就活をしている時期は朝晩が冷え、肌寒く感じることも多いものです。そんなときに、無理をしてリクルートスーツだけで過ごしていたら体調を崩しますし、面接時に「この子はコートも着ないのかな…」と心配されたり、場合によっては気候や状況をわきまえていないと思われてしまうかもしれません。
ただ、就活中にコートを着るとなると、どんなコートを着れば良いのか、どんなコートはNGなのかが分からず、悩む方が多いのではないでしょうか。また、コートにはさまざまな種類があり、人それぞれ似合うデザインも異なります。
今回は、就活女性におススメのコートについて、そしてコートの色や種類、丈の長さなど詳細をご紹介します。
目次
1.就活で使えるコートの種類
就活で使えるコートの種類は、正直、どの種類がNGで、どの種類が評価されるというものではありません。ただ、就活時に着ているリクルートスーツに合いやすく、身長の高い低いも関係なく似合う人が多い…いわば「誰でも似合うコート」の種類を選ぶことが大切です。
まずは、上記条件であるリクルートスーツに合う+誰でも似合うコートを2種類ご紹介します。
(1)トレンチコート
電車などでトレンチコートを着ている女子就活生を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。トレンチコートは、就活女性におすすめの定番コートです。
トレンチコートとは、丈がひざ丈でウエストや肩などにベルトがついているデザインのコートを指します。カチッとした堅実な印象を与えるので、就活生が多く着ています。
また、トレンチコートは流行のデザインではなく、長年変わらないデザインで作られています。そのため、就活生が着用するリクルートスーツに似合うコートとして長年使われています。
また、トレンチコートは背が小さい方や、大人っぽいタイプよりも、どちらかというと可愛らしいタイプの方が、よく似合います。身長や見た目によって似合うトレンチコートのデザインが異なるのですが、そのことについては、第3章「就活でおすすめなコートの丈の長さは?」で詳しくご説明します。
(2)チェスターコート
チェスターコートと言えば、男女問わず毎年人気が高いコートです。チェスターコートは、丈はひざ丈(場合によってはひざ下)で肩から胸下くらいまである襟がついており、イメージとしては「背広」のひざ丈バージョンといったデザイン・形をしています。
最近までチェスターコートと言えば、男性が着ているイメージがありましたが、2014年頃から若い女性のフォーマルスタイルとして、若手ビジネスウーマンを初め人気が高まっている種類のコートです。
これは、スタイリッシュでスマートな印象を与えるので、どちらかというと、身長が高め、見た目がスマートなタイプの方や、可愛いというよりはキレイなタイプの女性就活生におすすめします。
2.就活で使えるコートの色
第1章では、就活で使えるコートの種類についてご説明しました。続いては、「コートの色」についてご紹介します。就活でおすすめなコートの色は3種類あります。
(1)ベージュ
就活コートの定番色と言えば、「ベージュ」です。ここでポイントなのが、「明るすぎないベージュを選ぶこと」です。ベージュと言っても、クリーム色に近いものから、ブラウンに近い濃い色のものもあります。就活で着用するリクルートスーツは、ブラックなどの濃い色が多いので、それに合わせて明るすぎないベージュを選ぶことをおすすめします。
特に、就活時はメイクもナチュラルメイクにするものです。普段どちらかというと顔が薄めなタイプの方は、濃い目のベージュコートを着て、顔立ちをはっきり見せると、スマートな印象を与えてくれます。
逆に、顔が濃い・ハッキリしているタイプの方は、少し意識をして、「明るすぎないけど、濃すぎないベージュ」を選び、顔立ちとのバランスをとることをおすすめします。
(2)ブラック
会社説明会や面接時に、スマートな印象を与えたい場合は、ブラックのコートを着ることをおすすめします。先ほどご紹介したトレンチコートやチェスターコートもブラックだとベージュの柔らかな印象とは異なり、クールな落ち着いた印象を与えます。
ただ、リクルートスーツ・バッグ・パンプスもブラックになることが多いので、かなり重たい雰囲気にはなります。ネイビーやグレーのリクルートスーツを着る場合などにはブラックのコートと合わせることをおすすめします。
(3)ネイビー
化粧品などの美容業界、ブライダル業界、そして広告業界などはリクルートスーツとネイビーのコートの組み合わせもおすすめです。ネイビーのコートを着ていると、自然とスタイリッシュな雰囲気になり、やや垢抜けて見えるものです。
また、白色のシャツとの相性も良いので、上品でピシっとした印象を与えてくれます。
3.就活でおすすめなコートの丈の長さは?
ここまで、就活でおすすめなコートの種類と色についてご説明しました。続いては、見た目の印象を大きく変える「コートの丈」についてです。就活でおすすめなコートの丈と、丈についての注意点をご紹介します。
(1)コートの丈はひざ丈がベスト
お店に売っているトレンチコートやチェスターコートは、どうしても私服用の、ファッション向けのものが多いです。そのため、トレンドであるロング仕上げになっていて丈がひざ下のものが多い、あるいは可愛らしいデザインになると、すそが広るデザインのものになってしまいます。
そのため、就活のコートを選ぶときは必ず試着をして、ひざ丈のものを選ぶことをおすすめします。
また、就活用のコートとなると、大手全国チェーンのスーツ店などでも販売されています。スーツ店のものだと、どうしても「ザ・就活コート」という印象になってしまいますが、就活向けのフォーマルなデザインで作られているため、失敗がありません。
(2)チェスターコートは細身のものを選ぶこと
近年オーバーサイズのチェスターコートも流行しています。オーバーサイズというと、例えばSサイズのデザインでも、わざと幅を広く、太めに作られているコートを指します。
そのため、就活用にチェスターコートを選ぶ際は身体のラインに合った細身のコートを選ぶようにしましょう。チェスターコートはリクルートスーツを多く販売しているスーツ店より、ビジネスウーマン向けのスーツやオフィスカジュアルスーツを販売しているお店に多く用意されている傾向があります。
4.就活では、コートの「ベルト」や「ボタン」は外すべき?
ここまで、就活用のコートの種類や色、そして丈についてご説明しました。最後は、「着る方法」についてです。就活用にコートを購入すると、ベルトやボタンがついているものがほとんどです。いざ、着てみると「ベルトはしめるの?ボタンは外すの?」と迷う方が多いものです。
正直、ベルトやボタンは外していても、つけていても、就活の評価に関係はありません。
「自分が一番スマートな印象を与える着こなし」をすることが大切です。
(1)トレンチコートのボタンをしめる場合は、ベルトもしめること
トレンチコートといえば、ボタンもベルトもついているものが多いです。そこで、ボタンをしめる場合に、後ろでベルトを結んでいると、前だけカチッとした印象になり、アンバランスになります。ボタンを閉める場合は、前もベルトを通してしめて、スマートな印象を与えましょう。
(2)トレンチコートのボタンを開ける場合は、ベルトは後ろで結ぶこと
一方、トレンチコートのボタンを開ける場合は、ボタンは全開にしましょう。そして、ベルトを後ろでリボン結び(ちょうちょ結び)にします。このときに、結び目がまっすぐでなかったり、緩く結ぶことはNGです。コートを着ている後姿もフォーマルな印象になるように気にかけましょう。
(3)チェスターコートはボタンを開けること
チェスターコートを着る場合は、ボタンを開けておきましょう。ボタンをしめると雨の日用のカッパを着ているような見た目になるため、ボタンは全開がおすすめです。
また、チェスターコートにはベルトはないので、ベルトは気にしなくて良いです。
5.まとめ
今回は、就活女性におススメのコートの種類・色・丈の長さ、そして、コートに付属しているベルトやボタンは外すべきか?ということについてご紹介しました。
就活では、基本的に、どのコートの種類・色・丈や着こなしだと評価が高い、あるいは逆に悪いという決まりはありません。
ただ、就活時に着ているリクルートスーツと合っていて、「自分に似合うコート」を切ることが大切です。
まず、就活でおすすめのコートの種類は「トレンチコート」と「チェスターコート」。
トレンチコートは背が小さい方や、可愛らしいタイプの方によく似合い、チェスターコートは背が高く、大人っぽい、落ち着いた印象がある方によく似合います。
ただ、これも身長や見た目だけでなく、人それぞれ似合うものがあるので、自分に合ったものを選ぶことをおすすめします。
次に、コートの色は「ベージュ」「ブラック」「ネイビー」がおすすめです。
就活女性の定番がベージュ、採用側にスマートな印象を与えたい、あるいはリクルートスーツがブラック以外(ネイビーやグレーなど)の場合はブラック、美容業界・ブライダル業界、そして広告業界など垢抜けた印象を与えたい場合はネイビーのカラーを選ぶと良いでしょう。
そして、コートの丈の長さは「ひざ丈を選ぶこと」そして「チェスターコートを選ぶ際は、細身の身体に合ったデザインのものを選ぶこと」を守りましょう。
最後に、トレンチコートの着こなしは、ボタンを締める場合は、ベルトを前で締める事、一方、ボタンを全開にする場合は、ベルトを後ろで結ぶことがポイントです。
このポイントを守れば、自分に合った着方でスマートな印象を面接官に与えることができます。
また、チェスターコートの場合は、ボタンを全開することをおすすめします。
肌寒い時期も頑張らなければならない就活!自分に合ったコートを見つけて、堂々と就活をしましょう。