「アドテクノロジー企業」とはいったい何の会社?企業や採用状況まで

皆さんは「アドテクノロジー(アドテク)」という言葉を聞いて何をイメージするでしょうか?

「最新のデジタルマーケティング」
「難しいネット広告用語」
など色々なイメージがあるかと思います。

今回はDSPやSSPなどアドテクノロジーの概要から、アドテク企業の一覧、さらには採用状況まで、アドテクに関わる様々なことを詳しく解説していきたいと思います。

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1.そもそもアドテクノロジーとは?


結論から言うと、アドテクノロジーとはディスプレイ広告に代表される「デジタルテクノロジー」を駆使したネット広告の一部で、「DSP」「RTB」「SSP」といったものがそれに該当します。

インターネット広告業界でよく聞く「アドテクノロジー(以下アドテク)」とは一体何なのでしょうか?
この言葉を理解する為にも、まずネット広告との関係を整理する必要があります。

■アドテクノロジーの周辺分野図

※参考:翔泳社「ザ・アドテクノロジー」

上の図は、アドテクと、デジタルマーケティング、ネット広告などとの関係を示した図で、「アドテク」はデジタルマーケ、ネット広告の内部の概念だと分かります。

まずデジタルを活用したマーケティング活動である「デジタルマーケティング」の一部として、インターネット広告があります。さらにネット広告の一部としてテクノロジーを活用した広告領域、つまりアドテクノロジーが存在するのです。

日本では「アドテク=ディスプレイ広告」だと理解している人が大勢いますが、実はディスプレイ広告に限らずテクノロジーを駆使した広告が本来のアドテクノロジーの定義です。

2.アドテクノロジーの企業は?


日本でアドテクノロジーを提供する企業は年々増加しており、インターネット広告業界だけでなく、データドリブンな時代を反映して最近ではネット通販など異業種からもアドテクに続々と参入しています。

■アドテク企業一覧

 DSP・SSPなど
株式会社マイクロアドBLADE
株式会社フリークアウトFreakOut
株式会社プラットフォーム・ワンMarketOne
ユナイテッド株式会社Bypass
ソネット・メディア・ネットワークス株式会社Logicad
マーベリック株式会社Sphere
株式会社スパイスボックスGRASPER
株式会社オプトXrostDSP
ログリー株式会社logly
株式会社スケールアウトScaleOut Ad Platform
株式会社サイバーエージェントSmalgo
楽天株式会社楽天DSP
Supership株式会社ScaleOut DSP
通常版

3.アドテクノロジー企業の採用状況は?

デジタルマーケティングおよびネット広告業界自体が非常に好況である現在、もちろんアドテク業界も非常に好調な業界です。

業界全体が伸びていることを背景に、現在アドテク業界では採用を活発化させており、新卒採用はもちろん中途採用も非常に積極的に行っています。

(1)アドテク企業の営業職採用


アドテク企業における営業とは、主に広告代理店や事業会社に対して、自社DSPを活用してネット広告を効率化(最低化)する事がミッションとなります。

具体的には、現代の企業においてネット広告を活用しないマーケティング活動はあり得ない為、何かしらのインターネット広告を活用しています。それらの企業のネット広告を効率化させるために、DSPなどアドテクノロジーを活用する提案を行い、実施・運用をしていくこととなります。

そのため営業職とは言っても、データ(数値)に基づいてロジカルな提案が求められ、提案後の実施・運用フェーズにおいても常に数値管理などが求められます。また論理的であると同時に、顧客や自社の広告運用チームとのコミュニケーションが必要となります。

【アドテク企業・営業職に求められる要素】
・データを活用した広告提案/コンサルティング
・運用チームへのディレクション(指示)
・目標達成のための施策立案・推進/進捗管理
・その他、協業先ソリューションを提供

(2)アドテク企業のエンジニア採用


アドテク企業でのエンジニアとは、アドテクノロジーによるDSP、SSPなどの広告配信システムを支えるエンジニアとなります。そのため「エンジニア」とヒトコトで言っても、バックエンドとなるサーバエンジニア、やブラウザ側のフロントエンジニアをはじめ様々なエンジニアを募集しています。

【アドテク会社で募集されている主なエンジニア例】
C++エンジニア
SDKエンジニア
インフラエンジニア
データアナリスト
機械学習エンジニア
SREエンジニア
フロントエンドエンジニア

(3)アドテク企業の広告運用者採用


アドテク企業での広告運用者とは、自社のDSP/SSPを導入している企業向けの広告効果を最大化し、広告の効率化を図る仕事内容となります。

経験が浅い方であれば、はじめはアカウントの配信調整やレポート作成といったレポーティング(報告)業務や広告入稿業務がメインとなりますが、経験を重ねていくことで徐々に入札調整や単価設定などにも関わるようになり、さらには広告効果の分析やオーディエンス設計、アトリビューション分析、予算アロケーションといったアカウント全体の仕事にも携わるようになるでしょう。

【主な仕事内容】
・アカウントの配信調整やレポート作成(Excel・PPT)
・アドネットワークやDSP事業社との案件調整・定例打合せ
・管理画面の操作レクチャーや実装サポート(SDKやJSタグ)
・管理画面・サービスページ等への機能改善提案・ディレクション

(4)アドテク企業のインターン採用


先ほど申し上げた通り、アドテク企業の業績は毎年伸びており、今後も大幅な拡大が見込まれるため、中途採用だけでなく新卒採用も積極的に行っています。

そのため多くのアドテクノロジー企業では短期/長期インターンシップを実施しています。またアドテク企業の多くはベンチャーとしての企業文化を持ち合わせているため、長期インターンで社員と同じような仕事を経験できる会社も多いのも特徴です。

成績が優秀な方はそのままインターンから新卒入社できるケースも多いようです。

(5)アドテク企業の年収


アドテク企業の年収も、もちろん職種やポジション、肩書によって大幅に異なります。以下は目安としてご紹介します。

【アドテク企業の年収例】
・営業(セールス):約400~700万
・エンジニア:約500~900万
・運用担当者:約400~600万
※ただし、経験や業績などにより変動します

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4.アドテクノロジーに至るWeb広告の変遷

ではここからは簡単にアドテクの仕組みについて解説していきます。そのためにも現在の「アドテク」に至るまでのウェブ広告の変遷を振り返っていきます。

(1)純広告の時代

現在ではネット広告はインプレッション(表示回数)単位で柔軟に購入できますが、ウェブメディアが登場した当初は広告出稿の方法は「純広告」としての取り扱いのみでした。純広はあらかじめ配信量や期間を決めて予約しておく必要があり、たとえ広告効果が悪くても途中で変更や停止はできませんでした。

(2)アドネットワーク・アドエクスチェンジの時代

ウェブメディアんが増えていくに従って、閲覧する消費者も分散し、広告主にとってはどのメディアの広告枠を購入すれば良いのか、判断が難しい状況になりました。そこで「どのメディアを買うか」ではなく、「効果の良いメディアを買う」というように考え方も変わり、アドネットワークやアドエクスチェンジが生まれました。

(3)DSP・RTBなどのアドテクの時代

これまでの純広告、アドネットワークなどへの広告出稿では、レポートのタイミングは月に1回で十分でしたが、RTB(Real Time Bidding)の仕組みでは、広告在庫が発生した瞬間に、広告主が買うか買わないかの判断することができます。つまり機能までの広告配信結果を参考にして、今日発生した広告在庫を買うのか、買わないのかを判断し、短いスパンでPDCAを回すことが可能となったのです。すなわち広告主は、自ら広告出稿を運用することが可能となったのです。

5.まとめ

いかがだったでしょうか?
アドテクノロジーは比較的新しい概念ではありますが、これまでのウェブ広告の概念の変遷を確認することで、なぜアドテクが必要となってきたのかも理解いただけたかと思います。

また、アドテク業界では景気が良く、採用状況も非常に活発に行われていることもお分かりいただけたかと思います。

これからアドテクノロジーにまだまだ進化していきますので、是非とも果敢に挑んでみてください!!

                     

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