【例文あり】 自己PRで「協調性」をアピールしたい時に効くエピソード・表現のコツ

就活面接で、必ず聞かれる質問の一つが自己PRです。
そして面接では、毎年多くの学生が、「協調性の高さ」を自己PRの一つとしてアピールしています。

協調性は、確かに仕事上で重要となる能力ですが、学生と面接官とでは、「協調性」のとらえ方に違いがあり、エピソードの選び方・表現方法にもポイントがあります。

確かに、どんな仕事でもチームワークが大切であり、メンバーと協調できる能力が欠かせないことは事実ですが、ただ単に「協調性があります」という言葉でアピールしても面接では評価されません。

協調性を自分の言葉に置き換えてアピールに繋げることが大切なのです。今回は自己PRで「協調性」を訴えるのに有効なエピソードの選び方や表現ポイント、例文をご紹介します!

1.「協調性」とは?


単に「協調性」と一言でいっても、学生と採用担当では、その言葉のとらえ方が異なります。

例えば学生にとっての「協調性」とは仲間や友達と仲良くできる、空気を読める能力だと思います。しかしこの様な意味で協調性を自己PRに使ってしまうと、就活では評価はされません。

なぜなら実際に働いている社会人にとって、「協調性」とは単に仲良くする能力ではないからです。

ここでは「協調性」のとらえ方の違いについて具体的に説明していきます。

(1)学生と社会人の「協調性」の違い


先ほど述べた通り、学生にとって「協調性」という言葉は「誰とでも仲良くできる」、「輪を乱さない」、「空気を読める」という意味で使われることが多いと思います。

もちろん「誰とでも仲良くできる親しみやすさ」や「輪を乱さない、空気を読む感覚」といった能力は大切ですが、単に波風を立てないだけでは企業で活躍できる人材にはなれません。

環境が異なる人間のお互いの長所を理解し、短所を補いつつ行動する能力、さらに会社の方向性と組織を優先して行動できる能力こそが、就職活動で「協調性の高い人」として評価されるのです。

ポイント

◆プライベートの「協調性」
⇒誰とでも仲良くできる、調和を乱さない、など

◆就活面接での「協調性」
⇒異なる背景を持つ相手とチーム内で協力し、目標達成に向けて取り組める能力

(2)就活で「協調性が高い人」とは

それでは就活面接で協調性が高い人とは具体的にどのような人を指すのでしょうか。

先ほど述べた通り、社会人における「協調性」は「異なる背景を持つ相手とチーム内で協力し、目標達成に向けて取り組める」ことを指します。

大学生であれば「大学」という同じ学歴を軸に、「育った環境」や「年齢」など、ある程度同じような背景を持った人が集まっているとも言えます。

しかし企業には同じ背景を持つ人たちばかりが集まっているとは限りません。部署や支社、さらには学歴や経歴も様々な人たちが集まります。

例えば、広告代理店には営業、マーケティング、媒体(メディア)、制作、クリエイティブ、イベント、経理、人事など様々な部署があり、それらの部署にはそれぞれの文化やルールがあります。さらに当然、年齢や肩書きも異なる人たちもいます。

その為、このように異なる背景を持った人たちと一緒になって仕事を進めていく時でも、お互いの立場を理解し、チーム内で協力し、目標に向かって仕事を取り組める能力が大切なのです。

(3)協調性の高い人の具体例

ここでは具体的に協調性の高い人の特徴を例として2つ紹介します。

①周りの空気をポジティブに変えられる人


例えば部活の大会で負けたり、大切な場面で失敗した時など、周囲がネガティブな雰囲気になった時に、周囲の空気を良い方向に変えられることは、協調性の一つの要素です。

どんな会社や組織でも、常に雰囲気が良いとは限りません。業績が悪くなったり、目標達成できない場面においても、ポジティブな雰囲気に変える人の存在は、その組織をより良い方向に導くことができるのです。

②人を巻き込んで物事を進められる人


例えばゼミやインターンなどのプレゼン準備で、何らかの役割を担って、周囲の人を巻き込みながら発表準備の完成に向けてチームを動かせることは、協調性の重要な要素の一つです。

もちろん協調性はリーダーシップとは異なります。会社や組織にリーダーが何人も居る必要はありません。自分の役割をきちんとこなしながら、周囲の人と一緒に目標に向かって協力していく能力は非常に大切です。

人を巻き込む人の存在が、チームや組織をより早く目標に到達させるのです。

2.「協調性」のアピールに有効なエピソードの選び方


自己PRにおいて「協調性」をアピールする際には、そのエピソードの選び方も重要です。なぜならエピソードの選び方によって採用担当者に対する説得力が変わってくるからです。

ここでは例として「協調性」のアピールに効果的なエピソードを2つご紹介します。

(1)周囲の人間を巻き込んで行動したエピソード


「異なる背景を持つ人とも連携し、目標に向かって取り組める」ことの自己アピールは、企業が求める協調性の大きな要素になります。協調性のアピールには、個人で努力したエピソードよりもチームで成し遂げたエピソードの方が有効です。

ですので、もしあなたが中学・高校・大学などでチームスポーツの経験があり、周囲に対して何か影響を及ぼした経験があればそれは大きな協調性のアピールエピソードになるでしょう。

◆例
・部活のサッカーで、キャプテンと他のメンバーの架け橋となり、地区大会優勝に導いたエピソード
・大学のゼミでは、教授が厳しかったため、自分が率先して前向きな発言をすることで、ゼミ全体の空気を保たせていたエピソードなど

◆ポイント
・部活やゼミなど、チームを組んで、目標に向けて取り組んだエピソードを選びましょう
・取り組みから目標達成までの期間が長いほどエピソードとして効果的です

(2)アイデア発案者として問題解決して貢献したエピソード


インターンのグループディスカッションなどでありがちな、エピソードですが、必ずしもディスカッションに限ったことではなく、問題解決を伴うエピソードであれば部活やバイトでもエピソードとして活用できます。

◆例
・練習場所の無かった野球部のグラウンドを近くの◯◯に作るアイデアを考え、大学と交渉して実現したエピソード
・バイト先のパン屋で売上を伸ばす施策として、スタッフのパン持ち帰り制度を提案し、売上が20%/月間アップしたエピソード

◆ポイント
・必ずしも議論系のエピソードである必要はなく、部活やバイトでの問題解決エピソードでも可能です
・解決した課題の難易度が高いほどアピールとして効果的です

3.企業に評価されやすい「協調性」アピールの表現ポイント


面接官に刺さる自己PRには、エピソード選びだけでなく、選んだエピソードの表現方法も大切な要素です。

ここでは、「協調性」アピールで気をつけたい表現方法について2つ紹介します。

(1)できるだけ「協調性」という言葉を使わない


「協調性」をアピールしたいからといって、「私は協調性があります」、「協調性が高いと思っています」という表現をしても、就活面接では伝わりにくいです。

なぜなら人に伝えたい時に直接的な言葉を使うと、その言葉が安っぽくなってしまうからです。翻って就活面接では、「協調性があります」等の言葉は、面接官から見ると本当に協調性の意味を理解しているのか不信感を抱かれてしまうでしょう。

例えば「チームの目標達成のためには、自分の苦労を厭わない」など、協調性を間接席に言い換える表現を用いることで言葉に重みが出て、説得力のある自己PRに仕上がります。

「協調性」の言い換え例

・チームの目標達成のためには、自分の苦労を厭わない
・自分が損してでも目標達成を優先する
・私は、組織の「糊」のような存在です。

(2)「見た目・しゃべり方・内容」の全てで伝える意識を持つ


面接官が受ける印象は、話す内容だけで決まるわけではありません。面接官は、学生のあらゆる要素を無意識のうちに考慮して印象を決めています。

私達が普段から感じているように、同じ言葉でも話す人によって意味のとらえ方は変わります。それと同様に、言葉は伝える雰囲気、態度、喋り方、顔つき、間のとり方で意味のとり方、印象が変わってきます。

面接官が笑っているときは朗らからな顔になり、自己PRのコアな部分を伝えるときは切れのある表情で重みを持って話すなど、身体全体を使って伝える意識を持つことが大切です。

表情・喋り方・態度のポイント

◆表情
・会場に入るときは凛々しい笑顔で
・常に口元を引き締めておく

◆喋り方
・面接においてコアとなる回答であるほど、即答せず、タメを作って話し始める
・情熱を持って伝えたい言葉ほど、声のトーンを低く抑える

◆態度
・連続して相槌を打たない
・面接官と笑いを共有する

4.協調性をアピールする例文


以下に、自己PRで協調性をアピールしたい時に活用できる例文を用意しましたので、参考にしてみてください。

(1)部活動経験をアピールする場合

◆例文
私はチームの盛り上げ役、「ムードメーカー」でした。新入部員が入ってきた時に、お互いにどんな人なのかと緊張していました。
まず私から積極的に声をかけていき、緊張している新入部員に対して、溶け込みやすい雰囲気を作っていきました。
そのことによって、4月のうちから先輩後輩の仲間意識が強くなり、チームとして一体感が出せるようになりました。

◆ポイント:
・「ムードメーカー」というキーワードを使い、周囲との調和を図る人であることをアピールできている
・自分が対策としてどのような行動を取ったのか明記されている
・行動によって得られた結果が含まれている

(2)ゼミ・研究活動をアピールする場合

◆例文
ゼミ活動では、積極的に事前準備する裏方として支えました。
私は前に出るより、その前の準備段階、先生との調整や連絡など、調整役を積極的にやりました。
ゼミ合宿のときは、合宿所との連絡、しおりの作成、交通の手配など、みんながどのようにしたら快適に過ごせるかを考えながら行動し、みんなが迷うことなく、研究に集中できる環境をつくれました。

◆ポイント:
・ゼミの研究内容だけでなく、役回り・立ち振る舞いについてアピールできている
・周囲と合わせ、調整が出来ることを強調しています
・先生(年上の人)とも連絡を取れることを入れている

(3)インターン活動をアピールする場合

◆例文
インターンを行い実際の業務を通じて社会人としての心構えと周囲の配慮を学びました。
「自分は他の人とは違い出来るんだ」ということを必死にアピールしようとしました。
しかし仕事をする上では、わからないこと、初めての経験もたくさんあり、自分だけが頑張っても出来るものではなく、周囲の人と一緒になって行わないと思い直し、自分勝手に主張するだけでなく、チームの為に行動することを学びました。
自分だけでなく、周囲の人に配慮することにより、大きな成果をだせるものだとわかりました。
この経験は御社で働くうえでも、プロジェクトを行う際には非常に役に立てると思います。

◆ポイント:
・独りよがりだったけど、壁にぶつかったときの対処方法を伝えている
・チームで仕事することを自覚したという内容を含めている
・経験を踏まえて、どのような貢献が出来るのかをアピールしている

5.まとめ

就活面接での「協調性」のアピールについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

協調性のアピールといっても、誰とでも仲良くできる、周囲に合わせられることをアピールしても面接官に対するアピールにはなり得ません。

周囲と調整しながら自分がどう立ち振る舞ったのか、自分が起こした行動によって組織の中でどのような成果や結果を生み出した経験があるのか、またどう貢献できるのかをアピールすることが大切です。

協調性を自己PRで用意してくる人は多くの学生が考えているだけに、逆にハードルの高いアピールだといえます。

出来る限りオリジナル性が高く、他にないエピソードを語って、面接官の目に留まる自己PRを作りましょう!

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