就活スーツの色は黒が無難?正しいスーツ色の選び方を紹介

「就職活動」と言われて、真っ先にイメージに湧くのはリクルートスーツ・就活スーツではないでしょうか。

「人は見た目が9割」という言葉があるように、就活のように短期間で企業に必要な人材かどうかを見極められる場面において、見た目はかなり重要な要素です。一説には「人間の5感の80%は視覚に依存している」と言われているように、視覚が及ぼす影響は絶大です。

そこで今回は、就活中の学生さんに向けて、就活スーツの定番カラーや、業界別におススメの就活スーツの色についてご紹介します。初めて経験する就職活動では、スーツに関しても分からないことが多く、試行錯誤を繰り返す人も多いでしょう。そういった学生の方たちに少しでも役に立つ情報になれば幸いです。

目次

1.就活スーツは黒・無地の定番が無難
  (1)就活で最も一般的な黒スーツ
  (2)なぜ黒に無地がメジャーなのか?
  (3)女性も黒無地スーツが一般的
2.他の人とは違う色にしたい人におすすめなスーツの色・柄
  (1)濃紺の無地
  (2)薄いストライプ入りの紺色
  (3)ダークグレー
  (4)チャコールグレー
3.黒以外のスーツはおすすめできない業界・業種
  (1)お堅いイメージの金融業界
  (2)真面目さが求められる公務員
  (3)制服が多い製造業
4.黒以外のスーツが個性になる業種・業界
  (1)トレンドに敏感な人が求められる広告業界
  (2)ファッションセンスが求められるアパレル業界
  (3)外国人の影響を受ける外資系企業
  (4)身だしなみが重要な化粧品会社
5.まとめ

1.就活スーツは黒・無地の定番が無難


就活スーツで最も一般的な色はやはり黒色です。やっぱり他の就活生に合わせて黒スーツを選ぶのが無難なのでしょうか。実は、黒スーツが広まったのはごく最近のことなのです。それでは黒色スーツについて詳しく見ていきましょう。

(1)就活で最も一般的な黒スーツ

就活スーツにも様々な色や柄のものがあります。その中でも一番無難であり、定番のものが「黒色・無地のスーツ」です。

昔の大学生とは異なり、制服がない現代の大学であっても、いざ就活となると就活生の多くの人が、似たようなスーツを着て企業説明会や面接に向かいます。

この現象は客観的に見てみると、不思議にさえ見えます。企業から「説明会や面接にお越しの際は、黒色のスーツを着て来て下さい」と言われている訳ではありませんよね。筆者自身も言われた記憶はありませんし、周りからも聞いたことがありません。

就活している学生さんも、「なぜ就活のスーツは黒なんだろう?」と、その不思議さに薄々気づいている人もいるかもしれません。もちろん、そうした疑問を持つ一部の学生は黒色のスーツを着ないかもしれませんし、就活自体も積極的に行わないかもしれません。

しかし就活中のほとんどの学生さんの多くにとって、そういったスーツの色に関する疑問は重要ではありません。就活生の一番の興味・関心は「どうすれば企業に採用されるのか?」という1点のみではないでしょうか。

だからこそ、グレーやネイビーなど挑戦的な色を着て落とされるリスクは避けて、大半の就活生が着ている「黒の無地」と合わせせるのではないでしょうか。もちろん黒スーツだからといって就活の選考に落とされる訳ではありませんが、日本人的な「周囲との協調性」、「集団との調和」という国民性が表れた結果でもあります。

つまり就活において黒スーツがメジャーなのは、就活生だけに起きている現象ではなく、日本人だからこそ起きている現象かもしれません。

(2)なぜ黒色・無地がメジャーなのか?

先ほど述べた通り、就活スーツが黒でなければならない明確な理由はありません。それにも関わらず、なぜ黒が多いのでしょうか?1980年代頃は就活スーツと言えば濃紺が多かったように、就活スーツの主流が常に黒色だったわけではありません。実は黒色の就活スーツが目立ち始めたのは1990年代以降で、主流になったのは1990年代後半~2000年以降です。

黒が主流となった理由としては諸説ありますが、結局のところ「黒色が就活用スーツとして流行したから」という理由が有力です。また、黒のスーツは冠婚葬祭でも使えてスーツとして汎用性が高く、バブル崩壊後の節約志向にもマッチしていたという理由もあります。

(3)女性も黒無地スーツが一般的

女性の場合も黒無地のスーツが基本であり、最も無難なチョイスです。また、広告業界やアパレル業界などの華やかで、自分なりのセンス・考え方が求められる業界であれば、濃紺、ダークグレーなどの色でもOKな場合もあります。

ただし、薄いグレーなど色が明るくなっていくと、「華やかさ」を通り越して、「不真面目さ」という印象を与えてしまう可能性がありますので、黒か濃紺などの地味めな色に抑えましょう。

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2.他人とは違う印象を与えたい人におすすめなスーツの色・柄


これまで説明してきた通り、就活において「黒色に無地のスーツ」は定番ではありますが、就活生の中には「自分は自分。むしろ他人と差別化したい」、と思う方もいるでしょう。そんな人は黒以外にどんな色を選択するべきなのでしょうか?

ここでは黒以外で、就活スーツにおススメのスーツカラーを4色ご紹介します。

(1)濃紺の無地

就活スーツとしては「黒の無地」に次ぐメジャーな色が「濃紺の無地」です。

周りの学生と見た目が違いすぎて、浮くのを恐れる人でも、「濃紺の無地」は許容できる範囲の色と言えます。他人と全く一緒ではなく、微妙な違いをアピールしたい人におすすめです。

(2)薄いストライプ入りの黒・紺色

「ストライプのスーツ」と言われると派手なスーツをイメージするかもしれませんが、現場で働くビジネスマンにとってもストライプ地のスーツはよく着る種類の一つです。就活生がストライプを着てはいけない明確な理由はありません。

もちろん、あまりにも派手過ぎるストライプはNGですが、目立ち過ぎない薄いストライプは、採用担当者にスマートな印象を与えます。

特に、広告業界、アパレル業界、IT業界、ベンチャー企業の選考においては、ストライプスーツに対して寛容です。

ただし、逆に金融業界や公務員、さらには製造業(メーカー)等のお堅いイメージの業界ではストライプは、不真面目な印象を与えかねないので、要注意です。

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(3)ダークグレー

就活スーツの主流カラーは、黒、濃紺、そしてダークグレーの3種類で、ダークグレーは就活スーツとして許容範囲の色です。黒過ぎて地味な印象にもなりかねない黒と比べ、ダークグレーは落ち着きや誠実さの印象を相手に与え、日本人の肌色にも合います。

ただし、先ほど述べたように、スーツとして多少華やかな印象になることは拭えないので、広告業界、アパレル業界、IT・ベンチャー企業、そして外資系企業の選考をメインに考えている人のみにオススメします。

(4)チャコールグレー

就活生にとって、「チャコールグレー」という色の名前自体を初めて聞いたという人もいるかもしれません。チャコールグレーとは、日本語で「濃い灰色」の意味になります。

実はアメリカ、欧州など海外では黒のスーツはビジネス向きの色ではありません。黒スーツは、リムジン運転手や夜のパーティー用として使われている事が多いのです。ビジネス用のスーツカラーとしては、チャコールグレーが一般的です。

スーツ発祥地である西洋の正統色でもあり、相手に柔らかな印象を与える色がチャコールグレーですので、暖かい雰囲気をアピールしたい方は選んでみても良いかと思います。

いかがだったでしょうか?最終的にどのスーツの色を選択しようとも、一番大事なことは「相手に与える印象がどうなのか?」、そして「自分の雰囲気と合っているか」という点です。色にこだわり過ぎるあまり、原点を忘れてしまっては本末転倒です。

3.黒以外のスーツはおすすめできない業界・業種


先ほど黒以外の就活スーツの色をご紹介しましたが、実は業界・業種によっては黒以外はおススメできない、つまり黒一択の業界もありますので、その点については注意が必要になってきます。

例えば、銀行や公務員など比較的これまでの伝統や形式を重んじる業界では、黒色のスーツはおススメできません。ここでは黒以外はおススメできない業界や業種について詳しく説明します。

(1)お堅いイメージの金融業界

保守的な業界の代表例として、金融業界があります。学生さんでも「銀行員」と聞くと、なんだか真面目そうで、お堅い職業のイメージがあるのではないでしょうか?銀行、証券、生保をはじめとする金融業界の採用選考を受ける場合、あえて周りとの差別化を図ろうと変わった色を選択するよりは、一般的な黒色を選ぶことを強くおすすめします。

(2)堅実さ、真面目さが求められる公務員

役所や省庁など(公務員)堅実さや真面目が特に求められる業界にも、黒色スーツを着ることをおすすめします。

周囲より少しでも多くの売上を目指したり、人とは違ったアイデアなどを求められる業界とは異なり、どちらかというとあらかじめ決まった目標や指示された業務を、正確に早く処理する真面目さ・堅実さが求められるのが公務員です。黒色には真面目さや誠実さをアピールする効果があるという点も、黒をおすすめする理由の1つです。

(3)制服を着る機会も多いメーカー(製造業)

メーカーで働く場合、エンジニアではなく事務方の人間でも制服を着て働くケースもあります。

メーカーの選考にあまりオシャレすぎる格好をしていくと「この学生は制服をずっと着て働くことができるかな?」、「地味で堅実なうちの社風とは合わなくて、すぐに辞めるのでは?」と選考する企業側に不要な懸念や、選考におけるマイナス的な要素を持たせてしまうかもしれません。

つまりメーカーの選考にも、最もオーソドックスな黒の無地のスーツを選択するのが無難でしょう。

いかがだったでしょうか?業界によっては、黒以外のスーツを着ていくことが選考にマイナスに働く可能性があることをしっかり念頭において、説明会や面接時のスーツの色を選ぶのが良いでしょう。また、同業界、同業種に就職しているOB・OBの方にも話を聞き、念のためスーツの色なども確認しておくと良いでしょう。

4.黒以外のスーツが個性・メリットになる業種・業界


黒以外のスーツでは印象・心象を害する危険性がある業種・業界がある一方、逆に黒以外のスーツを選択しても良い業種・業界もあります。その代表例が広告業界、アパレル業界、外資系企業、化粧品会社の4つです。それでは業界の特徴と黒以外のスーツが良い理由を説明していきます。

(1)トレンドに敏感な人が求められる広告業界

広告代理店を中心とした広告業界では、世の中の流行(トレンド)に敏感であることも重要な要素の一つです。そのため広告業界では黒以外のスーツに対しても寛容な会社が多いです。

クラアイントが求めるコミュニケーション課題を解決するためには、いま世の中で何が流行っていて、どんな事が興味を持たれているのか、というトレンドに敏感でなければ話になりません。流行する言葉がよく広告業界から発信されるように、スーツにおいても広告業界で働く人間は無頓着であってはなりません。

(2)ファッションセンスが求められるアパレル業界

アパレル業界は、服を取り扱う仕事ですので、当然ながらファッションセンスが要求される業界でもあります。そのためアパレル業界では、自分のセンスを表すようなアクセントをスーツの中に取り入れるのもOKでしょう。

もしアパレル業界に今から入ろうとする人が、大多数の就活生と変わり映えのしない、黒無地スーツを着ていくことを想像してみましょう。採用する側からするとどのように見えるでしょうか?

採用したら、持ち前のファッションセンスを存分に発揮して仕事をしてくれそうと思ってくれそうでしょうか?「ファッションに興味が無いなら何故うちの会社を受けようと思ったのだろう?」と受け取られる可能性もありますので、黒無地以外のスーツの色や柄を着ても大丈夫な企業が比較的多いです。

(3)外国人の影響を受ける外資系企業

外資系企業とは、日本以外の国の法人や個人が一定以上の資本を持っている企業を指します。当然ながら、その企業の経営方針や企業文化は外国人によってつくられる可能性が高いでしょう。

先ほど述べた通り、欧米では黒色・無地スーツはビジネス向きのスーツではなく、リムジンの運転手やパーティーに出席する時などによく用いられます。

そのため、面接官にもよりますが、黒以外の、例えば濃紺であったり、ビジネススーツの正統派であるチャコールグレーを着ていった方が印象がよく映る可能性もあります。

また外資系企業の場合、日本的な慣習や伝統に縛られず、「能力が高く、結果さえ出せそうな人ならOK」という成果主義の考えがあり、スーツの色・柄が多少派手であっても特に気にしないパターンも多いです。

(4)身だしなみが重要な化粧品会社

化粧品会社も黒以外のスーツが好ましいと言われています。

アパレル業界同様、身だしなみには敏感そうな業界です。化粧は顔だけすればよいわけではなく、服装や清潔感、ヘアスタイルなど、全体的な見た目を気にする必要があります。

そのためオシャレさや個性をアピールするためにも、黒以外のスーツを選択するのがよいでしょう。

以上のように、「就活=黒無地のスーツ」という訳でもなく、業界・業種によっては別の選択肢もあることを頭に入れておいていただくと良いでしょう。

5.まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、就活におけるスーツの色や柄についてご紹介しました。

就活は短期決戦ですので、限られた時間内でいかに相手に良い印象を与えられるかがキーポイントにもなります。日本の就職活動においては、黒無地スーツが最も一般的で無難な選択です。

しかしながら、必ず黒無地スーツではなければならない理由はありませんし、他の色であっても濃紺やダークグレー、チャコールグレーなど、派手過ぎなければ問題はありません。

採用する企業側から「この色のスーツで来ないと絶対ダメ」なんて言われることはまずないでしょう。

ただし、業種・業界によっては黒無地スーツが暗黙のルールとなっている場合もありますし、逆に黒以外のスーツの方がより相手に印象を与えることもあります。そういった業種・業界ごとの特徴を把握しておくことも重要です。

今回ご紹介したスーツの色の傾向を把握した上で、自信を持って就活に挑んでもらえるとうれしいです。がんばってください!

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