか。

この点においても共通しているのは、やはり「退職理由と志望理由を明確にする」、「徹底した自己分析」です。

では、具体的な事例を見ていきましょう。

(1)入社5ヶ月目で退職した20代女性の転職体験談


退職理由は前向きである必要があるとのことが多くネットで書かれています。人と相談することで、素直な自分の退職理由を明確にできた。

(2)やりたいことを実現するために転職した20代後半男性の転職体験談


自分が何をしたいのかを自問自答しながら、徐々に本当にやりたいことを明確にしていきました。新卒で最初の会社を選んだ理由は「なんとなく」という理由で、内定をもらったところに入社を決めたというのが本音でした。自分が本当にやりたいことは何なのかを考えて転職活動をしたら、3ヵ月で転職に成功できました。

これの体験談からも分かる通り、
・自分が何をしたいのか
・自分は一体どんな人間なのか
といった点を客観的に掴む必要があります。その為にも徹底した自己分析が必要です。退職理由と志望動機を明確にすることで、転職成功が近づきます。

9.まとめ

最後まで記事をご覧になってくださりありがとうございます。
転職する際や、転職を防ぐ参考になれば幸いです。

今回の記事では、新卒1年目で辞めてしまう人は、意外にも全体の12.2%と非常に多く、早期離職の原因は大きく「ヒトの問題」、「仕事の問題」、「環境の問題」があることを解説しました。

結論としては、1年という早い段階での離職・転職を防ぐには、新卒時の「OBOG訪問」と「自己分析」が大切であり、これをすることで入社後のイメージギャップを防ぐことが出来ます。

また、現在早期転職しようと考えている人は「徹底した自己分析」に加え、「退職理由と志望理由を明確にする」ことが重要です。

転職を防ぐこと、また成功させる重要な鍵はいずれも事前準備にかかっています。徹底した準備をしていきましょう!

                     

ABOUTこの記事をかいた人

りゅーた

シェアハウスで日々鍛錬中の大学生。大学では箱根駅伝好きが高じて、スポーツ記者に挑戦。 誰もが認める生粋のおばあちゃんっ子。最近はまっているものはスムージー。